『信長の野望・大志』ver1.04 全シナリオを100時間以上かけて全クリアした感想

シナリオクリア

『信長の野望・大志』(Ver1.04)において、とうとう一部特典をのぞいた全シナリオ(DLC含む)をクリア。

プレイ時間も100時間をこえたと思うので、今後の期待もこめつつ、現在感じていることを率直に書いていきたいと思います。

全般的な評価はこちら

はじめに

シナリオクリア2

まずこの記事を書くにあたって、個人的には100時間以上プレイするくらい、遊んでいます。

そこで思うのは、評判を見るといろいろ酷評されている、つまり辛口な評価が多いのが現状ですが、このゲーム、面白い部分は確かにあります。光る部分はあります。

しかし、人に1万円の価格でお勧めできるかというと、残念ながら「イエス!!!」とは言えないのが正直なところです。

全部のシナリオをクリアし、個人的にはそれ相応に楽しむことができています。しかし、これからお伝えする部分において、問題点がありすぎるのが本当に残念です。

キーワードは「簡略化」=「手抜き感」

このゲームは基本、合戦をすることしかすることがありません。内政なんてほぼ無意味です。家法や官位もほぼ無意味です。

そのため、そこが多くのユーザーの失望を買っており、その結果、AmazonやSteamにおいても、かなり辛口な意見が見られます。

しかし、その辛口な意見はどれも的を得ています。

Amazonでの評価

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個人的には内政委任は別に構わないのですが、何がプレイしていて残念なのかというと、ゲームそのものに「手抜き」感が拭い去れないところです。

そして更に問題だと感じているのが、プレイする人への配慮が完全に欠けているところです。

多分、それを多くのプレイヤーが無意識のうちに感じているため、辛口の意見となっているように感じています。

「決戦ゲー」なのは問題ない。本当に問題なのは

勝利!

個人的には今の合戦の方向性は面白いと思っています。創造や戦国立志伝の合戦よりも、方向性としては面白いです。

にも関わらず何が不満足なのかというと、大きく分けて次の3点がどうしても気になります。

1・プレイヤーが「?」と感じる仕様。

2・プレイヤーに不要なストレスをかける不親切な仕様。

3・「表面だけ整えればいい」という手抜きな仕様。

『信長の野望・大志』の不満点は、大きく分けるとこの2点に集約されます。

以下、具体的にご説明します。

1・プレイヤーが「?」と感じる仕様。

早い話、「これ、本当にテストプレイしたんですか?」と疑問に感じる仕様が多いです。

フツーにテストすれば「ここは変だよね、プレイヤーは理不尽に感じるよね」と気づくところを、そのままにしている感じがビンビンします。

例えば天気。

このゲームは365日、不思議なくらい雨が降ります。個人的な体感としては半分近く。雨が降ります。

決戦においても、最初曇り→2ターンくらいで雨→あとずっと雨という感じで、おかしな天気が続きます。

それは1月だろうが3月だろうが、11月だろうが、季節は関係ありません。せいぜい、8月が晴れやすいくらい。

Ver1.04のアップデートで鉄砲が強くなったものの、その力をフルに発揮できる季節は限られています。

とくに、こちらが全部隊鉄砲隊でCPUが無兵装の合戦時は80%以上雨が続き鉄砲が使えません。

その他気になるのは敵の鉄砲や騎馬突撃の自動戦法。敵は雨でも雪でもフツーに鉄砲を使ってきます。

おまけに、操作不能なはずの全軍突撃中に鉄砲を発砲できたり、とくにお茶を吹いてしまったのが、逸気や早駆けで突っ込んできた敵部隊がいきなり鉄砲を発砲してきたこと。

また、敵部隊のスピードだけ異様に早いとか、ターン制のゲームなので敵だけリアルタイムとか、「それはおかしいだろう」と感じること多数。

なかでも、奇襲の仕様は最初から今まで納得できないこと多数。

プレイヤーからすればマップで目の前に敵がいることを確認して部隊を近づけているのに、なぜかそれを感知できなくて、いきなり奇襲される状況。

「お前は目隠しして軍を指揮してるのか?」という感じの意味不明な仕様。それがいい加減な作りのように感じて、リアル戦意が削がれてしまいます。

こんな感じで、プレイをしていると、「この仕様で大丈夫だと思ったのですか?まともに調整してGoサインを出したのですか?」と突っ込みたくなる仕様が満載です。

あと、どうしても指摘せざるを得ないのが士気の仕様。

「こちらが押しています」的なメッセージが出ているにも関わらずなぜかこちらの士気が下がり、逆に敵の士気が回復するという意味が分からない仕様が未だ残っています。

農兵が疲れて士気が低下したとしても、それならそういうメッセージを表示すべきだと思うし、敵の士気が回復するのも謎。

これはテストプレイすればすぐその現象に気がつくはずなのですが・・・。

2・プレイヤーに不要なストレスをかける不親切な仕様。

このようなおかしな仕様はまだ我慢するとします。完璧な調整なんて難しいですからね。

でもさぁ、武将配置はさすがに擁護できません。

このゲームは決戦ゲーのほかにもう一つの側面を持っています。それは武将配置ゲーとしての側面です。

決戦で敵大名に勝ち、新しい城を手にする。すると、その新しい城に武将を配置するわけですが、この仕様が論外。

一覧のリストから、武将を選ばなければいけないのですが、これがともかく面倒。武将をマップの城から選べなくて、わざわざ長ったらしい一覧リストから選ばなくてはいけない。

そういうことはやっぱり「プレイしていると面倒じゃないですか?」って、社内で意見が出なかったのでしょうか。

領土が少ないうちはまだいいです。しかし、領土が拡張すればするほど、プレイ時間の多くが武将配置に取られます。

開発的には「武将配置も委任してください」というスタンスなのかもしれませんが、その委任の配置AIがアホすぎるのがダメなんです。

具体的には、敵大名と接する城のみに武将を配置して、それ以外の城には能力が低いゴミ武将を一人だけ配置するとか、委任に任せるととんでもないことになります。

だから結局自分でやるしかない。いや、むしろ自分で配置するのがこのゲームの最低限の楽しみだと思うのです。

例えば、史実だと滝川一益は関東司令官だったから上野の箕輪城に配置しよう、柴田勝家はやっぱり越前に配置しよう、とか。

でも、それをしようとすると、武将配置の仕様がストレスフルすぎて、疲れてしまいます。

これで感じるのは、「このゲームを作った人は、完全にユーザー目線がないんだな」ということだけ。

初期Verの決戦がスキップできない仕様もそうですが、ゲームの面白いつまらない以前に、プレイする人の気持ちが完全に置き去りにされているのが明らかなのが、根本的な問題のように感じています。

買ってもらった商品を快適に遊んでもらう。それこそが消費者に対する最低限の気遣いだと思うのですが・・・。

3・「表面だけ整えればいい」という手抜きな仕様。

最後にもう一点感じたのが、中身の薄さ。

このゲームは一応プレイすることができます。ゲームとしての体裁は整えられています。しかし、それは見た目だけで、まともに調整されていない部分がたくさんあります。

Ver1.04で追加された決戦スキップもそう。

これはどんな基準で勝敗が決まっているのか分かりませんが、ただひとつ言えるのは、「勝敗判定が雑」ということ。

例えば、上杉謙信を大将にSランクの作成したチート武将を引き連れ5万の兵で出陣。それで相手は平均能力値60程度の2級武将たちと1万と対峙したとします。

それで判定に任せると、なぜか負けるときがあります。

「指揮なさらずとも我らの勝ちは揺るぎません」というメッセージが表示されているにも関わらず、負けるときがあります。

勝利確定メッセージ

そのほかの例としては、チート武将9部隊1万3000VS堀秀政率いる1部隊800、清州城の自動決戦で負けた例があります。

日本語が不自由な方がこの決戦スキップの仕様を調整されているのかもしれませんが、こういうのを見ると、やっぱりちゃんと調整されていないんだな、と。

まぁ、決戦スキップはないよりはあった方がいいですが、消耗兵力が大きすぎたり、「勝ちは揺るぎません」と出ているのに負けたり、いろいろいい加減です。

それと、『信長の野望』だからなのは分かりますが、信長軍だけ強さに補正がかかっているのか、どのシナリオも大きくなりすぎてワンパターンです。

COMの上杉謙信が信長に連敗とか、信玄が織田信忠軍に連敗とか、もうちょっとなんとかならないものか。

それともっと言うと北条氏政が佐竹義重に無双とか、COM同士のバトルでは「それはないだろ」という結果が多すぎます。

そのほか、士気ゲージの動きとか、指摘したいことはたくさんありますが、これ以上は止めておきます。

つまるところ、見た目はゲームとして成り立っています。しかしそこに「ユーザーに楽しんでほしい!」というこだわりが感じられないのが残念です。

まとめると

以上、いろいろ辛口なことを書いてきましたが、個人的にはもう、シーズンパスまで購入してしまったので、すべてをダウンロードするまでは、このゲームと付き合っていくつもりです。

そして、実際に思うのは、「このゲーム、磨けば面白くなる部分はたくさんある!」ということです。

だから正直なところ、期待を捨てきれずにいるのです。まぁ3000円以上払ってシーズンパスも買ってしまったし・・・。

ただ、『信長の野望・創造PK』→『戦国立志伝』と来て、そうとうこのシリーズには楽しませてもらったのですが、今回ばかりは本当に残念な気持ちになってしまったのが正直なところ。

例えば『ドラクエ11』とかは、一度もアップデートもなく、最初から最後まで、ユーザー満足度に気を遣っているゲームがある一方、最初から不完全というか、問題があるのが分かっていて発売されるゲームがある。

企業姿勢と言えばそうなのかもしれませんが、『信長の野望』シリーズの無印はどうやら、毎度このような感じ(未完成&未調整)らしい。

ようは、きちんとそれを調べなかった自分が良くなかったわけですが、まぁ、お金を払うときは、「しっかり人の評判を確認しておきましょう」ということを勉強させてもらいました。

ただ、繰り返しますが、面白い部分は確かにあるんです。時々ですが、決戦をしていて、「面白い!」と感じる瞬間はあるんです。

それを差し引いて、いろいろ未調整な部分が多いので、酷評>>>>>>>>>>>>>>>>好評となっているのだと思います。

ということで個人的に望むのはただ一つだけ。

お金を払ってこのゲームを買っている人がいる。そして、そのゲームを楽しもうとしている人がいる。

つまり、今後アップデートに本当に期待したい。そう強く思います。

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