だから僕らは本を読む。『夜を乗り越える』の読書感想

夜を乗り越える(小学館よしもと新書)

読書は人生を豊かにしてくれる。

又吉直樹著『夜を乗り越える』(小学館新書)の読書感想です。

この本について

『火花』で芥川賞を受賞した読書芸人、ピース又吉さんの読書論。

なぜ本を読むのか、純文学とは何かなど、様々な読書論エッセイを楽しむことができます。

以下、本書の読書メモです。

読書について(P37)

なぜ読書が必要なのかというと、読書をすることで、自分のなかにある「ここは変だ」という部分や、「ここがダメだ」という部分が言語化されていることを知る。

それによって、「自分は変ではない、人はみんないろんな欠陥がある」ということに気がつく。読書をすることで、リアルに変わっていく何かがある。

共感するということ(P122)

一つの小説を読むにしても、そこには、いろんな視点がある。見方を変えれば、物語の解釈、感じ方、いろんなものがガラリと変わっていく。

だから、「~を読んで共感した」とか、人の感性を鵜呑みにせず、「ではこの視点で物語を見るとどうだろう」など、物語の見方を変えてみる。そうすることで、視野が広がり、発想が変わっていく。

読書は楽しむ(P128)

本のなかには読んですぐに「もういいや」となってしまうものがあるが、本を読む人のなかには、批判するために読書をする人もいる。

でも、本は楽しんだものがち。どんな本でも、読んで、自分なりに何か学べるものがあればそれでいい。批判ばかりしていても、何も得られるものはない。

芸術とは(P141)

芸術=表現している人がその行為を本当に信じているかどうか。

真の芸術は、表現者が全身を込めて、自らの表現を作り上げていく。それが、見るものの心を動かす。

感想など

純文学の話とか、いかに著者が本が好きなのかが伝わってくる本。

どうしても読みたい本があったので友だちの誘いを断って喫茶店へ、そこで本を読んでいたら誘ってくれた友だちと遭遇して気まずかった話とか、芥川龍之介の小説の解説とか、まぁ本は楽しいですね。

この本では小説や純文学の話が結構出てきますが、それらの読み方、考え方は、本を読んでいくうえでそんな見方、読み方もあるのかと勉強になります。

この本を読んで、また小説も読み始めてみるかなと、そんな気になった本でした。

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