野球の名将が座右の書を解説。『野村克也の「菜根譚」』を読んで

野村克也の「菜根譚」

自己啓発書の古典、『菜根譚』を野村克也監督が解説した本、『野村克也の「菜根譚」』の読書感想です。

この本は、野村監督が愛読する『菜根譚』を監督自身が解釈、『菜根譚』の解説108+コラム5つという構成の本になっています。

一応、『菜根譚』の解説がメインテーマですが、この本を読むことで、野球選手としてのみならず、監督として偉大な成功をおさめた野村監督が、どのような考え方を持っているのか、人生の姿勢、価値観が理解できる勉強になる内容になっています。

以下、読んで気になった内容の要約です。

得意の絶頂の中に失意の前ぶれが潜んでいる(P23)

今上手くいっている、その瞬間から上手くいかない原因が生まれる。上に立つもの、人を動かす者は、なおさらこのことを理解しておくべき。

スランプについて(P70)

スランプの原因は2種類ある。1つは「思い通りにならない」スランプ。もう1つは「怠け癖」が原因のスランプ。スポーツにしろ仕事にしろ、スランプは必ずやってくる。そのときすべきことは、自分を見つめなおすこと。自分を見つめなおし、原因を見つける。

飛び立つ前にはしゃがむ(P110)

長く羽を休めている鳥は、より高く飛び、他より早く、綺麗に咲く花はすぐに散る。雌伏のとき、臥薪嘗胆が必要な時期は、自分の引き出しを肥やす貴重な時期。腐らず、やることをして実力をつけておくことが、後々大きく羽ばたくための下準備になる。

リーダーに必要なもの(P196)

リーダーの心得4つ。1)発言と態度を終始一貫、公明性に。2)常時、心に余裕を。3)権力と欲で動く人と関わらないこと。4)極端なことをして人から恨みを買わないこと。

感想など

野村監督は現役を引退後、今後の身の振り方を考えていたところ、草柳大蔵さんから「ともかく本を読め」と勧められ、何百冊と読んだそうです。このことによって、自分の経験のほか、他の人の価値観や視点、考え方を理解できるようになったそう(P207)。

知将と呼ばれた野村監督も、現役を引退後、監督として野球の舞台に戻ってくるまでの9年間、地道な勉強を続け、いろんな環境を経験して外に目を向けたそう。

1つの狭い世界だけの考え方から外を向いて、他のいろんな世界の考え方を知り、自分の価値観、考え方を内側から改革していく。外に目を向け学ぶことで、人生が拓けていく。この本を読んで、そのことに気付かされます。

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