結局人生は、心の強さで決まる!『鋼のメンタル』の読書感想

心の強さなくして人生の勝利なし。

百田尚樹著『鋼のメンタル』(新潮新書)の読書感想です。

この本について

『永遠の0』『海賊とよばれた男』などで知られる作家、百田尚樹さんがメンタルの重要性について説いているエッセイ集。

男には、死んでも譲れないものがある!『海賊とよばれた男』の読書感想

この本を読むことで、いかに折れない心が大切か、折れない心をどうやって作ればいいか。

「鋼の心」を手に入れるための秘訣を知ることができる、人生のお役立ち本になっています。

以下、本書の読書メモです。

耐久力をつける(P21)

人の体は使わないとどんどん弱くなる。イヤなことを避け、大変なことを避けていると、どんどん衰えていく。

それは心も同じで、人からの批判や対立を避けていると、心はどんどんへなっていく。

日々、不快なこと、我慢が必要なこと、心が多少折れるような経験をどんどんする。それが、心の耐久力をつけるトレーニングになる

競争すること(P37)

人生、早いうちに敗北の痛みを知ること。

子どもの頃から甘やかされ、何もかも上手くいってきた経験しかない人は、いつか大きな挫折を味わったとき、それが致命傷となってしまう。

敗北に耐え屈辱に耐える。それが人の精神力を鍛える。

転んでは立ち上がり転んでは立ち上がり、人生で敗北の味を知りつつも、そこで屈しない人間が、最後には勝つ。

金・モノで心が動く女はやめとけ(P69)

男の力は財力。

金にモノを言わせ、女を喜ばすことはできるが、金で手に入れた女は、男の人間性ではなく金やモノで男の価値を測る。そういう女は金の切れ目が縁の切れ目。

男が女を手に入れんとするときは、男として魅力がどこにあるのか、自分に一番自信があるところで勝負する。

思い通りにならない人生を耐えぬく(P93)

夢や希望を持って、「俺は人生こう生きるんだ!」と頑張るのはいいが、そういう気持ちは強すぎてはいけない。気持ちが強すぎると、その夢や希望が敗れたとき、心を食い潰す怪物になる。

人生、「こんなはずじゃなかった」という想定外、思い通りにならないことがたくさんある。現実対処、思い通りにいかず失望しても、心の強さで失望を克服する。

「もう無理」と思ったら(P100)

人生、何でもかんでも我慢すればいいというものではない。

人にはそれぞれ耐久力があり、自分の限界を超えてしまうようなものなら、さっさと諦めること。「これ以上打たれたらダウンしてしまう」と思ったら、すぐにリングを降りる。

目標は言葉にして言い聞かせる(P115)

言葉には不思議な力あり。

目標を口に出して行動を起こしていると、その目標が実現できる。言葉を繰り返し自分に言い聞かすことで、それが実現へのエネルギーに変わる。

人はすぐに変わらない(P149)

すぐに効果が出るものは、すぐに効果がなくなるもの。

人も同じで、人はかんたんには変わらない。本当に変化を起こすなら、ゆっくりじっくり、時間をかけて。

結婚相手に理想を求めない(P165)

自分の希望通り、理想通りの配偶者など世の中に存在しない。

夫婦は互いに欠点を持った人間同士が、ともに暮らしていくなかで、互いの長所と短所を認めあい、修正していくもの。

大切なのは相手に対する思いやりと理解。最初は上手くかみ合わなくても、「性格の不一致」があっても、修正を繰り返すうち、かみ合うようになる。

自分の道は自分で見つける(P185)

人にはそれぞれ、その人が輝ける場所がある。それは、他人の声に惑わされているうちは見つけることができない。

他人がどう言おうが、自分の心の声を信じ、その場所を探す。それがたとえ、他の人と違う道であろうと。

感想など

打たれ強さや心の立て直し方など、メンタルの話が満載の本。人生いろいろあるけれど、心の強さって、本当に大切なんだなぁと思います。

それとこの本には『永遠の0』の執筆話(P198~)が書かれているのですが、この話が最高に感動的。

放送作家として働くかたわら、50歳を目前にして、人生に焦り、虚無感を感じて、20代の頃に小説を書いたことを思い出し、「小説を書こう」と執筆開始。

仕事の合間に執筆していたものの、執筆のエネルギーがそがれるため、いくつかの仕事を辞めて執筆に集中。

執筆で仕事を減らしたため家計が苦しい状態になるものの、書きかけの小説を奥さんが「家計は苦しいけれど、家計はなんとかやりくりするから、これを仕上げてください」と一言。

結果、この小説(『永遠の0』)は空前の大ヒット。作家百田尚樹さんが誕生するわけですが、この話は感動というか、人生の教えを凝縮した話だと思います。

収入が減って苦しい、そんな状況のなか、ヒットするかどうか、売れるかどうか分からない小説を書き続ける。

奥さんも、上手くいくかどうか、何の保証もないのに、夫のしていることを信じて、「家計はなんとかするから、あんた頑張りなさい」と夫を励ます。

成功の裏に良妻あり。

これは結果論ですが、家内の後押しがあったからこそ、『永遠の0』は完成したと思っています。

もし家内に「こんな原稿はおいといて、仕事をしろ!」と言われていたら、私はおそらくそうしたでしょう。

何度も言うように、小説なんか書き終えても、それがはたして出版できるかどうかも分からなかったのですから。

(P202)

個人的には、この文章を読んだだけで、十分、この本を読んだ価値がありました。

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