ビジネス書は投資効果を意識して読む!
本田直之著『レバレッジ・リーディング』(東洋経済新報社)の読書感想です。
この本について
ビジネス書を効果的、効率的に読んでいくための指南書。
本書では、読書を自己投資として位置づけ、本を読むことがどのようなメリットがあるのか、その効果を力説しています。
その上で、どうやって本を読んだらいいか、本を読むときの注意点、読書後の実践など、読書のハウツーを分かりやすく理解することができます。
以下、本書の読書メモです。
読書の価値(P2)
1500円のビジネス書には15万円の価値が隠されている。
ビジネス書は、成功した著者がそれまでの人生で経験、身につけてきた知識が凝縮されている。ビジネス書を読むということは、成功した著者のやり方から学ぶこと。
本で読んだ知識やノウハウを役立てることで、仕事や人生、様々な場面でその学びが役に立つ。
読書は自己投資行為(P16)
読書を趣味ではなく、経済行為、投資活動として捉える。
良い本との出会いは、文字通り、人生を変える。偶然買った一冊の本が、支払った本代の何倍もの利益を生み出してくれる可能性がある。
本は必要なところだけ読めばいい(P20)
ビジネス書は目的意識を持って読む。
必要なところだけを見分け、余計な部分はスルー。サクサク読むのが挫折しないポイント。
読書はアウトプットが重要(P33)
読書はインプットよりアウトプット。
読んだことを実践することが重要で、本を読むだけでは自己満足。読んだ本で参考になる知識は実生活で実践する。
読書で自分の中の常識をリニューアルする(P47)
読書をすることで、自分の価値観、考え方、常識を更新することができる。
世の中は常に変わっていく。自分の考え方に固執せず、読書をして、常に新しい考え方に心を開く。
本は教養型よりも経験型(P60)
ビジネス書を選ぶときは、知識や理論系の教養型の本より、著者が実体験で経験した経験型の本を選ぶ。
理論や理屈で書かれたビジネス書は参考にならないが、著者に実体験があり、その体験で書かれた本は参考になることが多い。
ハズした本は途中で読むのをやめる(P118)
途中で「つまらない」と感じた本は読むのを中止して良い。「つまらない」ことが分かっただけでも収穫。それ以上時間を使う必要はない。
感想など
昔購入した本で、書棚整理のため再読。
一時期、ビジネス書ブームが流行しましたが、そのブームを牽引したのが本書のような、ビジネス書の効果をPRしている読書のススメ本だと思います。
本書は多少、読書のメリットを訴求し過ぎている感がありますが、個人的な体験から、本を読むことは、人生観を変えたり、新しいチャンスとの出会いにつながる体験であること間違いないと感じています。
また、単純の心の慰めとしても、読書は最適。
仕事で上手くいかないとき、人間関係で気になることがあるとき、選択を迫られているとき、偶然読んだ本の中に、どうすべきか、そのヒントが見つかることもあります。
良い本との出会いは人生を豊かにします。
本の経済的価値云々はともかく、読みたいと思う本はともかく読んで、長く気ままに、読書していきたい。そう思うこの頃です。