寝ることは大事。死ぬほど大事。
NHKスペシャル取材班『睡眠負債 “ちょっと寝不足”が命を縮める』(朝日新書)の読書感想です。
この本について
「睡眠不足が積み重なるとそれがやがて寿命に・・・」
という睡眠の大切さが分かる本。
わずか1時間、寝る時間が足りなくても、それが積み重なれば恐ろしいことに。忙しい現代人だからこそ、知っておきたい話が満載です。
以下、本書の読書メモです。
はじめに(P16)
毎日1、2時間の睡眠不足が積み重なると、それが借金のようにじわじわ増えていき、不調の原因となる。
これが睡眠負債。
睡眠負債が積み重なることによって、気づかないところでパフォーマンスが低下し、仕事、人生満足度、あらゆるところに影響が出るようになる。
睡眠の質は関係ない?(P30)
「大切なのは睡眠の長さではなく質」という考え方があるが、睡眠の質も長さも両方大切。
最低限、眠るべき時間は確保した方がいい。
問題は子どもの睡眠負債(P45)
今、育ち盛りの子どもたちの睡眠不足がどんどん増えている。
大人でも寝不足は辛いが、成長過程にある子どもにとって、睡眠不足の影響は大人よりも大きい。
睡眠負債の返済法(P104)
睡眠負債を返す方法は一つしかない。つまり眠ること。眠ることでしか、負債を返すことができない。
つまり毎日、今よりもっと眠ること。1時間でも多く、睡眠時間を確保すること。
寝る前の注意点(P111)
就寝前にはスマホ厳禁。刺激が伝わり、眠れなくなったり、睡眠の質に影響が出る。
眠る30分前には、室内の光を暗くし、刺激は避けること。つまらない本を読んで眠気を誘うと良い。
素晴らしい睡眠を得る方法(P114)
眠りの専門家が推奨する良い眠りのための習慣。
【良い】
・朝起きて太陽の光を浴びる。
・規則的に食事をする。
・夕方に運動する。
【悪い】
・寝る前のスマホ。
・寝る前のカフェイン。
・寝る前に強い光を浴びる。
感想など
「睡眠不足は借金並に怖いな」と感じた本。
1日1時間、たったそれだけの睡眠不足でも、それが積もり積もれば、寿命が減るだけでなく、毎日のパフォーマンスが低下。
疲労感やイライラ、いろんなところに影響が出てくるのが睡眠負債で、それを解消するためには、やっぱり眠ることが大事、という話でした。
まぁ、今の時代は忙しすぎます。子どもが夜遅くまで塾に通って1日6時間しか眠れないとか、おかしなことがたくさんありすぎる。
寝ることは食べることと同じく、人類の生活の基本。それがおかしくなっている現代はやはり忙しすぎる。
ということで、
「本当に人類は幸せになっているのだろうか?」
と読後に思わずを得ない、そんな本でした。