2017年は往年のオアシスファンにとっては嬉しい1年に。
10月はリアムのソロアルバム発表。そして11月には兄ノエルの3rdアルバムが発表に。リアムのアルバムは控えめに言ってもかなり最高のアルバムだったので、兄のアルバムもかなり期待度を持って購入。
一言で言って、今までとは毛並みが違うけど、ノエル・ギャラガーの才能に驚愕できるアルバムになっています。
以下、ソロ3rdアルバム『Who Built the Moon? 』の感想です。
全般的な感想
リアムの新作は典型的なロックアルバムだったけど、兄のノエルのアルバムは「こうきたか!」というエレクトロロック的なアルバムに。
正直、最初のオープニング曲「Fort Knox」の「hey hey hey~」の出だしからぶっ飛びます。
そしてそれに続く「Holy Mountain」でテンションはノリノリに。
「こりゃすごい!」とぶっ飛んでしまったのが素直な感想。
特に4曲目の「It’s A Beautiful World」はこのアルバムを象徴しているかのような、エキゾチックでファンタスティックなノリノリの曲になっています。
2rdアルバムの「The Dying Of The Light」のような、メロディックでじっくり聴かせるタイプの曲は少ないですが、こういうベクトルのアルバムもいいなと思います。
毎作毎作、ノエルのシンガーソングライターとしての才能はますます成熟している。オアシス時代からのファンとして、本当に心からすごいなと驚愕してしまうアルバムになっています。
アルバムを7回リピート再生して感じたこと
個人的な感想としては、特定の曲に入れ込むというより、アルバム全体の流れに没入感があって、そこがこのアルバムの良さだと感じています。
前作までのアルバムだと、1stなら「If I Had A Gun」とか、2rdなら「The Dying Of The Light」とか、特定の曲をがっちり入れ込んで聴いていました。
『Who Built the Moon? 』は悪く言えばどの曲も平均的、しかし、アルバムを通して聞くと統一感があって、没入感があります。
「あえてこのアルバムからこの一曲を!」となれば、個人的には「It’s A Beautiful World」か「The Man Who Built The Moon」という感じです。
なので、ドライブとかにこの曲を流すときっと最高だと思います。特に高速で車を走らせるとき。アルバムのハイライトとなる「The Man Who Built The Moon」をグッとキますね。
そこから11トラック目の「End Credits」、ラスト曲の「 Dead In The Water 」へと続く流れが最高。これはどう文字にしていいのか分からないくらい、ゾクゾクします。
メロディ。そして音のかっこよさ。本当にノエル・ギャラガーという男はすごい。そのことが実感できるアルバムです。
そんな感じで、オアシスをご存知の方も、ご存知でない方も、純粋に洋楽のトップレベルの素晴らしい音楽として、一聴する価値があるアルバムになっています。
ピンと来た方は、AmazonやYouTubeで曲を聴くことができるので、ぜひ聴いてみてください。