『99・9%の人間関係はいらない』の読書感想 – 人生「逆張り」という選択

99・9%の人間関係はいらない - 「孤独力」を磨けば、キャリアは拓ける (中公新書ラクレ)

人生の極意は、周りに振り回されるよりも振り回す生き方を目指すこと。

安井元康著『99・9%の人間関係はいらない』(中公新書ラクレ)の読書感想です。

この本について

孤独力の大切さについて説かれている本。

今の時代になぜ孤独力が必要なのか、そして自分らしく生きていくためにはなぜ周囲に迎合してはいけないのか、この本でその理由を詳しくチェック。

以下、本書の読書メモです。

はじめに(P4)

八方美人は時間と労力のムダ。他人に嫌われてもいいので、自分が信じる道を堂々と進む。

今ある人間関係の99・9%を縁切りしても人生は問題ない。量より質を重視して、残りの0・1%を充実させれば良い。

そもそも大半の人間関係は表面的であったり、本当に意味がある関係とは言い難い。ムダに人付き合いを多くすることで、ストレスがたまり、大切な時間が奪われてしまう。

「みんなに好かれなければいけない」というような八方美人的発想を捨て、嫌われる人たちには堂々と嫌われることで、他人の遠慮しない生き方をすることができる。

大人の人生(P20)

自分で人生の主導権を握っているかいないか、それが自分の人生を生きているかそうでないかの違い。

大人の人生とはずばり、自分を貫く人生。周りに合わせる人生、そんなものは自分の人生でも何でもない。

孤独と孤立の違い(P24)

孤独とは自らが自分の意志で選んだ結果。孤立とは自分の意志とは関係なく外部から押しつけられた状態。つまりは主体性の有無が孤独か孤立かの境目。

孤独の効能(P29)

誰かと群れて生きていく。

それを前提に人生を考えると、集団に合わせることや集団のルールを守ることが必要不可欠になってくる。当然、自分の生き方が組織、集団によって限定されてしまう。

孤独を選ぶことは、寂しいときや誰かに依存したいときに、誰にも頼ることができない。しかし、誰にも寄りかかれないがゆえ、強くなることができる。

また、自分の価値観を突き詰めていくことができるので、人生全ての面において、主体的に意思決定することができる。

そのため、世の中や周りに惑わされず、自分の価値観や生き方を洗練させていくことができる。

全員の言うことはしっかり聞く必要はない(P36)

大人になって大切なのは、誰の意見を真剣に聞いて、誰の意見をガン無視するのか、話を聞くべき人と無視する人を見極めること。

役に立たない、不要と思った人の話は無視していいが、「この人は!」と思った人の話はとことん聞く。

誰の話を聞くべきか、その基準をしっかり持っておくこと。

個性とは(P41)

個性とはずばり志であり生き方。

髪形やファッションなど、表面的なものではない。どんな意志があって、どんな生き方をしているか。それこそがその人の個性。

人に好かれる人(P84)

人に好かれる人は、自分自身のことが好き。自分が自分に魅力を感じないのに、人から魅力を感じてもらえるわけがない。

他人に好かれたいと思うなら、まずは自分でもハッとするような魅力的な自分になること。

人脈について(P85)

人脈=具体的な問題解決につながる人間関係。互いがそれぞれに価値を感じており、いざというときは手助けし合える人間関係。

良い会社とは(P110)

良い会社とは、自分にとって成長するチャンスがある会社のこと。そこで頑張ることで自分自身が成長できる、そんな環境を提供してくれる会社のこと。

逆に、そこにいても成長できない、停滞してしまう会社は自分にとって良い環境ではない。努力しても仕方ないので、環境を変える必要がある。

受け身にならない(P140)

組織に勤めていても、人生の主導権は自分で握る。

組織に魂まで隷属させてしまうと、無意識のうちに組織の犬になり、組織が用意した人生を送るハメになる。そして、組織の成功や失敗がそのまま人生の浮き沈みに影響してくる。

自分の人生の限界ですら組織に定義されてしまう人生を送ることになる。一度きりの人生、それではもったいない。

目指すべき自分(P143)

組織に身をうずめない生き方をするために大切なのは、完璧ではないけど、特徴がある自分を目指すこと。

「ここが自分の強みである」というポイントを特化させ、それを売り込む。特徴にメリットを感じてもらうことができれば、そこに値段もつく。

弱点の改善など目指さず、自分の強み、特徴を尖らせていく。そうすれば、それが必要な人を引き寄せることができる。

感想など

「逆張り」をキーワードに、自分なりの生き方・働き方を考えることができる本。

「話は聞く人と無視する人を徹底して区別せよ」

「必要ない人間関係は全て切っていい」

など、「そんな考え方もあるんだなぁ」ということが実感できる話が満載。

確かに人間関係は量より質だし、たくさんの「知り合い」がいてもほとんど意味なんてないですからね。

それに人間関係は増えれば増えるほど面倒なことが増えます。LINEやメールの返信とか、飲み会だとか面倒なことだって増える。気遣いだってしなければいけない。

それなら、本当に大切な関係意外はフェードアウトして、もっと自分の時間を大切にしていく。そういう考え方も全然ありだと思います。

「ムダな人間関係を削ぎ落として孤独になり、自分は何をしたいのか、どこへ行きたいのかを考えていく。それこそが自分の人生を生きることで、本当に幸せにつながっていく」

というのがこの本の考え方。

人とつながることも大切かもしれませんが、自分の人生は最終的に自分の意志を持って歩みたいもの。

今誰かとつながっていて、「こんな自分は自分じゃない!」とお悩みの方は、この本で人生を見直す気づきが得られるかも。

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