波が来たらとりあえず乗る。『仕事にしばられない生き方』の読書感想

「意思あるところに道あり」なんて信じられない。

人生流れに流されてしまうけれど、そのときそのとき最善を尽くしていけば最後にはなんとかなる。

それが分かるのがこちら。ヤマザキエリ著『仕事にしばられない生き方』(小学館新書)です。

この本について

本書は『テルマエ・ロマエ』などで知られる人気マンガ家ヤマザキエリさんが、仕事、生き方、そして人生について語っている本。

最初からマンガ家として成功しようと思ってマンガ家になったわけではないこと。

人生でやってきた波に乗っかりつつも、自分の思い、大切にしていることを大切にして生きてきたこと。

本書を読めばまさに驚愕。その波乱万丈の人生と、自分が大切にすることを大切にする生き方に共感できる本です。

感想など

「音楽家になりたい」と安心安全な実家から遠い札幌の地に娘を連れて引っ越しをした母親の話。

「画家になりたい」と若干10代にしてイタリアに渡り、そこでどん底の暮らしを経験。子どもの出産を機に人生の流れが変わり出したヤマザキエリさん自身の話。

「自分がこんな人生を送っていたら、とっくに人生終了になっているだろうな」

と思うくらい、波乱万丈の人生がそこにはありました。

正直、ヤマザキエリさん=『テルマエ・ロマエ』の作者で人生の成功者的なイメージがあったので、まさかこんなすごい人生を送ってきた方とは・・・。

新書にしては分厚い300ページ以上の本ですが、途中読むのを止めることなく、最後まで集中して読んでしまいました。

それくらい、吸引力がある本でした。

流れに流されてもこれだけしておけば大丈夫

10代から20代、「逆境」という言葉がぴったりなくらいのハードモードの人生が、30代、子どもの出産をきっかけに上向いていく。

いろんなチャンスがやってきて、それをしっかりつかんで成功をおさめていく。

本書を読むとまさに人生、ずっと辛いことが続くわけではなく、いつかどこかで、上に向かうための流れがあることに気づかせてくれます。

大切なのはその流れがやって来たときに流れに乗ってしまうこと。

仕事でもなんでも、「好き」や「嫌い」で判断せず、まずはやってみること。そしてそこで最善を尽くすこと。

それがまさに人生の積み重ね。地味に地味に、「効いて」くるものなのかもしれません。

これが本当のポジティブかも

ということで読んだ本のなかでは久々、度肝を抜かれた本でした。

世の中にはほんとうに、波乱万丈な人生を送っていて、人それぞれ、その人なりの人生があるということを教えてくれます。

それと、自分に正直に生きていくこと。自分はいつも等身大でいること。気取らずに真っ直ぐにいること。

自然体で生きるのが一番。苦労があっても、ぶつかって経験値をアップさせていけばいい。

ほんと、「ポジティブ」という言葉がぴったりな本です。最後はこの言葉を引用して、読書感想を終えたいと思います。

失敗して何がいちばんよかったって、単に自分の経験値が上がるというだけじゃなくて、痛い思いをしたぶん、自分以外の人間のことを、簡単に見くびったり、バカにしたりはできなくなるってことだと思うんですよ。

相手のことを理解できないまでも、たぶん何か事情があるんだろうなって、察することは少しずつできるようになる。

そういう意味でも、頭で考えている価値観の外に出るというのは、本当に大事だなと思うし、結局それが生きていくってことじゃないかと思うのです。

P209~210

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