『あなたの「隠れネガティブ」を解消する本』の読書感想 – 心理学が教えてくれる「心の壁」の破り方

あなたの「隠れネガティブ」を解消する本――あと一歩、踏み出せる自分に変わる 三笠書房 電子書籍

山口まみ著『あなたの「隠れネガティブ」を解消する本: あと一歩、踏み出せる自分に変わる』(三笠書房)の読書感想です。

この本について

やる気がない、行動できない。その原因は「隠れネガティブ」があり?

「隠れネガティブ」というキーワードをもとに、自分の心の壁を破る方法を学ぶポジティブ心理学の本。

ポジティブネガティブ、感情とバランスよく付き合い、自分の持てる力を最大限に発揮する。その方法をこの本で。

以下、本書の読書メモです。

はじめに(P2)

ポジティブ思考は人間の成長においてとても大切なこと。しかし、何でもかんでも、ポジティブになれば良いというわけではない。

人の心には、ポジティブな面とネガティブな面、両方がある。ネガティブな面を抑圧し、ポジティブな面だけにしようとすると、どこかで無理が生じてくる

ネガティブを抑圧し、ポジティブマンとして振る舞う。それによって、抑圧されたものが、「隠れネガティブ」となる。

この「隠れネガティブ」が、人生で問題を引き起こす原因となる。

ポジティブなのはいいけれど(P20)

人生、ポジティブ思考で頑張ることは大切。でも、ポジティブ=正しい、ネガティブ=間違いと、脳筋的に考えてしまうのはよくない。

ポジティブ礼賛の考え方をしていると、無理に明るく振る舞い、負の感情を必要以上に抑圧してしまう。

すると、ありのままの自分を認めることができず、ポジティブな自分を演じ、ネガティブな自分を責めてしまう。これが自己像の歪みを産む。

「周りからはとても明るくて前向きで感じが良いけれど、内面は鬱々としている人」はその典型。本当の自分と表面の自分が、どんどん乖離してしまう。

ネガティブな感情との付き合い方(P34)

ネガティブな感情が湧いてきたときは、それを否定しないこと。

「ネガティブな感情は悪いことだ」と思わず、「自分はこういう気持ちを感じている」と認めること。すると、その気持はスッとどこかへ消える。

真のポジティブ思考を身につける(P52)

ネガティブ思考に支配されると、考えることが悲観的になり、物事の良い面が見えなくなってしまう。

自分がコントロールできないものまで責任を感じてしまい、悪い状況が続くと考えてしまう。そうなってくると、人生のいろいろな面が、ダメになっていく。

大切なのはポジティブとネガティブ、両方のバランスを取り、真のポジティブ思考を身につけること。

真のポジティブ思考とは、問題がいろいろあっても前向きな姿勢を失わず、物事のいい面を見つけ、自分を信じて前へ進んでいく考え方

これが、健康や人間関係、人生のあらゆる面で大きな力を発揮する。

才能を開花させるために(P71)

自分をどう思うか=他人をどう思うか。

自分を大切にできない人は他人も大切にできない。自分を信じられない人は、他人も信じられない。

その根底には、低い自己評価があって、自分を認められないから、何もかも疑ってしまう。

大切なのは、自分に才能があるかどうかを考えるよりも、いかに自分を大切にできるか、まずは自分との付き合い方を見直すことが大切。

人と違う自分を受け入れ、大切にし、認めること。自分は自分でいい、その安心感こそが、自分の才能を開花させる栄養剤になる。

セルフトークとは(P96)

人は、「今日はどうだった」とか「あれはどうだ」とか、無意識のうちに自分で自分に何かを話しかけている。これをセルフトークという。

セルフトークは無意識的に行われ、意識しないと気がつかない。ふと気分が悪くなったりネガティブな感じがしたら、自分のセルフトークがネガティブなものだったのかもしれない。

鏡の法則(P109)

他者は鏡。自分をどう扱うか=人をどう扱うか。自分のことを大切に扱っていれば、人からも大切に扱われる。

人付き合いの考え方(P125)

人間関係は相手ありきと考えがちだが、まずは自分ファースト。自分のことを信頼して尊重していないと、他人と良い関係を築くことはできない。

大切なのは、「相手がどう思うか」より「私はこう思う」。自分ありきで人間関係は考えてよい。

現実とは(P151)

起こったことに対してどう解釈するか、どう考えるか。これによって現実が変わってくる。

現実とは思考の結果であり、現実に不満や不安があるということは、自分の思考に不満や不安があるということ。

ということは、現実に問題があるのであれば、現実を作る思考を変えればいい。この意味で、現実は自分で変えていくことができる。

感想など

「隠れネガティブ」という考え方が興味深い心理学の本。

ポジティブさは大切だけどネガティブを否定するのはダメ。前向きな気持ち、ネガティブな感情もそれはそれで意味があって、結局はバランスの問題。

陰陽の感情を公平に、きちんと扱うことによって、感情が成熟して、自分自身を大切にできる。それが心の壁を破る力になる。

そんな印象を受けましたが、ポジティブもネガティブも、感情って大切なものなのかも。

結局は、感情を抑圧することがダメで、抑圧してきたものは、結局どこか別の形で噴出して、はけ口を求めてしまうのが自然なのかも。

(普段ニコニコ温厚キャラなのに怒ると人格が豹変する人とか)

まぁ、ほどほど明るくほどほど暗く。そういうのが一番自然なのかもしれませんね。

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