知っておくと便利?
烏賀陽正弘著『必ず役立つ! 「○○(マルマル)の法則」事典』(PHP文庫)の読書感想です。
この本について
いわゆる世の中の有名法則をまとめた本。
80対20の法則など、ビジネス書でもお馴染みの有名法則がてんこ盛りで、知っておくと人間関係や仕事、様々な場面で役に立つかも!?
以下、本書の読書メモです。
はじめに、経験則について(P5)
経験則とは、多くの人の経験から帰納的に得られる法則。
事実の積み重ねから導き出される法則。例外はあるものの、多くの人の経験をもとにしているため、知っておくことで役に立つ。
80対20の法則(P22)
結果の80%は20%の原因に基づく。
例)
・売上の80%は20%の商品(顧客)がもたらす。
・80%の苦情は20%の顧客から出ている。
・企業の問題の80%は20%の従業員が引き起こす。
2-6-2の法則(P32)
集団が形成されると、2(上位2割):6(真ん中6割):2(下位6割)の割合で3つのグループに別れる。
ベラの法則(P68)
結果は最後の最後まで分からない。全てが終わるまで結果は分からない。苦難に直面しても、怯まず投げ出さず、最後まで最善を尽くす。
アメリカ人の教訓(P78)
勝てない相手とは手を結ぶ。勝てないなら妥協すべし。
マーフィーの法則(P124)
ツイてないときほどツイてないことが追撃で起こる。
ワイズマンの法則(P140)
幸運は心がけ次第。決まった習慣を身につけることで、自ら幸運を引き寄せることができる。
幸運を引き寄せるために、
1・チャンスが広がるように努力する。
2・自分の本能、直感に従う。
3・幸運を願い期待する。
4・不幸の中に幸運を見出す。
など、自ら幸運をつかまんと行動すべし。
ランスの法則(P153)
今上手くいっていることには余計な手を加えない。
パーキンソンの法則(P166)
お金は入れば入っただけ出る。支出額は収入額に応じて増加する。支出を増やさないために、収入を増やすことより、支出を増やさないことを心がける。
グレシャムの法則(P191)
悪貨は良貨を駆逐する。それを防ぐために、腐ったバナナはすぐ排除すべし。
アイエンガー商品選択の法則(P242)
商品の品揃えが多すぎると売上が下がる。品揃えが少ない方が売上が上がる。
感想など
人生では、「こういう場合はこうなりやすい」というルールというか、傾向があります。
それを「法則」という言葉を使うと難しく感じますが、傾向というか、経験則というか、そういうものは確かにあると思います。
問題なのは、その法則を知っているか知らないか。「無知は高くつく」と言われますが、世の中、知っていることで避けられるトラブルもあります。
本書では、人類の様々な有名経験則を分かりやすく学べます。
全てを鵜呑みにするのもアレですが、「世の中にはこういう傾向がある」という経験則のことを知っておけば、それがいろんなところで役に立ちます。
人間関係や仕事、日々経験することを経験則に照らし合わせて見てみると、きっと「なるほど!」と思うところが見つかります。
この意味で、知識というのは、生きるために役立つものなのだなぁと実感します。人生で損しないため、生きた知識、実践知は、積極的に身につけたいものです。