どん底から立ち上がる男を支えるもの。『3万人の社長に学んだ「しぶとい人」の行動法則』の読書感想

覚悟によって道が開ける。

上野光夫著『3万人の社長に学んだ「しぶとい人」の行動法則』(日本実業出版社)の読書感想です。

この本について

「政府系金融機関の日本政策金融公庫に勤務、3万人以上の中小企業の社長たちと接してきた」という著者が、生き残る社長の特徴についてまとめた本。

・ピンチにあっても負けず、そこから成功する社長の特徴

・折れない心を作るための方法

・お金のピンチを乗り越え、更に豊かになるための考え方

など、実業界を生き抜くためのヒントが満載の内容になっています。

以下、本書の読書メモです。

ピンチの後に繁栄あり(P12)

社長といえど様々。ギリギリでやっている人もいれば、こっそり年収1億円以上稼ぐリッチな社長もいる。

成功した社長にも共通しているのは、何度もピンチを乗り越えて成功、今の豊かな生活を手に入れているということ。

順風満帆、儲かって上手くいっている社長も、過去には想定外のピンチを経験、ひどい目に遭ってきた。成功した社長は、そのピンチを乗り越えたからこそ、経済的成功を勝ち取った。

彼らはピンチにあってもしぶとく生き残ったからこそ今の成功がある。成功に必要なのは、能力や才能だけでなく、しぶとさ、タフさがモノを言う。

折れてしまっては生き残ることができない。ピンチを経験したときこそ、しぶとく生き残りに全力をかける。その先に、光がある。

運について(P16)

順風満帆、成功している経営者も、その人生は逆境の連続であることが多い。運気が何度も落ち込み、底を経験、ピンチを乗り越えることで、成功をつかんでいる。

長い目で見れば、人生良いことだけでなく、悪いことが続くときがある。上手くいくときもあれば、ダメなときもある。

儲かっている社長、上手くいっている社長は、自分の運気の流れに敏感。自分の運の良し悪しを敏感に感じ、「運が下がっている」と感じた段階で、早めに行動を起こす。

しぶとい社長、生き残る社長は、自分なりの悪運脱出法(ゲン担ぎ)を持っており、運が下がったと感じた段階で、それを実践する

ゲン担ぎすることで、その効果の良し悪しの真実はともかく、落ち込んだ気持ちを一新、注意を促す効果があり、更なる失敗、悪運の連鎖をストップできる。

例)

・同じ日に従業員のミスでお客から3回クレームが入る→運が下がっていると判断、事務所に花を飾る(ゲン担ぎ)。

儲けたいなら同業者にも配慮する(P31)

一人勝ち状態を目指していると、同業者やライバルから、嫉妬心の煽りを受け、思わぬところから足を引っ張られてしまう。

成功を目指すのであれば、自分一人勝つことを目指さず、最低限周囲への配慮、貢献も忘れないこと。

儲かる社長ほど働かない(P34)

朝から晩まで事務所で働いている社長ほど貧乏で、儲かっている社長の実労働は案外短い。

できる社長ほど、仕事を効率的に行い、時間の余裕を持っている。余裕を持つことで、新たなビジネスアイディアを着想する時間を作り、そこから更に発展していく。

人生ピンチにつながる3つのリスク(P42)

人生では様々なピンチがある。その主たるピンチは次の3つが原因となる。

1・心身の健康

心や体の健康を害することで、仕事、人間関係がダメになってしまうリスク。

特に、心が折れてしまうことは、やる気や目標の喪失など、仕事で頑張るエネルギーを大きく失ってしまう危険につながる。

2・対人関係

人間関係のトラブル。人生、人との関わりは避けられない。仕事でも何でも、まず人ありき。人間関係では、悪意を持った人から突然の攻撃で損害を受けることがある。

3・お金

お金なくして現実生活なし。お金の不安、お金がないことによって、様々な問題、ピンチがやってくる。

ピンチのときこそ鷹揚にかまえよ(P68)

環境の変化による売上低下など、社長はある日突然、「勘弁してくれよ・・・」というピンチを経験することが多い。

売上が下がるなどのピンチがやってきたときこそ、慌てず気持ちの余裕を持つ。慌てて動けば下策によって更にピンチがやってくる。

まずは腰をすえて、現状の問題、自分ができること、自分の強みを生かせることを考え、できることをやっていく。

暗い顔をしていても、現実が変わることはない。自分のピンチをネタ(ジョーク)にして笑い飛ばすくらいの態度で、「これくらい乗り越えてやるぜ!」と前向きな気持ちを持つこと。

人は3回で判断する(P85)

人は安易に信用してはダメ。かといって、1回の印象だけでその人を判断してもダメ。

人を見抜くには3回。第一印象、人からの評判、最後もう一度自分が感じた印象、第三印象で判断する。

理不尽な相手には切る準備をしておく(P117)

取引先があまりに横暴な場合、いつでもそこを切り捨てられる状態にすべく、準備をしておく。

過剰な値下げ要求に付き合っていてはダメ。「そんな価格ならうちは取引をやめます、なめないで下さいね」と振る舞えるよう、理不尽な要求に屈しないビジネス体制を作ること。

自分にお金をケチらない(P125)

何事もまずは投資ありき。お金を儲けたいと思ったら、まずはお金を投資すべし。

会社なら儲けを生む事業、個人なら自分という資産にお金を使う。成功している社長は投資にお金を惜しまない。会社、自分、使うべきものにどんどんお金を使っている。

特に自己投資は重要。

必要な知識やスキルを学ぶ本や教材、セミナー、健康を保つための運動、人付き合いのための交流会、「これは自分の成長に役立つ!」と思うことには、積極的に自己投資すべし。

ピンチになったら腹をくくる(P142)

問題が起こったとき、ピンチのときこそ周囲の人の本当の姿(本性)が見える

親身に助けてくれる人、「俺は知った事か」と距離を置いてくる人、その人のリアル人間性が分かる。それによって、人を見る目が深まる。

ピンチは自分が大きく成長するチャンス。予想もせぬトラブルが起き、「これはきついな・・・」というピンチがやってきたら、ピンチに対する考え方を変えること。

そのピンチは自分の成長のために必要だからやってきたこと。それはいわば、自分が成長するためのボーナスステージであり、それを乗り越えることで、自分を大きく成長させることができる。

腹をくくって、思いっきり、そのピンチと向き合ってみる。ピンチが終わったあとは、大きく成長した自分と出会える。

ツイてないことが続くときの考え方(P182)

不運の連鎖を断ち切る第一歩は、まず「なんでツイてないんだ・・・」とグジグジするのをやめること。

ピンチはチャンスという言葉は真実。ピンチの裏に、成功の種子が潜んでいる。不運のあとには予想もしないチャンスがやってくる。

ピンチも成長に必要不可欠な経験だからこそ、嘆かず、前向きに向き合う。

感想など

タイトルにピンと来て購入。

長い人生、大切なのは、「勝つ」ことではなくて、「生き残り続ける」ことが大切なのではないかと感じていましたが、この本を読んで、自分の直感は間違っていなかったと安心しています。

人生は想定外の連続。

自分の思った通り、何もかも望む通りに進むことはありません。ときに、横から突然、想定外の問題が起こって、「こんなはずじゃ・・・」というような辛酸をなめされれることもしばしば。

しかし、そこで心折れてしまってはゲームオーバー。坂から転がり落ちてしまうだけです。

でも、「こんなはずじゃ・・・」という出来事で、「俺はこのままじゃ終わらないぜ!」という発奮の材料にすることで、その先に、想定以上の幸運が待っています。

だからこそ大切なのは心身のしぶとさ、頑丈さ、タフさ、粘り強さだと思います。

では、折れない心、長く生き残るしぶとい人になるためにはどうすればいいのか?どんな考え方をして、どう振る舞えばいいのか?どんな習慣を持てばいいのか?

そんなときは、この本の情報が、きっと参考になることでしょう。

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