ほんの小さな習慣の差が結果の差。『「儲かる社長」と「ダメ社長」の習慣』を読む

世の中には同じ仕事をしていても、儲かる会社と儲からない会社があります。従業員数、資本金などいろいろ違いはありますが、一番大きな差となるのはズバリ社長。

結局会社が儲かるか儲からないかは、トップの社長次第である。

そのことが理解できるのが本書。上野光夫著『「儲かる社長」と「ダメ社長」の習慣』(明日香出版社)です。

この本について

本書では、長らく融資関係の仕事に従事していきた著者が様々な社長と仕事をした関係から、儲かる社長と儲からない社長には習慣の面で大きな差があることを実感。

そのことを説明しているのが本書です。

儲かる社長には儲かる習慣があり、そして儲からない社長には儲からない習慣がある。そのことが理解できる、極めて実用性が高い内容になっています。

以下、本書の読書メモです。

はじめに(P3)

儲かる社長=社会の景気がどうであれ、独自の努力と工夫で会社を儲けさせ、成長させる社長。

儲かる社長も過去にはダメな社長だったこともあり、自分なりの努力によって会社倒産の危機を乗り越えて成長してきた。

儲かる社長の口癖(P22)

儲かる社長は「儲かる」という言葉を口癖にして、儲からない社長は「貢献」を口癖にする。

まず商売は儲けるためにするもの。儲けがなければ会社は続かないし、社員やお客、関わる人全てに不義理をしてしまう。

社会貢献だとか、きれいな話はしっかり儲けてから。儲けることを恐れないことが、儲かる社長になる第一歩。

儲ける目的意識を持ち、ビジネスに工夫をこらしていく。

不景気はチャンス(P34)

儲かる社長に景気は関係なし。

むしろ景気が落ち込んだときこそチャンスだと考え、環境の変化をきっかけにして、自社を成長させるための努力をしていく。

成功するためにたくさんの失敗をする(P38)

儲かる社長は常にトライ&エラーの繰り返し。

小さなところでたくさんの失敗をしているのが儲かる社長の特徴で、逆に儲からない社長ほど、保守的で変化を嫌う。

そのため失敗はしないが、環境の変化に適応できずに淘汰されてしまうお約束が待っている。

だからこそ大切なのは失敗しないことではなく、長期で儲け続けるために、小さな変革を繰り返す。

儲かる社長は老害化しない(P51)

会社がダメになってしまう典型が、トップが引き際をあやまって、後継者育成を軽視すること。

会社を長期的に繁栄させていくには、トップがいつまで自分がトップでいて、いつトップから降りるべきなのかを、冷静に判断している。

「自分・自分」のトップは後継者を育成しない(もしくは深層心理で育成したくない)ので、トップが病気になったりした段階で、その会社は崩壊する。

長期計画を立てる(P56)

儲かる社長は1年先といった短期の計画だけでなく、10年後30年後、長期的な計画を持っている。

この先会社をどうしたいのか。そのためにどんな計画を作ればいいのか。視野が広いのが儲かる社長の特徴。

やらないことを決める(P62)

どこで勝負してどこで勝負しないのか。何を売って何を売らないのか。やらないことを決めて、やらないことはとことんスルーするのが儲かる社長の特徴。

やらないことを決めることで、逆にやるべきことが絞られ、行動が明確になる。大切なのはここ。

やらないことの基準はこれ。

1・自社にない新たなノウハウが必要となる分野

2・競合が激しい分野

3・時間がかかり過ぎる分野

T字化による事業の複線化(P77)

儲かる社長はその事業において、複数の儲かる事業を展開している。

キャッシュポイントが複数あることによって、収益が安定するだけでなく、上昇を見込むことができる。

ただキャッシュポイントを求めて新たな事業を始める場合は、既存の事業にレバレッジがきくことが大切。

すなわち、今の事業に関連しつつも関連がある方向で儲けられそうな事業を展開していくことが大切。

社員採用について(P93)

会社を成長させていく上で大切なのが従業員。儲かったから人を雇う。これがダメな社長の典型で、儲かる社長はそう簡単に人を増やさない。

いくら人手不足だからといって、そのニーズや受容が未来永劫続くとは限らない。

万が一人を増やしてしまったら、誰かをクビにしなければいけなくなるわけで、そのさいいろいろ問題が起こる。

日本の法律上、社員を簡単にクビにはできない。だからこそ、人手を増やすことには慎重に検討する。

要注意な社員の特徴(P96)

儲かる社長は自分の事業を展開させていくことを応援してくれる社員でまわりを固める。

一方、ダメな社長のまわりには、何かしようとすると「それはうまくいきません」と反対してくる反骨の社員がいる。

社長が反骨社員に反対されて何もできなくなると会社が儲からなくなるのがお約束。

反骨の社員はクビにして、自分の事業を推進していうために頑張ってくれる社員をまわりに置く。

決定的に違うお金の使い方(P128)

儲かる社長は投資を重視し、使ったお金が無駄金になることを恐れない。一方、儲からない社長はお金が無駄になるのを嫌い、必要な投資でさえ惜しむことが多い。

お金を失うことを恐れてリスクをとれない社長は儲けることができない。儲かる見込みがある投資については、恐れずにリスクテイクする。

自分だけ儲けすぎない(P163)

儲かる社長は三方良し。関わる人全てが儲かるように配慮している。だから取引先に理不尽な値段での取引を要求しない。

自分だけ儲けようとする姿勢は結局損をする。取引先。お客。自社。3者が全員儲かる取引をすること。

お客を区別する(P184)

お客は優先順位を考慮して対応を区別する。

儲けになってかつ長い付き合いができるお客には最優先。儲けにならないけど文句ばかり言うお客はすっぱり切るなど、誰が自社に必要でそうでないかを区別することが大切。

クレームから学ぶ(P197)

世の中には非常識なクレームを出してくるイカレたお客がいるのは確かだが、大半のお客が出すクレームはもっともなことが多い。

クレーム対応を嫌がらず、お客がどんなことに不満を感じているのかを知ること。そこにビジネスがよりよくなるためのヒントが隠されている。

儲ける社長のおすすめ二枚舌習慣(P206)

ウソも方便。儲けている社長にバカ正直な人はいない。

ビジネスは綺麗事ではなく現実。ときに演技やウソが必要なときもある。そこで儲かる社長は必要に応じて大胆にウソをつく。

彼らの特徴はずばりこれ。

1・大げさなお世辞で相手の気分をアップさせる。

2・自社商品の希少性をアピールして商品価値を高める。

3・サービスを使うメリットを想像させる。

4・相手の依頼に角が立たないようにする。

感想など

個人的にはとても勉強になった本。

『3万人の社長に学んだ「しぶとい人」の行動法則』を読んで、著者の本に興味を持ち本書を購入。

どん底から立ち上がる男を支えるもの。『3万人の社長に学んだ「しぶとい人」の行動法則』の読書感想

儲かる社長の習慣、考え方、行動。あらゆる面で、素直に納得でき、自分も真似て取り入れてみようと思える話が満載でした。

なぜ同じことをしていても結果が出る人。出ない人がいるのか。

もちろんそこには運とか能力とか、いろんな要因があるかもしれません。それでも、今自分がより良くなるためにできることをしていく。

自分を変える努力をして、よりよい自分を目指す。それも大切なことだと感じています。

では具体的に何をどう変えていけばいいのか。この意味で本書は、その具体的かつ明瞭なヒントが満載です。

ということで、人生より良くしたい。今よりもっと結果を出したい野心をお持ちの方は、本書を読んで、損をしないはずです。

本の購入はこちら

コメント