人生、何歳になっても夢を持ちたい。理想の生き方を追い求め、自分という人生の最善を目指したい。
そんなとき、「大丈夫だよ」と背中を押してくれる本がこちら。佐藤光浩著『遅咲きの成功者に学ぶ逆転の法則』(文響社)です。
この本について
本書は、人生でいわゆる遅咲きの成功をおさめた人たちをピックアップ。彼らの人生から学べることが、分かりやすく紹介されている本です。
具体的には52歳で人生最大のチャンスをつかんだマクドナルドのレイ・クロック。
→成功に必要なのはまず野心、そしてぜったいあきらめない継続力。『成功はゴミ箱の中に』を読む
41歳でブランドを立ち上げたクリスチャン・ディオール。日本で言えば日清食品でお馴染みの安藤百福。
日本海外、遅咲きの成功者がどのように人生逆転。成功をおさめたのか。教訓を勉強することができます。
苦労があるから成功がある!
こうして本書を読むと、世の成功者。
とくに、大きな事業を成功させ、歴史に名を残した人が、必ずしも人生順風満帆。若い頃から成功してきたわけではないことが分かります。
むしろ、人生が順調で、何もかもうまくいった人はゼロ。
たいてい、若い内に大きな辛酸をなめたり、理不尽な苦労をしている人が少なくないことに気づきます。
例えば、モールス信号で有名なサミュエル・モールス。
もともとは芸術家を志望。夢のために頑張ってきたのに夢は叶わず。それで腐らず方向転換。
歴史に名を残す偉大な発明をしたことは、本当に驚き。
そのほか、ケンタッキーおじさんことカーネル・サンダース。65歳にしてほぼ文無しになったにもかかわらず、人生ネバーギブアップ。
自らの人生をめでたしめでたしで終えたガッツ。上昇意欲は、今を生きる私たちに、大きな勇気を与えてくれます。
日本にはこんなスゴイ人がいた!
最後にどうしても書きたいのが、日本の偉人、伊能忠敬。
江戸時代、日本各地を測量して地図を作った、日本人として名前を覚えておきたい偉人の話。
18歳で伊能家の養子となり、没落していた家の再建に尽力。34歳にして、伊能家再興に成功。
そして50歳になって長年の夢だった天文学の道へ進み、日本初。あの日本地図の測量へと、歩みを進めていくその人生。
これは本当にすごい。
今の50代と江戸時代の50代は話が違います。それでも、自らの夢を追いかけ、目の前のことに全力を尽くし、偉大な事業を達成していく。
こんなすごい人がかつて日本にいたという事実は、本当に感動。人生結局年齢は関係ないこと。夢を持てば。何かを成したいという気持ちがあれば。
人生、できることがたくさんあること。そのことを教えてくれます。
最後に
ということで本書は実在の人物の、実在の人生が書かれた、まさに生きた成功哲学書。
綺麗事抜きに、実際世界で、このような人生を生きた人たちがいたことを知ることは本当に、勇気づけられます。
自分はもしかしたら凡才かもしれない。何の才能もないかもしれない。それでも、自分が自分をあきらめなければ、何かをきっと、成し遂げることができる。
本書を読めばそのことに気づけます。
「自分はもう年だ・・・」
と自分の人生をあきらめたくない方は、この本から、勇気をもらえることでしょう。