『人生の極意』の読書感想 – 元外務官僚が答える人生相談

人生の極意 (扶桑社新書)

ちょっと不思議な人生相談

佐藤優著『人生の極意』(扶桑社新書)の読書感想です。

この本について

元外務官で作家の佐藤優さんによる人生相談集。

読者が生活や社会、人生、恋愛など、様々なテーマで佐藤さんに質問、佐藤さんがそれに答えるカタチの本になっています。

以下、本書の読書メモです。

労働者について(P11)

労働者=労働力を提供する商品。一定時間、労働の使用権を雇用主に提供することにより、賃金を得ている存在。

結婚はご縁(P33)

人間同士、最後は縁。いろんな縁があるが、最後までつながるのは縁があるから。その縁を潔く受け入れる。

フリーターのリスク(P39)

フリーターの問題点について。

若いときは仕事を見つけることができるが、年を取るたび、だんだんと仕事を見つけにくくなるのがフリーターの欠点。

フリーターをするなら、年齢制限の問題とリスクを考えておく。

上昇志向について(P55)

今よりいい暮らしがしたい、「もっと」欲しいという上昇志向は悪いことではない。

が、上昇志向の欲はきりがない。1つ手に入れたら3つ欲しくなり、3つ手に入れたら5つ欲しくなる。

欲を出すのもいいが、自分の限界、現状を冷静に認識し、どこかで「もっと」に制限をかける。

グローバル化する世の中のなかで生き抜くために(P94)

世の中は、一般の労働者の価値が相対的に低下、何もスキルを持っていない人間は、安く使い捨てられてしまう。

仕事にあぶれないためには、代替が難しいスキルを持つことが大切。できる人が少ないスキルを持っている人は、生き抜いていける。

この考え方については『僕は君たちに武器を配りたい』が参考になります。)

資本主義とビジネス(P106)

資本主義では売れるモノが正義

儲かるものが商品になる。たとえ、その商品が有害であり、人々の気分を害するものであっても、倫理的におかしいものであっても、それが売れる限り、販売される。

対抗するには、消費者が不買運動するほかない。

人生、力み過ぎないことが肝心(P109)

人生で、「ぜったいこれを実現したい、あれを手に入れたい!」と目的志向に生き方は疲れる。

人生は生き延びるだけでも奇跡。今日何とかやっていければそれでいい、こんな具合、気楽になるのがいい。

非合理な夢は所得の10%まで(P150)

ギャンブルやゲームなど、非合理な消費は所得の10%まで。ムダ金を出してもいいが、生活に支障がでないところでセーブしておくこと。

幸せになる結婚と不幸になる結婚(P176)

結婚の本質は、愛し合う2人が新しい共同体を作ること。人間同士のつながりを求める結婚は、幸せになる結婚。

一方、人柄や人間性ではなく相手のお金や学歴などの条件で相手を決めようとする結婚は不幸に。「高学歴高収入のの男と結婚する」など、目的ありきの結婚は不幸になる。

一緒に暮らしていくなら、黙ってじっと一緒に座っていられるような、人間的に相性の良い人がいい。

感想など

「年収が低い!食べていけない・・・」

「婚活するか一人で生きていくか・・・」

「ハニートラップに引っかかってしまった・・・」

などいろんな相談がありましたが、人生は考え方次第かも、と思う本でした。

基本的に、佐藤さんが相談に答える→「こういう考え方が役に立ちます」(or本や著者の紹介)という流れで、1つの問題を考えるにしろ、考え方を変えることで、問題のとらえ方が変わってきます。

何かに悩んだときは、どうしても視野が狭くなりがちですが、だからこそ、視野を狭めないよう、多角的、広く物事を捉えようとする工夫が大切なのかもしれません。

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