男の人生を安心かつ自信を持って生きていく方法。『男の居場所』を読む

男の人生、生涯にわたって「これこそがオレの人生である」と誇りを持つためには一体どうしたらいいのか。

その問題について真剣に提起している本がこちら、酒井光雄著『男の居場所』(マイナビ新書)です。

『男の居場所』について

本書では男の人生を前半戦と後半戦に分けて考え、とくに後半戦を充実させていくことがまさに己の生きる場所。

居場所を見つけるために大切であることを教えてくれます。

ではそのために一体どう生きればいいのか。妻と子どもに見捨てられた寂しい人生にならないためにはどうすればいいのか。

その現実的な考え方が身に沁みる話が満載です。

以下、本書の読書メモです。

人生の考え方(P5)

人生は前半戦と後半戦。2つで考えるのがおすすめ。

人生の前半戦とは、学歴を得て社会に出て、企業で働く期間のことであり、後半戦はまさに老後。

学歴をはじめ会社の名前や肩書、そういったものが一切役に立たなくなったときのこと。

人生ずっとフリーランスなど、自力で生きてきた人の場合は、人生の後半戦を迎えても、生涯現役で、独立独歩で生きていくことができる。

しかし、学歴や会社、肩書を持って生きてきた人の場合、人生の前半戦がいくら輝かしいものでも、退職すればただの人。

すべての肩書が無意味になることを意識しておくことが大切。

なぜ男は家庭で孤立してしまうのか(P22)

男の人生でよくある失敗が、家庭を持ち、家族のために頑張ろうと仕事人間になった挙げ句、家族と距離ができてしまい、阻害されてしまうこと。

男としては、家族を持ったとき、家族を幸せにするために、仕事を頑張って収入アップを目指すが、ここに悲劇の原因が隠されている。

妻的には、家に全然おらず仕事ばかりする夫は、だんだんと「家にいないお金を運ぶ人」になってしまう。

家族のために出世を目指したり収入アップを目指すのもいいが、それが何のためなのか。誰のためなのか。

家族とのバランスを崩さない方法を考えておく必要がある。

結婚後最も必要なお金(P31)

男が家族を持ったらとくにお金がかかるのが、子どもの教育と住宅費。

この2つの大きな支出によって、生活の余裕を失い、余裕のなさが大きなストレスとなって、人生の豊かさを損ねていく。

家庭をもって幸せに生きていくならば、この2つの支出に対して、自分たちなりの、ムリのない方法を考えること。

とくにローンを組む場合、男性は少しでも経済的な余裕を持つためにより仕事を頑張るようになる。

その結果、家にいる時間が少なくなり、家族との溝ができる。会話も少なくなり、家族のなかで孤立してしまう。

そして自分の家になのに居心地が悪い場所になってしまう。結果、「このオレに 温かいのは 便座だけ」と自嘲する人生を送るはめになる。

こういう失敗をする男が多いので、家族とも幸せにやっていきたい男は、働きすぎ、家にいなさすぎに注意すること。

妻の夫への愛情度はここに出る(P43)

夫に愛情を持っている女性ほど、夫のファッションをはじめ、匂いケア対策に世話を焼いてくれる。

しかし、夫に関心をなくした妻は、夫のファッションや匂いにも無頓着になり、扱いがいい加減になる。

「最近、妻が自分のことに関心を持っていない。世話を焼こうとしない。服のアイロンがけも適当すぎる」

そういう場合は、2人の将来に注意する必要がある。

中高年男性4つのカテゴリ(P61)

女性による中高年のおじさんの4つのタイプ診断。

1・おじさま

→シルバーグレーの髪で良質なスーツを着た品のある中高年男性。経済的に豊かで、女性への扱いも上手でモテる。おしゃれなレストラン、バーの常連。

2・おじさん

→そこそこほどよい身なりをしており、経済的にもそこそこな状態。女性からは「いい人」的な評価をされており、女性には好かれるが、それは男性としてモテているわけではない。

ただし、単身赴任するおじさんは赴任先でモテて、愛人を作ることが結構ある。

3・おやじ

→ファッションに無頓着で、昼食もお金を出さないケチなタイプ。お腹もしっかり出ていて、妻を含め女性からの受けは悪い。

自分の趣味に夢中になっているおやじの幸せ度は高いが、妻に趣味を否定されているおやじは、「家に帰りたくない症候群」を発症する。

4・パパ

→夜のお店の女性に大人気のモテる中高年。高い服、高い時計を身に着け、女性にバンバンお金を落とす。おまけに精力も現役なので、女性関係はバッチリ。

男性から嫉妬されて不人気だが、実は付き合ってみると苦労人が多く、人としては非常に魅力的な場合が多い。

仲良くなると、その豊富な社会経験を活かしたアドバイスをくれたり、教えを乞うにはぴったりの人になる。

大切なのは結局人柄(P116)

社会で最後まで活躍するために大切なのは、スキル以上に人柄がモノを言う。

能力よりも、人から信頼されること。きちんとコミュニケーションができること。そこが大切。

収入を得る方法(P159)

お金を稼ぐには大学を出て会社に勤めるのが普通と思いがちだが、人生はいろいろな、お金の稼ぎ方がある。

自分が働いて仕事を手に入れてお金を稼ぐこともできるし、事業を興すことだってできる。投資をしてお金を稼ぐこともできる。

大切なのはいろいろなお金の稼ぎ方を知っておくこと。雇われて働くだけが、人生ではない。

年下とコミュニケーションできる人になる(P165)

フリーとして働く上で重要なのは、年下の人とも気軽にコミュニケーションができる人になること。

えらそうにせず、自然にコミュニケーションできることで、仕事も増えるし、いろんな人脈を作ることができる。

感想など

女性の生き方と、男性の生き方は違うこと。そして、男性が寂しい人生を送る場合は、決まり決まった失敗パターンがあること。

それが理解できただけで、本書を読む価値が十二分にあったことが実感できる本でした。

男が仕事をする。そして家庭を持つ。

しかしその挙げ句、自分の居場所を失い、家庭ではただのATMマンになり、「このオレに あたたかいのは 便座だけ」と自嘲する。

そんな人生を送らないために一体何をどう注意すればいいのか。それを知るのはやはり早い方が吉。

「将来家庭で自分の居場所を持ちたい。妻や子どもに見捨てられた寂しい老後を送りたくない」

そんな男性のあなたにおすすめです。

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