『就活に「日経」はいらない』の読書感想 – 就職は人生の岐路。だからこそ

就活に「日経」はいらない

こんな会社選びはやめた方がいい?

成毛眞著『就活に「日経」はいらない』(新潮社)の読書感想です。

この本について

会社経営をしてる父親が娘の就活にアドバイスをする本。

「目指すべきは川上産業。将来性を見込むなら下請けの会社はやめとけ。」

「日経は読む必要はない、ただし親が日経を読んでいることはアピールしておけ。」

など、建前なしの現実的なアドバイスが気持ち良い内容になっています。

以下、本書の読書メモです。

就活の前に日本経済を知る(P17)

今、日本で一番金を持っているのは高齢者。しかし、高齢者は車、家、消費をし尽くし、金は余っているのに使うお金が限られている。

お金を使う必要の多い若い世代は少子高齢化で数が減り、不景気で収入ダウン、お金を持っていない。なのでモノを買えない。だから経済が循環せず、日本の景気が悪化している。

若者は将来に危惧して貯金に走っている。若者がお金を使うような社会にならない限り、日本の景気は良くならない。

目指すべきは川上産業(P28)

就活で目指すべきは会社は川上産業(商流の川上、業界のヒエラルキーのトップにいる会社)。

水が川上から川下へ流れていくように、人も上から下へ流れていく。下から上は行くのが難しいが、上から下へ行くのは難しくない。

最初に川下産業に入ってしまうと、上昇するチャンスが限られる。だからこそ、最初から川上産業を目指す。

ゼネラリストよりスペシャリスト(P38)

ゼネラリスト=何でもできるが何もできない人。

オールマイティにそこそこできるゼネラリストより、一点だけ、誰にもできないことができるスペシャリストの方が、自分の市場価値を高めることができる。

「この人しかこの仕事はお願いできない」という強みを持つ人間は強い。

日経は読む必要なし(P46)

就活で「日経、読んでます!」とアピールする必要はない。中途半端な知識は自分のクビを締める。

「新聞読んでます」アピールをするより、テレビのビジネス番組やワールドビジネスサテライトを見て、ビジネスマンの話し方を覚える方がいい。

OB訪問の注意点(P65)

OB訪問をして、嫌な人、合わない人がいたら、その会社はやめた方がいい。類は友を呼ぶの法則で、似たような人が集まっているから。

学歴で劣るなら体育会系に入門せよ(P120)

受験で失敗したら、大学は体育会系の部活に入る。

体育会系は企業から評価が高い。体育会系出身者は、学歴の評価をワンランクアップさせることができる。

日本が変わるのはもう少し時間がかかる(P125)

日本が不況から脱し、世の中が変わっていくのは2020年以降。今の日本の支配している既得権益者が姿を消すまでは、状況が劇的に良くなることはない。

大学の勉強について(P131)

大学の勉強は金儲けに役に立たないが、人生を豊かにするのに役立つ。人生で本当に役に立つこと=ムダと思えるようなこと

強制は意味なし(P144)

子どもに読書や習い事など、何かを無理やりしいてやらせても意味はない。無理にやらせたことは何も身につかない。興味を持たせることが重要。

失敗してもめげない(P176)

社会に出て必要なのは、失敗をしないことではなく、失敗にめげない精神力。失敗しても気にしすぎることはない。気持ちが折れないことが大切。

コネ入社のデメリット(P189)

コネ入社は楽に入社できる反面、入った後が辛い。

同期からは裏でコネ野郎扱いされ、コネ入社がゆえ、周囲より優秀さをPRしなければならない。また、コネで入ったら、そう簡単にやめるわけにもいかない。

簡単に入社した分、その後の不自由さがコネ入社の代償。

不得手な仕事は選ばない(P194)

人には向き不向きがある。不向きなことをしても、結局は限界がある。

親が子どもにしてあげられることは、子どもの得手不得手を見極め、得意なことを伸ばさせてあげること。

得意なことを極めれば、それが子どもの人生を拓くカギになる可能性がある。

感想など

就活についてストレートかつ現実的なアドバイスが勉強になる本。

最初の就職で成功するか失敗するか。

ここはかなり大きなポイント。もちろん、就活で失敗したからといって、そこから軌道修正できないことはないかもしれませんが、それなりに苦労する道へ進んでしまうのも現実。

どこの組織でどんな仕事をするかは、どんな生き方をするのかとイコール。だからこそ、真剣に考えたいものです。

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