心理学と哲学で人生の悩みをスッキリ解決。
嶋田将也著『世界一受けたい心理学×哲学の授業』(ワニブックス)の読書感想です。
この本について
哲学と心理学の教えをもとに、人生の様々な悩みを考えていく本。
世の中の仕組みから自分との向き合い方、人生を変えていくための法則など、今よりももっと納得できる生き方を見つけるためのヒントが満載です。
以下、本書の読書メモです。
はじめに(P3)
人生で一生悩まない方法とは、自分が悩むと分かっていることに絶対手を出さないこと。
そのためには自分を知り、自分の手に負えないこと、悩むことが予想されることは、すみやかに身を引くこと。
そうすれば人生で悩む回数が激減すること間違いなし。
人生万事塞翁が馬(P28)
人生幸福と不幸は表裏一体。
幸運なことが不幸のきっかけになり、不幸なことが幸運のきっかけになる。だから結局は何が起こったとしても、後悔する必要はまったくない。
人生ではいろんな選択肢があるけれど、どっちを選んだとしても、何かを後悔し、不満を感じ、そして何かしらいいところが必ずある。
だから何が起こっても、人生で後悔するのは時間のムダ。それより、自分が何をすべきなのか、それだけを考えること。
心の三種の神器(P80)
外部の状況に関係なく、自分の心を良い方向へ持っていくための三種の神器。
1・言葉
2・表情
3・態度
この三種の神器が、自分と人の心の状態を動かすことができる。
成功が成功をぶち壊す理由(P94)
世の中はバランスで成り立っている。光が当たれば当たるほど、影はどんどん濃くなっていく。
人生で成功すればするほど、バランスに注意していないと、成功で得たものをことごとく台無しにする問題が起こる。
だからこそ、人生成功しているときほど、謙虚に自分を戒める必要がある。
成功のための逆張り思考(P104)
人生で成功するための発想は常識の逆。
・人に自分の意見を知ってもらう→人の話をとことん聞いて相手にしゃべらせる
・人から何かをもらいたい→まずは人に与える
・相手を思い通りに動かしたい→相手を自由に動かせる
基本的に人生は、うまくいっていないことの逆をすればうまくいくようになる。
もし今、うまくいっていないことがあれば、その逆のことをしてみればいい。
「頑張らない」すすめ(P127)
長い目で見て人生は無理せず頑張らないほうがいい。自然のまま、自分のあるがままに生きるのが、それが一番よい。
自分以外の誰かになろうとして頑張る必要もないし、自分のキャパシティ以上に頑張る必要もない。無理をしていればどこかでボロがでる。だから長続きしない。
最終的には自分第一、無理せず自然で、最善を尽くせばいい。
感想など
読みやすくいけれど心に響く話が満載の本。
この本ではまず世の中の仕組みの説明から始まり、自分との向き合い方、そして他者との関係、人生が上手くいくための考え方が説明されていくのですが、この手の本にありがちな説教臭さというものは一切ありません。
文章が読みやすく分かりやすいせいなのかもしれませんが、心理的に抵抗感なく、書かれていることを自然に納得できる感じです。
書かれていることそれ自体は真新しい考えはありませんが、逆にいえば、それだけ内容が普遍的ということなのかもしれません。内容もとても分かりやすく、腑に落ちる話も多いです。
人生についていろいろ考えるタイミングが来ている方は、この本を読むことで、今必要な何かに気づくことができるかも。