『本当にこわい宮廷の物語』の読書感想 – 西洋貴族社会の実像

本当にこわい宮廷の物語―西洋の「大奥」 (中公新書ラクレ)

絢爛豪華な世界の裏側は不幸の山?

桐生操著『本当にこわい宮廷の物語 – 西洋の「大奥」』(中公新書ラクレ)の読書感想です。

この本について

宮廷の大奥、貴族の女性社会についての本。

西洋の貴族社会というと絢爛豪華、華やかな、憧れの世界をイメージさせますが、現実的には、幸せに暮らすのが難しい、ダークでヘビーな世界。

この本では、

「昔は下の処理が下品で、ベルサイユ宮殿は貴族たちのう○こで悪臭だらけだった。」(P27)

「王侯の結婚は、事前の相手の顔を見ることができない、政治的、利害関係に基づくものだった。現代のパネマジならぬ、肖像画詐欺で、実物を見て多いに落胆させられた諸侯が多かった。」(P55)

「王の寵愛を受けた女たちは、常に自分の地位が脅かされないか、不安で苦しい日々を送っていた。王に愛されなくなったときは自分が凋落するとき、だから女たちの嫉妬や不安はとてつもないものだった。」(P110)

など宮廷の人々の様々なエピソードを収録。

西洋の宮廷社会、やんごとなきお方々の華やか、しかし不幸な世界を垣間見れる内容になっています。

地位や権力を誇る世界の裏側、皮を剥いでみると、あこがれは一瞬で吹っ飛んでしまうかも。

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