『あなたの前にある宝の探し方 現状を一瞬で変える47のヒント』の読書感想 – 悩みだからの人生だからこそ知っておきたい悩むことの本質

あなたの前にある宝の探し方 現状を一瞬で変える47のヒント (講談社+α文庫)

人は悩む、だから成長できる。

神田昌典著『あなたの前にある宝の探し方 現状を一瞬で変える47のヒント』(講談社プラスα文庫)の読書感想です。

この本について

同著者の『あなたの悩みが世界を救う!―不条理な世の中を生き抜くための人生バイブル』(2006年)の文庫版。

タイトルは違いますが、中身はほぼ同じ(「はじめに」と「文庫版あとがき」が違います)で、47人のいろんな悩みを抱えた相談者が著者に悩み相談。

ときに重くときに軽快、ときにほっこりする人生相談が楽しめる内容になっています。

以下、本書の読書メモです。

これからの時代に求められること(P22)

先が見えない今の時代に大切なのは、ポジティブ思考になって「幸せ」や「成功」を求めることではない。

何がどうなるか分からない、不公平で不条理な世の中を、自分自身の尺度を持って生きていくこと。答えのない時代に求められるのは自分で答えを見つける力。

自分を変えても考え方を変えても、ポジティブになっても、世の中の不条理さが消えることはない(=自分が変わっても外の外的環境は変化しない)。

だからこそ、「これが俺の人生なんだ、これが俺の生き方なんだ!」という自分なりの答えを見つけていく、そのことが大切。

搾取する人搾取される人(P44)

世の中、いろんな教え、考え方があるが、それらを鵜呑みにすることは危険なこと。

例えば、「与えることで豊かになります、だから得たいならまず与えましょう」という教えがあるとする。それを素直に信じるとどうなるか。

無批判である考え方を受け入れたとたん、それは思考停止の罠にハマってしまったということ。「与える」つもりでいつの間にか、「搾取される人」になってしまうので要注意。

与えましょうと題目を唱える人の周りをよく見てみれば、その周りには「搾取する人」と「搾取される人」がいることが分かる。

大切なのは自分の頭で考えること。とくに、道徳的な教えについては、より客観的に、そして柔軟に考え、何が自分にとって意味があるのかを見極めることが大切。

メモ

自己啓発系の本には、

・「素直になりましょう、ごちゃごちゃ言わず言われたことをやってみましょう、そうでない人は上手くいきません=俺の言うことは素直に聞け(俺を信じて俺に金を払え)」

・「成功するにはメンター(師匠)が必要です、まずはメンターを探しましょう=俺がメンターになってやる(俺に金を払え)」

など、読者の読解力が求められる本が多々あるので、どんな話も鵜呑みにせず、「この人はどんな立場で、どんな目的を持って、こんなことを言っているだろうか?」という意識を持つことが大切かもしれませんね。

若いときに大切なこと(P95)

若いときに大切なことは、たくさんのお金を手に入れることではない。いろんなことを体験して、経験を積むことが大切。

就職して働くこと、仕事で失敗すること、恋をすること、失恋すること、友だちを失くすこと、いろんな場所へ旅行へ行くこと、趣味を広げること、こうしたいろんな経験が「自分」という人間を作っていく。

様々な経験を積むことで、それがその人のオーラとなり、その人の魅力となる。ただお金を持っていても、それはただの張り子の虎。魅力もなければオーラもない。

こんな女と結婚してはいけない(P130)

男が「結婚したい」と思ったときに着目すべきは、女の外見ではなく品性。人間としての本質を見る。

男は自分が選んだ女の器以上に大きくなることはできない。女の器が大きければ男の器も大きくなり、それに見合った成功をおさめていく。

男が野心や目標を持って頑張ろうとするとき、女の器が小さいと、男はいくら夢や願望を持とうと、必ずどこかでストップをかけられてしまう。

だからこそ、男にとって結婚相手の女を選ぶことは、将来、夢、人生、全てに影響を与えてくる大きな要素となる。

もし、「この女と結婚したい!」と思ったときは、相手の女に自分の目標やしたいことを語ってみる。そうすれば、その女の本性、品格が垣間見れる。

そのときの反応を熟考して、結婚していいかやめておくかを、決める。少なくとも、迷うくらいなら、その相手はやめた方がいい。

精神的吸血鬼とは(P175)

世の中には、相手を恫喝して脅し、自分の都合の良いように動かそうとする精神的吸血鬼(サイキックバンパイヤ)がいる。

彼らは自分のためなら人をどんなふうに利用してもいいと考えているので、彼らに対する防御策を持っていないと、いいように繰られてしまう。

ただ、彼らの態度はコケオドシで、弱い者いじめをする卑しい存在なので、自分より上の人間にはただの金魚の糞と化す。

精神的吸血鬼に遭遇したときに大切なのは、まず第一になめられないこと。取引先にそういう連中がいたら、なめられないよう、できないことはできないと、はっきり主張すること。

人生でもビジネスでも、自尊心だけは何があっても奪われてはいけない。主張すべきことを主張し、自分を尊重した行動をしていれば、精神的吸血鬼に被害を受けることはない。

危機のときこそ本質に気がつく(P186)

社員の横領や会社の倒産危機など、人生には「マジかよ、もうダメかも・・・」というピンチがやってくる。

しかし、そういう危機の対応のときこそ、人としての本質が試され、本質的なものに気がつくチャンスが与えられる。

危機に陥ったとき、それをじっと見つめている人がいる。自分が大切にしようとしているものは何なのか、人としてどう在りたいのか、どんなピンチでも、それを決して失ってはいけない。

感想など

「人生、いろいろ悩むけど、その悩みには意味があるんだな」

そんなことを感じる本。

相談内容としては起業や仕事の関係の悩みが多いですが、不倫している女性とか、「起業を反対する彼女と結婚していいのか?」など結婚相手に対する悩みとか、こういう話題は読んでいて「ハッ!」とする内容が多いです。

悩みの内容は人それぞれ違うかもしれませんが、人の悩みを通じて、そこから自分の悩みに対する答えが見つかるかもしれない、そんな本だと思います。

それにしても、世の中、本当にいろんな悩みがありますね。

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