『神谷美恵子の言葉』の読書感想 – 結局人生とは、生きがいを探す旅。

人生は生きがいを探す旅 神谷美恵子の言葉 (単行本)

人生を変える言葉に出会いたかったら、それはきっとこの中で見つかる。

昭和人物研究会著『人生は生きがいを探す旅 神谷美恵子の言葉』(三笠書房)の読書感想です。

この本について

『生きがいについて』や『人間をみつめて』、『こころの旅』などの著作、『自省録』の訳者等で知られる精神科医、神谷美恵子さんの名言集をまとめた本。

人間を深く見つめる言葉、困難がやって来たときの言葉、生きる意味を考察する言葉など、この本を紐解けば、心が揺さぶられる名言が満載です。

以下、本書の読書メモです。

不運について(P16)

人が生きていく上で苦難を味わう理由は、世の中に生存競争があるから。

受験、就職、仕事、配偶者の獲得、生きることは競争の連続。そのなかで、勝者がいれば必ず敗者もいる。

世の中、幸運に恵まれている人の陰には必ず、不運に泣く人が存在している。そして、幸運や不運は「なぜ自分にやってくるのか?」と確実に説明できない。

人生では、努力だけではどうにもならないものがある。

自分は幸運でも、自分の家族や大切な人が不運を味わう可能性もある。だから「自分だけ幸せになればいい」という態度では、本当に幸せになることはできない。

自分だけでなく、他の人のことも考える必要がある。

欲望の対処法(P21)

欲望はキリがない。欲しいものを手に入れても、必要なお金を手に入れても、もっともっと、欲しくなる。

だから人生の価値基準をお金や名誉にすると、取り返しがつかないことになってしまう。

大切なのは、本当に大切なもの、必要なものは何なのか、何が必要ないのか、自分の基準を持つこと。

自分にとって本当に大切なものさえあれば、他の何かが欠乏しても生きていくことができる。あれこれ欲張らず、自分にとって大切なものだけを欲しがること。

自分の価値(P52)

結局どんなときも自分は自分でしかない。

他人が自分をけなしても、それで自分の価値が下がるわけではない。かといって、他人からほめられても、それで自分の価値が上がるかというと、これもまた、そうでもない。

そんなふうに、他人がどうこういうのとは関係なく常にあるのが自分。自分の価値は結局、自分で決めるほかない。

逆境で必要なもの(P89)

人生でとんでもない不運に恵まれどん底に落ちてしまった。そういうとき、生きる希望を見出すためには反発心が必要。

「なぜ自分はこんな目に遭うのか。それは納得できない!」という運命に対する怒り、反発心が、生きる力を引き出し、逆境にいる自分を叱咤激励してくれる。

自由を得る方法(P110)

自由を得るための道は、今いる状況から逃げ出すことではなく、そこに踏みとどまり、考えるうる限りの知恵を出し努力をし、不自由を楽しめるように変えてしまうこと。

考えて工夫をし、今いる環境で自分を納得させる道を見つけること。それこそが自由を得るということ。

現実について(P132)

人生で理想を追っていくことは大切だけれど、必要なときがやって来たら、現実と向き合い、ありのままの現実を受け入れる必要がある。

「こうあるべきだ」ではなく、「今実際はどうなのか」をしっかり目を見開いて受け入れる。そして現実に即して行動していく。

そうやって、理想から現実に折り合いをつけていく。

新しいいきがいを見出すために(P142)

人生短気になってはいけない。新しい生きがいを見つけたいと思うなら、焦らずせかせかせず、忍耐を持つこと。

自分を抑制し、忍耐を持つ。そうすれば人生、どんな運命でも受け入れていくことができる。そしてこれから生きていくための道標を見つけることができる。

感想など

本屋巡り中見つけて「ビビビ」と来て購入。

神谷美恵子さんの本は『生きがいについて』と『こころの旅』を読んでとても感動しましたが、なんというか、言葉に心がとてつもなく動かされます。

本書では神谷美恵子さんの言葉+解説という構成になっているので、言葉の部分だけ読んでも、その中で「ビビビ」と来る言葉がたくさん見つかります。

ふと人生について考えたときや「今の自分はこのままでいいのだろうか?」と思ったときに本書の出番。

人生生きていくということはどういうことなのか、なぜ生きがいが必要なのか、そしてそれをどうやって見つけるのか。

この本が、その答えを見つける手助けとなるでしょう。

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