歴史とは、かつてその時代を生きた人々のドラマである。『日本史の内幕』の読書感想

日本史の内幕 - 戦国女性の素顔から幕末・近代の謎まで (中公新書)

歴史の裏側、てんこ盛り。

磯田道史著『日本史の内幕』(中公新書)の読書感想です。

この本について

NHKの「英雄たちの選択」でおなじみの歴史学者、磯田道史さんの歴史コラム書。

この本では小説や教科書からは見えない歴史の「裏側」を縦横無尽に語り尽くした内容になっていて、

・三方ヶ原の戦いの信長の援軍は3000だけではなかった?(P67)

・やっぱり秀頼の「種」は秀吉ではない?(P117)

など、一つ一つの内容それ自体、深く語られているわけではないですが、「そんな話があるんですか!」という驚きが満載。

歴史の裏には様々な闇があること。記録に残されていることだけが必ずしも歴史の真実ではないことが、分かります。

感想など

今まで聞いたことがなかった歴史の話がさらりと読めて、好奇心を刺激された本。

定番の歴史の謎はもちろんのこと、古文書の話とか、特に興味を惹かれたのは2人の天下人を生んだ浜松の伝説のパワースポットの話(P56)とか、新発見の歴史ネタが満載。

個性的な話としては、いつ日本で美容整形が始まったのか(P161)など、歴史は知れば知るほど面白い、そのことを実感します。

ところで、本書の著者である磯田道史さんを知ったのはNHKの「英雄たちの選択」で、あの番組は歴史番組の中では特に面白いと感じています。

そして、番組中本当に楽しそうに歴史について語っている出演者の先生方を見ていると、個人的にはあぁなるほど、幸せな職業人生とはこういうものなのか、と感じています。

特に、磯田さんの少年のようにワクワクした顔で歴史について話していると、その楽しさが伝わってくる感じがして、それが他の歴史番組とは違うところ。

本書では中学生の頃から歴史に興味を持って古文書を読み始めたという話がありますが、いろいろ納得。

そうやって好きを追いかけていった結果、多くの歴史ファンの興味関心を刺激する著作を世に問い続けるほど影響力の大きい存在になっている。

そう考えると、好きの力は大きいな、と。

興味を追うこと。好きなことを突き詰めること。それはもしかしたら、本当に大切なことなのかもしれませんね。

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