本当の豊かさとは何なのか。それが知りたくなったときこそ星野道夫を読みたい

書店めぐり中、ぶらりと本を見ていると、「人生の豊かさとは?」と書かれた本を発見。気になって読んでみると、どうにも夢中になって、手が離せません。

購入して家に帰って読んでみると、世の中にはこんな生き方がある。こんな豊かな人生がある。そんな大きな感動を覚えました。

それが、星野道夫さんの本でした。

はじめに

星野道夫さんは写真家、探検家として、アラスカなどで様々な素晴らしい写真を取ってきた方で、

今回読んだのは、『旅をする木』と『長い旅の途中』の2冊。

そこには、アラスカでの暮らしや、そこで暮らす人々の素朴な人生、雄大な自然について、語られています。

ときに挿入される写真はまさに圧巻。ここには、私たちが生きている文明の時間とは、全く違う時間が流れている。

これらの本を読んだあとは、しばらくその読後にひたって、「豊かさ」とは一体なになのか。人生とは何なのか。

しばし考え込んでしまいます。

生きること、豊かさの本質など

私たちは、今の便利な文明生活に生き、その素晴らしさを享受しています。そして、この文明のなかで生きていくことが自然であり、当然のことだと感じています。

しかし、一歩世界に目を向ければ、世の中は無限に広がる海のようなもので、まだまだ知らない世界はたくさんあること。

生き方は無限にあることに気づきます。

そして私たち一人の一人の人生とは、「それぞれの光を捜し求める長い旅の途中」のようなもの。どこへ向かうのが正しいのかという答えは、自分が見つけるしかありません。

何より、生きていることそのものがある意味奇跡。

日々生きているということは、あたりまえのことではなくて、実は奇跡的なことのような気がします。

つきつめてゆけば、今自分の心臓が、ドク、ドクと動いていることさえそうです。

人がこの世に生まれてくることにしてもまた同じです。

『旅をする木』、P33

という言葉の意味を噛みしめれば、今日という1日。今の暮らし。それは本当に素晴らしいものなのだと思います。

最後に

ということで、久々心に恐ろしいほど静かに染み渡りつつ、深い印象を与えてくれる本に出会いました。

この本を読んでいる間はまるで自分が旅人となり、何かを探す旅に出ているような、不思議な感覚を覚えました。

そして、本当に大切なのは何なのか。人生とは何なのか。改めて、生きることについて誠実に考えたくなるような、真摯な気持ちを感じました。

そう、人の人生とはまさに、「それぞれの光を捜し求める長い旅の途中」。

迷ってもいいし、止まってもいい。最後の最後には、行きつく場所にたどり着くことさえできるなら。

そのことが実感できる本でした。