『三つの毒を捨てなさい』の読書感想 – もし、不幸になる考え方があるのなら

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三つの毒を捨てなさい

欲あればこその人生、でもその欲で不幸になる?

平井正修著『三つの毒を捨てなさい』(KADOKAWA)の読書感想です。

この本について

臨済宗のお坊さんが語る人生訓。

この本では仏教の教えをもと、不幸を感じる理由は何なのか、幸せに生きるにはどうすればいいかを解説。欲に縛られず、自分を見失わず、泰然自若に生きていくためのヒントが学べます。

以下、本書の読書メモです。

煩悩について(P2)

人の心にまとわりつき、心を迷わせかき乱すもの、それを煩悩と言う。

煩悩の根本には、もっと欲しいと思う貪りの心、物事が思う通りにいかないときにわいてくる怒りの心、人を羨み妬む愚かな心、3つの毒がある。

人が生きていく上で、これらの欲によって人生が狂うことがあるが、欲に負けず、克服していくことが大切。

悩んだらどうするか(P26)

前提として、人生に正解なし。これをすれば絶対正しい、そんな答えはない。だから、迷い悩んだら、迷いぬくしかない。

とことん悩みとことん考える。「自分はこうすればいいのかもしれない」とおぼろげながら道が見えてくるまで、悩みぬくべし。

学ぶこと(P33)

学ぶことは真似ること。人様の在りようを見て、真似て、取り入れること。人の良いところを真似ていると、それを自分の中に取り入れることができる。そうして、人はよりよく成長していく。

今いる場所に目を向けよ(P67)

腰が定まらない、心がさまよってしまっていては今学ぶこともきちんと学べない。

今いる場所やいるべき場所は縁がある場所であり、そこで学ぶ必要がある何かがあるからこそ、そこにいる。

すべきなのは自分がいるべき場所を探すのではなく、今いる場所で、やるべきことをする。それが大切で、結局そうすることでしか、次へは進めない。

人を変えようとしない(P71)

人間関係は悩みの連続。相手は決して自分の思う通りに動いてはくれないし、都合よく変わってくれない。

だからすべきなのは人を変えようとする努力ではなく、自分を変えること。自分が変わらず人を変えようとするなどおこがましい。

相手に応じて変化していける、柔軟で幅広い自分を目指すべし。

過去をひきずっているとき(P82)

人生はいろいろある。いろんな経験が積み重なって人生というのができていくが、なかには忘れたいのに忘れられない、辛いことや悲しいことがある。

人は誰でも過去を背負って生きていて、今日の自分は昨日までの結果。昨日までの結果、過去を変えることは決してできない。

過去はどうあがいても消せない。できるのは、放おっておくか、それを次に生かすか。その2つしかない。大切なのはいつも今。過去を、今を生かすための学びに変えよう。

生きることは楽じゃない(P89)

人生は思い通りにいかない。

こうすればああなる、そんな都合のよい魔法の生き方はない。生きることは功少なくして労多しで、もともと苦労の連続。だから、労を厭わず、一生懸命やっていく。

感想など

本屋に立ち寄ったとき目にとまり、「ピン!」と来たので読んでみた本。

内容はというと仏教の三毒(貪・瞋・癡)の話で、執着すること、とらわれることが、いかに害のあることか、豊かな生き方を害するものか、柔らかく語られています。

まぁでも煩悩は難しいですよね。

頭でそれが良くないこと、自分のためにならないことであるのは分かっているけれど、スッキリ割り切ることができない。

私もずっとずっと、執着してきたものがあって、そのために、本当にたくさんの労力を費やしてしまう、そういう経験をしたことがあります

でも結果が自分の思い通りにならないことが明らかになって、諦めざるをえなかったわけですが、諦めた今も、100%心持ちがクリアになっているかとうとそうでもない。

心のどこかで今も執着していて、未練や「あわよくば・・・!」的な儚い希望も持ってしまいます。

何かに執着しているときってのは、案外そのことに気がつかなくて、それによっていかに自分が不自由になっているか、なかなか分かりません。

でも、そこから離れてみると、いかに自分が執着しているか、執着によって自分を見失っているかに気がつきます

実際は別の選択肢があって、むしろ別の選択肢の方がいいのですが、執着していると、目が曇ってダメなんですよねぇ。でも、だからこそ絶対になんとかしたくなってしまう。

「執着は害ですよ」というのは100%同意なのですが、簡単に割り切れるものなのか、そこは分かりません。まぁいろいろ難しいですよね。

本はこちら

三つの毒を捨てなさい

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