『本へのとびら』の読書感想。宮崎駿監督が語る本への思いとは

宮崎駿監督の岩波少年文庫のおすすめ50冊を選び紹介している本『本へのとびら』の読書感想です。

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『本へのとびら』について

宮崎駿監督が推薦する児童文学の紹介、監督自身が読んできた本、読書についての考え方が書かれている本です。

推薦されている本ですが、

・三銃士

・シャーロック・ホームズの冒険

・イワンのバカ

・日本霊異記

・注文の多い料理店

といった具合に、西洋から東洋まで、50の名作児童文学が紹介されています。

感想など

宮崎監督自身、様々な本を読んで、感性や発想を豊かにしてきたものの、「こどもに本を強制させるのはよくない」と言っているのが面白いところです。

本の効き目なんかないです。振り返ってみたら効き目があったということにすぎない。

あのときのあの本が、自分にとってはああいう意味があったとか、こういう意味があったとか、何十年も経ってから気がつくんですよ

だから、効き目があるから(こどもに本を)渡す、という発想はやめたほうがいいと思ってます。

P145

読書をすると頭がよくなる、利益がある。そんな考えかはもたず、ただ読みたいものを読んで、楽しめばいいのかもしれませんね。

備考

この本の最後には、震災後の世界を予想した宮崎駿監督の考えが述べられているのですが、今年(2013年)に監督の『風立ちぬ』を観た方には「ピン」と来ると思います。

風が吹き始めました。

この国は経済の話ばかりしてきました。まるで、はちきれそうなほど水を入れた風船のようになっていて、前にも後にも進めない。

〜中略〜

何かが起こるだろうという予感は、みなが持っていたように思います。

〜中略〜

そして、突如歴史の歯車が動き始めたのです。そして、生きていくのに困難な時代の幕が上がりました。

P150〜151

この本が出版されたのは2011年。ような時代感覚があるからこそ、監督は『風立ちぬ』という映画を作ったのかもしれません。

「昭和の戦争の時期と同じく、今の時代も混沌として、やがて大きな変化がやってくる。とても生きにくい時代だ。でも、そのなかで生きていかねば。」

これが監督のメッセージのように感じましたが、風が吹き始めた今の時代、流されず、最善の生き方を選びたいものです。

本はこちら

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