『ラストレムナント リマスタード』の最凶難易度モードである乱殺マニアクス。
すべてのボスを討伐。クエストを全制覇し、最凶最悪となったラスボスも討伐したので、改めて乱殺マニアクスの感想を書きたいと思います。
乱殺マニアクス攻略の経過
クリア目前まで、正直一番きつかった場所。一番詰みそうになった場所は序盤のブラックデール。
ここさえ乗り切れば、ハッキリ攻略の方法は通常モードと同じです。
・BR30で地獄門クリア
・BR39でキングオブ小者&神と呼ばれしものを撃破
・BR67で覚醒七人衆を撃破
・BR110で白のアイツを撃破
・BR130で5ターンで撃破のあいつ&ラスボスLV8を討伐
と来ましたが、地獄門は硬くなっただけで特に違いを実感できず。
英知の余韻マラソンを極めたので七人衆と戦うときはすでにラッシュとマダックス、ルチャウがロストを習得。
雑魚はアサルトアシッドで処理してボスはロストで攻撃を完封。おじいちゃんの即死攻撃がだるいだけで、さっくり攻略。
キングオブ小者も硬いだけで、神と呼ばれしものもロスト戦法で初回挑戦で突破。
聖平原及びラストダンジョン突入まで、リアルに詰まったポイントは序盤のブラックデールだけでした。
基本的な戦い方さえ間違っていなければ、キャラを育ててユニオンを構成することで、クリアできる内容になっています。
ちなみにラッシュのクラスはウォーロック。
ロスト+禁忌術を中心に運用しました。
メンバーはこんな感じで。
後半の強いボスについて
とはいえ、一部ボスの凶悪化は顕著。特に神の硬さはヤバいです。仲間の武器強化が進んでいないと、火力面で辛いかも。
おまけに時限なので、ロスト習得だけでなく、仲間の武器強化も平行して行ったほうが、安心して倒すことができます。
一番懸念していた覚醒七人衆も基本的な戦法は同じ。一番ヤバイのは白うさぎとじいちゃんを倒した後援軍で来るアイツのギャラクシー。
これを耐えられれば、通常モードと同じです。マッチョは相変わらずワンパターンなので特に問題なし。
最凶の隠しボスである白のあいつも、ロストで沈黙させていくことで、凶悪な全体魔法や武神の一撃での即死など、事故死を防ぎ、倒すことができます。
ロストを封印して攻略すればまた感想は違ってくるのかもしれませんが、正直個人的には、ロストを使わずプレイしたくありません。
なぜなら、ロストを縛るとバランスが壊れている乱殺マニアクスでは、難しいというより、理不尽さを強く味わうからです。
そして自分は運ゲーではなく、勝つべくして勝つ戦いがしたいからです。
個人的な感想
ここから個人的な感想です。
「乱殺マニアクス」をプレイしてまず思ったこと。
それは、このモードをプレイすれば、『ラストレムナント』のマイナス面がより一層目立ってしまうということです。
具体的にはコマンド(AI)。
『ラストレムナント』の特徴はランダムコマンドにあり、プレイヤーが厳密にユニオンに司令を出せないところにその良さ。そして悪さがあります。
通常モードでは、不合理なコマンドが出ても、それほど気にはなりませんが、乱殺マニアクスになれば話が別。
最善のコマンドが出るように工夫をしても、ときに「そのコマンドはおかしいですよ」というのが出てきます。
それが敵の火力アップ&硬さアップしている乱殺マニアクスではかなりのマイナス面に。
結果、強敵との戦いにおいては、難しいというより理不尽に感じてしまう場面が多いのが残念でした。
Xbox版をプレイしている自分としては、PC版でコマンドの賢さがアップしていることは承知しています。
が、それでもまだ、不可解なコマンドに足を引っ張られたのが正直な感想。
・ユニオンのHPが半分切っていて、回復の発動条件を満たしているにも関わらず回復のコマンドが出ない。
・「リカバーに控えろ」にしているのに、ユニオンのHPが6割になっても棒立ち。ターミネートされたユニオンを放置する。
こういう頓珍漢な行動は、非常に残念な仕様です。
自分で操作できれば絶対に難易度は低くなる
乱殺マニアクスではそもそも、通常モードよりも敵の火力がアップして、ボスにおいてはHPや硬さもアップしています。
だからこそ、ユニオンの行動はしっかり予想してコマンドを選択する必要があるのですが、コマンドの不可解さで難易度がアップ。
正直な話、乱殺マニアクスをプレイすると、
「『ラストレムナント』の難易度は敵の強さではなく、コマンドとAIで管理されているのでは?」
と感じてしまう出来になっています。
なぜなら、自分でユニオンのコマンドを操作できれば、面倒にはなるものの、クリアはもっと楽になるのを目に見えて確信できるからです。
それくらいコマンドの適切さについては、疑問を感じざるを得ないのが正直なところです。
気になった点など
そのほか細かい点ですが、乱殺マニアクスになって敵の範囲攻撃のダメージがますますアップ。
場合によっては難しいというより、ただ単に理不尽なだけの調整が目立ちます。
具体的にはデーモン系の敵。
ユニオン全体攻撃を始め、魔法を使ってくる強敵ですが、特に理不尽なのがボルテックブレス。
火力高すぎ、範囲広すぎで、ロックアップしているユニオンだけでなく、ロックアップしていないすべてのユニオンに大ダメージ。
「運悪く」ボルテックブレスを連発されたら、ソッコーですべてのユニオンが壊滅。為す術がない完全な運ゲーに成り果てます。
個人的に、『ラストレムナント』のダメな仕様にマルチロックアップがあると考えていますが、そのダメさがもろに出るのが、この敵の範囲攻撃。
運が悪いと他のユニオンまで巻き込まれて運が悪いと巻き込まれて瀕死になってしまう。
軍団バトルがウリなのに、マルチロックアップ+ロックアップ中以外のユニオンへの範囲ダメージの仕様は、ゲームに噛み合っていない気がします。
難しさよりも理不尽さが目立つ
それとプレイしていて幻滅するのがブラスター。
これは、カスダメージ、中ダメージ、瀕死ダメージというランダムダメージ+状態異常追加という敵専用の攻撃。
乱殺マニアクスになるとさらに即死ダメージ追加されます。
ランダムダメージなので、被害は完全に運のはずですが、なぜか即死ダメージになる確率が驚くほど高いです(体感70%以上)。
連発されると、ロックアップしたユニオンの即死が続き、プレイするやる気を著しく損ねます。
『ラストレムナント』は絶妙なバランスが味なはずのに、ブラスターの即死連発は調整が雑すぎる。
たまにブラスターで即死なら仕方ない。しかし実際は使ってくる頻度が高く、マルチロックアップ持ちの敵などは、
ロックアップ→ブラスターで即死→ロックアップ→ブラスターで即死→以下略→全滅
というように、即死が連発するのはバランスとして明らかにおかしい。この仕様だけは低品質すぎる内容と言わざるを得ません。
そのほかブラスターのように、乱殺マニアクスをプレイしていると、
「即死攻撃を増やしとけばいいだろ」
「敵の火力を上げまくってワンパン攻撃を増やしとけばいいだろ」
的な、バランスの調整の雑さが目立ちます。
先に述べたユニオンのコマンドの不可解さとあいまって、「乱殺マニアクス」は「難しい」というよりは「理不尽」な仕様が目立ちます。
隠しボスに至っては笑えるほど強いですが、「もうこれは運ゲーである」と達観してしまうくらいの難易度。
味方を完全に鍛え、最強のユニオンにしても、運が悪いと全滅するときはさっくり全滅します。
例えば白いあいつと戦った第一戦目。
ロスト戦法で順調に赤点滅状態まで追いやる→フォトンフィールド発動→攻撃がスカりまくる→ロストやユニークアーツが一切当たらない→武神の一撃でHP満タンのユニオンが一つを除いて全て全滅→次のターンで瀕死状態で生き残ったユニオンが他ユニオンの救助へ→ボスにインターセプト→即死攻撃でターミネート
という無念な結果に。
気を取り直して2回目も挑戦。すると今度はウェポンアーツやユニークアーツがスムーズに連発。あっさり倒せましたが苦笑。
敵がどんなパターンで攻撃してくるか分かっており、それに対する対処法も用意して戦を挑んでいる。にも関わらず運が悪いとやられます。運がいいとスッキリ倒せます。
なので、乱殺マニアクスの最強レベルの「隠しボスは個人的には難しいというより、「運ゲー」な印象の方が強いのが正直な感想です。
自分的には勝つべくして勝つ戦いをすべく準備をしているのに、運要素によって翻弄されている感が強く印象に残っています。
某死にゲーシリーズのような計算された難しさではなく、ユーザーに理不尽さを感じさせている点、「乱殺マニアクス」が「難しい」というのは違う気がします。
バランス的には、通常モードの方が洗練されていて、商品としての魅力は高いと感じています。
乱殺マニアクスをクリアするための重要ポイント
以上、いろいろ気になる点がたくさんありましたが、面白いかどうかは別として、一応クリアすることはできます。
難関のボスも、運が絡みますが、クリアすることはできます。
そのためのポイントがこちら。
1・ロスト(最強魔法。どんな強敵の攻撃もこれで防げます、ただし一部ボスは直前にロストを当ててAPをゼロにしているにも関わらず、ターンの最後に全体攻撃をされる場合があります)
2・ユニークアーツorウェポンアーツ
早い話、敵の攻撃を封じて、超火力で敵を倒す。
「やられる前にやれ」がこのゲームの基本的な攻略の仕様になっており、バランス的には非常に極端です。
「乱殺マニアクス」ではますますその傾向が加速したバランスになっているので、上記2つのポイントを意識してキャラを育成。
クリアできる仕様になっています。
そこで大切なのは、ロスト班とユニークアーツ&ウェポンアーツ班を意識し、ユニオンを編成していくことです。
育成も武器強化もそこを考えて、行う必要があります。
ただし、一部の「強い」ボスには運が悪いとこの戦法でも普通にやられます。そのときは運がなかったと考えるしかありません。
「やられる前にやれ」で、ウェポンアーツやユニークアーツが発動するのを願うのが一番の勝利の道です。
おすすめキャラと育成方針
まずロストを習得させるキャラの条件としては、
仲間になるのが早い→育成しやすい
これが大条件。
覚えるのにめちゃくちゃ時間がかかります。ラッシュの場合はアクセサリで育成速度をアップさせられますが、他の仲間はそうはいかず。
コツコツ覚えなければいけないので、早めに仲間になり、かつ工作術を使える。
この意味で、ルチャウ。マダックス。この2人がメインをロストキャラとして育て行くのがおすすめ。
次に、ウェポンアーツ使いとして、トルガルはもちろんのこと、重要なのがケイドモン。
仲間になるのが早いので、終盤になるころには一級のアタッカーとして運用可能。神威突を連発するためのキャラです。
重要なのは最強魔法のロスト
ユニオンを組む上で大切なのは、
ロスト班がロストを真っ先に使える(リーダーの敏捷がアップする陣形)✕2+行動の最後にロストを使える(リーダーの敏捷が遅くなる陣形)
というように、複数のユニオンでロストが発動するように組むこと。
具体的には、
ロスト班1(ゾディアックフォール、ラッシュ+ボルソン+バグズ)がまっさきに的に突撃してラッシュがロスト
ロスト班2(マダックス+ヴァイオレット+キルネア+イリーナ)が二番手になり再度マダックスがロスト
ロスト班3(プロクター+ダヴィッド+あと誰か)がターンの最後に行動するように陣形を調整してプロクターがロスト
というように、ボスとロックアップしたときに先制でロストを連発できるようにすること。
これで、神と呼ばれしものや5ターンで倒さなければならないあいつ。
そしてラスボスなど、ターンの最後に大ダメージ全体攻撃をしてくるボスとの戦いの安定性が段違いです。
ユニークアーツorウェポンアーツで強敵を瞬殺する
ロストで敵の強烈な攻撃を予防したあとは、ユニークアーツ&ウェポンアーツ班が敵に大ダメージを与えること。
そのためにAPとモラルに気を配ることがカギになってきます。
例えば、
ケイドモン(ウェポンアーツ持ち)+コマンド持ちのパリス+APが高い誰か+ゾレアンのようにユニオンモラルが高いキャラ
というように組み合わせることで、効果的にウェポンアーツを発動させることができます。
ポイントとしてはユニークアーツ&ウェポンアーツ班にコマンド持ちを入れておくのがミソで、ターン最初はコマンドでモラル上昇。
モラルが味方優位になっておりAPがたまっていれば、次ターン以降にユニークアーツやウェポンアーツが発動する可能性がアップします。
おまけにモラルが優勢なら与ダメージもアップするのでプラスの相乗効果あり。
結局は「やられる前にやれ」のバランスなので、いかに必殺技を連発できるユニオンにするか。
これが乱殺マニアクスにおける強敵攻略の重要な考え方になります。
最後に
以上がPS4版の乱殺マニアクスを完全クリアした感想及び、おすすめの戦略になります。
そもそも『ラストレムナント』を脳みそを使わないとクリアできない死にゲーですが、バランス的にはまさに激辛。
乱殺マニアクスはクリアはできますが、その難しさのなかには理不尽な要素が含まれています(特に序盤と、ブラスターを連発する敵)。
挑む際には、通常モードでしっかり素材や辞典&大百科など必要なアイテムを入手。
万全の体制にして挑戦することをおすすめします。