面白いほど分かる経済の仕組み。『経済暴論』の読書感想

経済暴論: 誰も言わなかった「社会とマネー」の奇怪な正体

世の中の裏側は、こんなふうになっている!

塚崎公義著『経済暴論: 誰も言わなかった「社会とマネー」の奇怪な正体』(河出書房新社)の読書感想です。

この本について

経済のあれこれを面白おかしく、かつ分かりやすく解説している本。

「なぜバブル後に経済が長期停滞したのか」「トランプ政権は日本にとってどんな影響を与えるか」など、この本を読めば、世の中の流れと経済の仕組みが分かります。

以下、本書の読書メモです。

カモにならないために(P16)

インターネットの発達によって、「情報は無料」と考える人が増えているが、タダほど高いものはない。

「おすすめはどれですか」など、自分で考えず、人から無遠慮に情報を得ていると、知らず知らず売り手に誘導され、いわゆるカモになってしまう可能性がある。

プロのアドバイスをタダでもらう、お店の人におすすめを教えてもらう。情報に対して受け身でいると、結局は「タダより高いものはない」を実感するハメになる。

ネガティブな声が大きい理由(P30)

良い評判よりも悪い評判が目立つ理由は、満足した人は声をあげず、不満な人が声を出すから(=不満な人しか声を挙げない)。

大切なのは、悪い評判だけに耳を傾けず、満足していると思われる人の声を想像し、良い評判と悪い評判のバランスを考慮すること。

悪い評判だけを信じていては、正しい評価ができない。

意思が弱い人とは(P82)

人は、直近のことは大きく感じ、未来のことは小さく感じる傾向がある生き物。

この傾向が強い人がいわゆる意志の弱い人。目の前のことばかり優先して、未来を考えることができない。

日本の生産性が低い理由(P138)

日本の生産性が低い本質的な理由は、安い賃金で労働力を確保していたから。

企業としては、安い給料で人を雇えていたので、生産性を向上させる努力をしてこなかった。これが本質的な原因。

年金について(P150)

若い世代にとって年金は払い損だと思われているが、結論から言って、受給額は減るものの、「年金を受け取れない」までにはならない。

年金はあくまで保険。払っていれば、障害、死亡保険になる。払っておいて損はない。

老後の資金を考える(P157)

老後の生活を考える上で大切なのは、年金を大事にし、老後も働くことも大切だが、それ以上に大切なのが生活そのものを見直すこと。

具体的には、大きい&ムダな支出を削ること。生命保険、自動車、そういった出費の大きい固定費をきちんと見直すこと。それによって、暮らしの見通しが変わってくる。

本当に必要なもの、不要なものを判断し、不要な支出はスッキリやめること。

社会主義が上手くいかない理由(P186)

人々が頑張るのは「儲け」というインセンティブがあるから。誰が頑張っても同じ「儲け」しか得られない社会主義で、人々が頑張る理由はない。

だから「平等な社会」は机上の空論であり、平等化は社会の停滞を招く。

感想など

世の中はこうなのか、経済はこう動くのか、ということが、本当に分かりやすい本。

時事的な話も多いですが、日常生活の話題と関連して経済のことが解説しているので、身近な話として実感しやすいです。

この本の知識を頭に入れておくことで、ニュースを見たり新聞を読んだとき、裏側を想像できるようになるのがこの本の面白さ。

単純に、話のネタとしても面白いので、かるーい気持ちで読んでおくと、見識と話題が広がって勉強になると思います。

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