現実的に良いサイトが上位表示されているわけではないが、将来的には良いサイトは上位表示されるようになる。
瀧内賢著『最新のGoogle対策! これからのSEO Webライティング本格講座』(秀和システム)の読書感想です。
この本について
2017年10月時点における、グーグルのSEO対策について、「ライティング」という視点で詳細に解説されている本。
本書の特徴としては、巷で言われているような、
「ユーザー1st。読む人のためになる記事を書けば自然にSEOで上位表示できる!」
という理想論ではなく、
「ユーザー1stなのは当然だけど、現時点ではグーグルはコンテンツの品質の良し悪しを見分ける力はない。だからおかしなサイトが上位に表示されている現実がある!」
ということを主張。
その上で、
「大切なのは人+グーグルロボット対策の両方です。人とロボット、両方に適切にアプローチするための最適解はこのライティング術を習得することです」
という具合、SEO対策にために何をどうすればいいか、具体的に勉強することができます。
感想など
仕事柄、グーグルはよく使いますが、正直ランキングの基準はよく分かりません。
ときどき、
「なんでこのサイトが上に来てるの?」
というような不可解な結果になっていることもしばしば。この意味でやはり、グーグルもまだまだ完璧ではないというのは本書の主張するとおり。
では、このような状況において、SEO対策に成功して上位表示成功。ガンガンアクセスを集めるためには何が大切なのか。
それは、人目線+ロボット目線を配慮すること。
そこでタイトルタグの書き方、メタディスクリプションの記述法、キーワードの隣接など、本書ではその考え方について、具体的に述べられています。
個人的に特に参考になったのは、コンテンツの密度。それは文字数であったり、いろんな要素がりますが、
コンテンツ=質×量(P124)
という考え方は納得。
質がいいのは当たり前。その上で更に量が必要である。
これ以上、明確な回答はありません。ということで、2017年出版のSEO関連の本としては、特に、勉強になる+かつ具体的に実践ができる本でした。
出版は2017年10月なので、今後最新の状況とは変わる可能性もありますが、本書が主張している本質的な考え方については、SEOを学ぶ上で、とても勉強になります。
ある程度SEOの知識がありつつ、今後「王道」なSEO対策を検討されている方は、一読をおすすめしたい本です。