「40歳以降」という現実をどう乗り越えるか。『フリーランス、40歳の壁』を読む

フリーランス、40歳の壁――自由業者は、どうして40歳から仕事が減るのか?

「いつまでも仕事はあるさ」その油断が命取り。

竹熊健太郎著『フリーランス、40歳の壁 自由業者は、どうして40歳から仕事が減るのか? 』(ダイヤモンド社)の読書感想です。

この本について

フリーランスとして生計を立てる著者が、同業者に向け、「将来のことをきちんと考えて生活していきなさい」ということを強く伝える警世の著。

「いつまでもあると思うな親と金」ならぬ、「いつまでもあると思うなコネと仕事」。

40代以降もフリーランスとして生きていくためには一体何が大切なのか。特に、20代30代。

まだ40代になっていないフリーランスの方におすすめの話が満載です。

以下、本書の読書メモです。

はじめに(P1)

フリーランスとは、なるべくしてなる仕事ではなく、そうならざるを得なかった人が選ぶ仕事。

つまり、組織で働くことが致命的に向いていない。流れに任せて生きてきた結果、フリーランスになった。

そういう人のための適職がフリーランス。

ポイントは40歳(P8)

40歳は人生の転機。離婚や健康上の問題、いろんなことが起こりやすいが、フリーランスにとっては、仕事が減りだすのが40歳以降。

ここからがある意味、本当の戦いの始まり。

プロとアマの違い(P18)

プロとアマの違いは、それで食っていけるか食っていけないか。ただそれだけ。

お金をもらってやっていけるならプロ。どんなに素晴らしい技術があっても、お金をもらえなければただのアマ。

フリーランスと結婚(P45)

20代でフリーランスになれば、早婚か晩婚か、極端になるケースが多い。

そして、早く結婚し、奥さんもフリーランスで、おまけに奥さんの方がお金を稼いでいる場合、離婚率は激増する。

基本的に、フリーランスの結婚がダメになってしまう主な理由は金の切れ目が縁の切れ目。

仕事が減って収入ダウン。すると家庭の空気が悪くなり、最後は離婚。これがお約束のパターン。

40代以降も食える人の特徴(P52)

フリーランスは最終的に実力だけでなくコネ。人脈力がモノを言う。

業界で長く食っていける人は、

1・特別な才能があり、その人しかできない仕事がある。

2・キャリアが長く、業界で知り合いが多い。出版社の社長、凄腕編集者と人脈がある。

このどちらか。

40代以降もフリーランスとして食っていきたいなら、このどちらかの人間になることが大切。

自分の体は自分で守る(P67)

フリーランスにとって健康は基本。ときに病院のお世話になることもあるが、大切なのは医者のいいなりにならないこと。

検査を提案されても、それが本当に必要なことなのか。やる必要がある治療なのか。きちんと医者に確認して、納得した上で決めること。

プロとして絶対に必要なこと(P192)

プロ=仕事をきちんとし、納期を守り、かつ先方の要求を満たす人。

結婚か自由か(P236)

フリーランスは基本的に結婚が向いていない。

というのは、フリーランスは好きなことをして自由に生きることを志す人であり、結婚とはその対極だから。

妻子を持てば妻子を養うために、好きなことをあきらめ、自由を捨てる覚悟が必要。

フリーランスを長く続けたいなら、妻子を持たない方がいい。そして、自分が本当に好きなこと。自分しかできないことを突き詰めていくこと。

誰でもできることしかできないのなら、いつか必ず、「詰む」瞬間がやってくる。

感想など

40代以降のフリーランス暮らしという、現実的な話が満載の本。

40歳は人生の転機。体を壊したり人によっては失業、離婚したり、何らかの転機がやってくるというのは、よく知られた話です。

この意味でフリーランスの現実的な話が満載の本書はまさに警世の書。現実から目を背けて、生きていくことはできません。

ということで、読んでいて気分がスッキリする話ではありませんが現実は現実。

「こういう可能性はある」という現実を知ることはフリーランスとして生きていく上で必要不可欠です。

ぜひ、将来考える上で、貴重な視点を提供してくれる一冊になっています。

今、20代後半~30代のフリーランスの方は、この本を読んで、40代以降のことを想像することをおすすめします。

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