経営を学ぶ前に最優先で学びたいこと。『誰も書かなかった儲けの教科書』を読む

誰も書かなかった儲けの教科書

起業して成功したあなたにおすすめ。

主藤孝司著『誰も書かなかった儲けの教科書』(宝島社)の読書感想です。

この本について

経営より大切な商売の儲け方について、分かりやすく学べる本。

結局商売とは利益を出すこと。利益を出さずして経営も何もありません。では具体的にはどうやって利益を出せばいいのか。

最低限知っておきたい利益の出し方についてのノウハウ&イロハがこの本で学べます。

以下、本書の読書メモです。

成功したいなら勉強してはいけない(P19)

ずば抜けた成功とは、非常識な行動によってもたらされる。そして、成功している事業は例外なく、非常識なことばかり。

誰かの成功論や、一般的な経営ノウハウを学ぶことは無駄ではないが、それは常識を学ぶようなもの。

勉強ばかりしていると、常識を覆す非常識な発想ができなくなるリスクがある。

勉強も大切だが、自分の直感、アイディアはもっと大切。常識にとらわれず、自由に発想すること。

きれいごとばかりの事業は失敗する(P32)

「お客様に喜んでいただけるため」「○○を幸せにするため」など、きれいなことを目的にした事業は失敗する。

成功は思わぬカタチでやって来るもの。

それはリストラの後だったり、借金を背負った後のことだったり、つまり余裕がないギリギリの状態だからこそ、成功することができる。

最初からきれいな状態で起業をすると、建前的で、ハングリーさ、柔軟性に欠ける。だからうまくいかないことが多い。

お金は成功とは無関係(P37)

「起業のためにはお金が必要」というのはただの言い訳。

実際は、お金も人も、何もかもそろって起業する人より、お金なしコネなしなど、ないない系の人の方が成功する。

お金がなければないで、脳みそを使ってお金がないマイナスを翻すためのアイディアを生み出せばいい。

つまりお金を言い訳に、自分で考えることを放棄しないこと。

絶対に勝てる戦いに挑む(P51)

起業をする上で大切なのは、絶対に勝てる場所に参入すること。

つまり、参戦前から「この分野なら99.999%勝てる!」と見込みがある場所に殴り込みをかける。

そして想定通り必ず勝つ。その見込があってこそ、初めて起業する価値がある。徒手空拳で頑張るのはいいが、勝てない戦いなら参加する意味がない。

起業する場合は、絶対に勝てる相手に、勝てる戦いを挑むこと。

狙い目の分野(P54)

起業をする上で狙い目の分野とは、ニーズがあるにも関わらず電話応対が悪い分野。

それを探る方法としては、電話帳を持ってきて、自分で片っ端から電話をかけ、「この対応は最低だ!」という業界を見つけ出すこと。

電話応対が悪いということは、すべてにおいてサービスレベルが低い証。つまり競争相手として弱い相手。本気で参入すればすぐ逆転できる。

電話応対だけでも他社よりも上手くできれば、それだけで他社と自社を差別化できる。参入する分野としては、とても狙い目。

仕組みを作る意味(P73)

会社を儲けさせるためには、儲かる仕組みを作ること。儲かる仕組みとは、誰が取り組んでも同じ結果が出せること。

ベテランだろうが新人だろうが、取り組めば同じ結果が出る。この仕組を持っている会社が、強い会社。

環境の変化に注意する(P122)

好事魔多し。会社の経営が順調なときであればあるほど、そっとピンチは忍び寄ってくる。

調子が良いときほど、絶対に油断してはいけない。

むしろ、事業が順調であればあるほど、起こりうるピンチを想定して、環境が変わっても生き残っていけるための、次の手を準備しておくこと。

会社の成長に必要なこと(P130)

会社が成長していくためには、攻めてばかりでもダメ。時期によっては、ひたすら守りに徹することが必要な時期もある。

守りが必要なときは、それに専念する。とくに、従業員とのコミュニケーションを取ることは最重要。

内側をしっかり固めるからこそ、外に打って出ることができる。会社の状況に応じて、攻めと守り、方針を柔軟に変えていくこと。

価格競争はやめとけ(P170)

ライバル会社に価格競争を挑まれたら、それ乗って安値に走ってはだめ。値段を安くするかわりに、サービスの質を高めていく。

「うちは他社より高いですが、サービスの面でこれだけ価値があります」ということをお客にきちんと伝えることができれば、それを信頼してくれるお客はいる。

安値にするのはどんなアホでもできるが、サービスを上げることは一部の人しかできない。安易な方向に走らず、本質的な会社の価値を高めていくこと。

「アンチ」という戦略(P180)

ビジネスのアイディアとして、流行っているものの反対側にベクトルを置くこと、つまりアンチ戦略も有効。

考え方としては、参入する分野で成功しているモデルを見つけること。それをベースにして、自分のビジネスを練る。

成功しているモデルとは真反対のコンセプトのビジネスを立ち上げるのも一つの方法。

売れる商品を作るために(P193)

人がモノを買うのは、快楽を求めるか、苦痛を避けるか、そのどちらかが動機となっている。特に苦痛を避けたいという欲求は非常に強い。

だからお客に意見を聞くときはまず、今お客が一体何に困っているのか。その情報収集から。お客が困っていることを解決することがまさにビジネスとなる。

社長として必要な素質(P217)

社長はまず、独善的でなければいけない。自分を信じ、自分の考えに固執する頑固さが必要。

しかしそれだけではダメ。

独善的で頑固な、お山の大将的な部分を持ちつつ、その自分を冷静に見つめることができる。そんな客観性も必要。

感想など

10年以上前の本ですが、商売と起業の目からうろこの話が満載の本。

起業して成功する。そのためにはきれいごとではなく、もっと泥臭く、そして非常識な何かが必要であること。

会社を起こして儲けて、それを継続させていく。理論というよりは現実的な話が中心の本という印象です。

まぁ早い話、「MBAを学んだら儲けることができるんですか?」ということ。

商売や起業についての現実的な視点を知りたい方はとくに、一読をおすすめしたい内容になっています。

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