『いつか見たしあわせ』の読書感想 – 結局、幸せは自分で見つけるしかない?

いつか見たしあわせ―市井の幸福論

幸せを感じたいときはまず足元を見つめてみる。

勢古浩爾著『いつか見たしあわせ 市井の幸福論』(草思社)の読書感想です。

この本について

定年関係のエッセイで有名な著者による幸福論。

この本のテーマは幸福。幸せとは何なのか、幸福はどこで見いだせるのか、思想家たちや芸能人など、様々な幸福論を踏まえ、幸せとは何なのか、考える内容になっています。

以下、本書の読書メモです。

アランの幸福論(P58)

アランの有名な幸福論の考え方は、「自分の幸せは自分で作りなさい」というもの。

「幸福を自分の外に求めるかぎり、絶対幸福にはなれず、自分で幸せになろうと決めてこそ、人は幸福になれる」というのがアランの考え方。

ショーペンハウアーの考える幸福(P61)

幸福=生きていないより生きているのがマシという生活。幸福という言葉自体が偽善的で人は生きているだけで十分よい

結局、幸福なんてものは人次第。物の見方、考え方で幸福かどうか、全て変わる。だから、幸福かどうかは、その人次第になってしまう。

バートランド・ラッセルの幸福論(P75)

幸福になる秘訣は、不幸な考え、気を滅入らせる一切のものを無視すること。無益なことを考えず、自発的に考え、意識することをコントロールする。

良い人間関係など、外的なものを得ることを重要視しているのが、バートランド・ラッセルの幸福論の特徴。

五木寛之の幸福論(P118)

幸せは小さなこと。

日常のほんのささやかなこと、小さいことを大切にして、「ホッ」とする瞬間を大事にすること。心の慰めになる、小さなことを大事にする。

有吉弘行の幸福論(P126)

猿岩石で有名な有吉弘行の考える幸福はイコール金。

お金がないとキレイ事も言えない。結局お金があればある程度は幸せになれるという現実的な考え方(詳しくは『お前なんかもう死んでいる』へ)。

感想など

「幸福なんて分からないもんさ」とストレート直球な内容がスッキリする本。

お金や幸せ、異性にモテること、「テンプレ」的な幸せはたくさんあるのかもしれませんが、それが本当に幸せなのか、そんなことは決して分からないもの。

かえって、幸せの条件だと考えているものによって不幸がもたらされることがあるのもこの世の中の不思議なところ。

みんながいいと思うこと、「◯◯さえあれば幸せ」的な条件付きの考え方が蔓延しているなか、一度、自分が思う幸せとは何なのか、考えてみるのもいいかもしれません。

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