これは新しいマーケティング研究の書。『子猫と権力と☓☓☓』の感想

先日本屋でうろついていたときにタイトル買いした一冊。

「子猫と権力?どんな話だろう?」

と思ったら、人間観察の分かりやすい心理学の本でした。

もっとハッキリ言えば、社会行動心理学で有名な『影響力の武器』を分かりやすく、読みやすくした本でしょうか。

人間心理、人間の特徴(権威への弱さ、モノを判断するときの傾向、見た目でモノを判断するetc)を、面白い例えや切り口でまとめられています。

例えばこのような話。

人は社会的地位や権威、その人の持つもので評価をガラリと変える生き物です。例えば、パーティーでださい服、安い服を着ている中年のおじさんを見たとき。

最初「変なおじさんがいるな・・・」という感想。しかし、名刺交換をすると、その「変なおじさん」が有名企業の経営者だと判明。

すると考え方は「やはりすごい経営者は普段の行動も独創的だ!」というように、印象が180度変わってしまう。

このことから、人は「あの人は○○だから☓☓なんだ」という考え方(見た目、持ち物で人を判断する)をしてしまうという傾向が分かります。

『子猫と権力と☓☓☓』はこのような感じで、人の行動や特徴、弱点を、面白い切り口で書かれていて、とても面白かったです。

この本はマーケティングの参考書になる

人間はどのように動くか、どうやったら行動するか、人の心理的な共通性、特徴は何か。

このような研究は昔から行われているのですが、これら人間に関する研究が、今では広告産業によって活用され、「いかに人にお金を使ってもらうか」という視点で活用されています。

多分、『子猫と権力と☓☓☓』の趣旨は、人間考察、人の特徴を社会心理学的に分析した内容なのかもしれませんが、個人的にはこの本はマーケティングの参考になる本だと思いました。

というのは、マーケティングは人に商品を買ってもらうためのものです。そのためには、「人の行動」について、深い知識が必要です。

この本に書かれているのはどれも、誰もがしがちな人間の全般的な傾向で、この本を読むことで、人がしがちな行動、どうしたら人が動くか、ということを勉強することができます。

ということは、この本に書かれていることと逆のことをすることで、人間の習性をいかしたマーケティングができるということになります。

例)

2・人は美人(外見の良い人)に弱い→外見をマネジメントする

7・人は黄門様(権威)に弱い→商品に権威付けをする

11・人は「初めて」に弱い→「初めて/最初の」を強調する

24・人はランキングに弱い→ランキングを使って商品を宣伝する。

25・人は群れ(みんな、仲間)に弱い→みんな使ってますよ、使わないと仲間ハズレになりますよということを訴える

本の趣旨とは違いますが、この本はこのように読むことで、優秀な「悪の書」(爆)になります。

まぁ、それは置いておいて、単純に読みものとして面白かったです。興味がある方はぜひ一読を。

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