『捨てる力』の読書感想 – 人生で執着を捨てる38の法

捨てる力 ブッダの問題解決入門

不要なものをまず手放す。そうすれば本当に必要なものが手に入る。

大喜多健吾著『捨てる力 ブッダの問題解決入門』(ダイヤモンド社)の読書感想です。

この本について

仏教の教えをもとに、お金や人間関係など、人生の様々なトラブルの対処法が書かれている本。

いつの時代も人が悩むことは本質的に同じ。悩みを解決して、本当に必要なものを手に入れるための気づきが得られるヒントが満載です。

以下、本書の読書メモです。

縁起(P2)

この世の出来事は、様々な原因や条件が集まって起きる。この考え方を縁起と言う。

良い種をまけば良い結果が起こり、悪い種をまけば悪い結果になる。だから最終的に大切なのは自分自身。

すべての原因が自分にあると考え、そこから善処する。

諸法実相(P5)

良いことも悪いことも含め、この世のなかで起こることには必ず意味がある。どんなことにも存在理由がある。この考え方を諸法実相と言う。

どんな問題も結局は今の自分に必要だから目の前に現れている。そして、その問題の解決策はいつでも、すべて自分の中にある。

得る前にまず与える(P22)

豊かになりたいのであれば、まず自分が稼ぐより人に与えること。与えるから与えられる、これが仏教の考え方。

自分だけ得しよう、稼ごうとしていると、ますます貧しくなる。

トラブルが起こったとき(P53)

起こったことはしょうがない。動揺せずすべてを受け入れ、解決するために全力を尽くすこと。

困った人は「化身」と思う(P88)

自分を困らす人、ソリが合わない人、やたら厳しい態度で接してくる人は自分を成長させる「化身」と思うこと。

どんな人間関係もずっと続くわけではない。「一時的に化身に鍛えられているだけ」と考え、なんとか乗り切ること。

真に独立した人格を身につけるためには(P101)

孤独でいられること、そして人生で優れた同伴者がいること。

真の人格を身につけるためには、この2つが必要。孤独なだけでもダメだし、仲間がいるだけでもダメ。

袖振り合うも多生の縁(P105)

人生ではとても深い縁がある。特に配偶者となる人とは、様々な因果によって、深い縁が結ばれている。そのご縁は大切にしたい。

子育てのトラブル(P112)

子どもを育てることは自分を育てること。子育てのトラブルは親に問題がある。子どもの問題を通じて、親自身が人間的に成長していく。

今を大切にする(P148)

今この時という時間に、今自分がすべきことを成す。これこそが生きることの本質。

過ぎ去った過去やまだやってこない未来に心を煩わされてはいけない。大切なのは今。今のことに心を集中すべし。

幸福になる方法(P179)

自分にないものを探して手に入れようとするのではなく、すでに与えられているものに感謝する。これが幸せになる方法。

感想など

「仏教の考え方は結構実用的なんだな」と感じた本。

お金や仕事、人間関係、病気に老い、時代が変わっても人が悩むことはいつの時代も同じ。そして、悩みをどのように考え対処していくか。それこそがまさに生きること。

本書では「仏教ではこう考えます」的な内容で人生の様々な問題を解説していますが、大部分の話は「そう考えるといいかもしれない」と納得できる話が多いです。

教条的で説教臭いところは一切ないので、普通のビジネス本と同じ感覚で読めるところが良いですね。

生きていると白黒割り切れないことがいろいろあります。納得できないこともいろいろあります。生きる上で様々な悩みに直面したときこそ、人間的成長が期待できるとき。

本書の考え方を参考に、人格を磨き、人としてより高みを目指したいところです。

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