幸せ遺伝子が目覚めれば、人生は上手くいく。
村上和雄著『そうだ!絶対うまくいく!―「できる」遺伝子が目ざめる生き方・考え方』(海竜社)の読書感想です。
この本について
「眠っている遺伝子をオンにして自分の才能を発揮しましょう、人生を楽しんでいきましょう」という本。
著者は遺伝子研究で有名な筑波大学名誉教授、村上和雄先生で、遺伝子という視点で自己啓発を説いている点が新鮮です。
以下、本書の読書メモです。
ハングリー精神が遺伝子をオンにする(P17)
人が飢餓状態に陥ったとき、新しい遺伝子がオンになる。それによって、新しい能力が開花し、新しい力を引出すことができる。
この意味で、人の可能性を伸ばすためにはハングリー精神が必要不可欠。こうなりたい、こんなことがしたい。そんな野望を持つべし。
「ダメ」と考えてはいけない理由(P27)
思い込みは自己暗示となる。「ダメ」と考えていると本当に「ダメ」になってしまうので、思い込みには注意する。どうせ思い込むなら、もっと良い思い込みをすること。
人はもっと能力を発揮できる!(P41)
私たちは普段、自分の力の3%程度しか、力を引き出せていない。
そのため、「自分はここまでだ」という自分の限界というのは自分の思い込みで、まだ発揮されていない97%力が眠っている。
大切なのは「自分はできる」と信じること。そうすれば、眠っている力が開花して、新しい自分を発見できる。
偶然について(P50)
世の中には偶然とは思えない、不思議なことがある。偶然の出来事はある意味暗号のようなもの。偶然を偶然と思わず、偶然を大切にする。
遺伝子について(P59)
人間の遺伝子=人類の先祖+人類として進化する以前の過去何十億年にわたって進化してきた記憶や能力が含まれている可能性があるもの。
つまり、私たちそれぞれ、遺伝子のなかには人類すべての可能性を宿している。それを考えると、いくつになっても、新しい才能を開花させることはできる。
人生はプラスで考える(P61)
人生悪いことは続かない。どんなことが起こっても、それが良い方向へ進む兆候ととらえ、前向きに考えること。実際にそうなるから。
チャンスについて(P68)
チャンスはチャンスのような顔をしてやってこない。
「これはチャンスですよ」というような分かりやすい姿はしていない。だから受け身でいると、チャンスがあっても気づくことができない。
大切なのは、チャンスを待ちわびるのではなく、自分でチャンスを見つけようとする、積極的な心構えを持つこと。現状から、思わぬチャンスが見つかるかもしれない。
行き詰ったときの考え方(P77)
行き詰まっているとき=成長の踊り場にいる、ということ。さらに上に行くための前兆であり、人生の節目と考え、諦めずに挑戦を続けるべし。
壁にぶつかったとき(P91)
努力に結果が伴わないときや、どうしても現状に納得できないときは、環境を変えてみるのもいい。
環境を変えることで、心構えも変わる。遺伝子もオンになり、新しい結果が生まれるかもしれない。
出会いについて(P96)
出会いが人生を豊かにする。一つ一つの出会いが自分を作り、人生を作る。この意味で、どんな出会いにも必ず意味がある。
出会いは暗号。出会いに敏感になり、大切にすること。そうすることで出会いに恵まれる人になることができる。
真似るということ(P148)
仕事でも何でも、全ては模倣、真似ることから始まる。素晴らしい人の真似をして、それを自分に取り入れる。そこからやがては、自分のオリジナリティが生まれる。
こんなときに助けがやってくる(P214)
頑張っていて助けがやってくる条件。
1・目的意識があること。
2・努力していること。
3・行き詰まっていること。
これらの条件が満たされているとき、天啓がやってくる。
感想など
ジュンク堂でぶらついていたときに発見した本。
立ち読みしているとなんとなくピンと来たので購入して読んでみましたが、遺伝子の話とか、運の話とか出会いの話とか、「そういうものか」といろいろ納得。
文章も読みやすく前向きな話が多いので、読後は自然に気持ちが明るくなる、そんな本です。
「人は普段自分の力の3%程度しか発揮していなくて、実はその裏に、数々の隠された能力が秘められている。それを開花させられれば人間いくつになっても新しいことに挑戦できる」
など前向きになれるメッセージが満載。
眠っている遺伝子をオンにして、いろいろ新しい可能性を見出す。この本を読めば、そのきっかけになるかもしれません。