人生、独立起業という生き方もある。
森健『勤めないという生き方』(メディアファクトリー)の読書感想です。
この本について
独立開業した人々を取材し、一冊にまとめた本。
東大卒で大手企業、それから手染め職人に転身した人、某大手自動車会社を退職して町おこしビジネスに挑戦している人など、取材されている人はそれぞれ。
働く、お金を稼ぐというと、会社に勤めたりすることが一番手堅いように思えますが、この本を読むと、「あ、こんな楽しい生き方もあるんだな」と、新しい世界を見つけることができる内容になっています。
以下、本書の読書メモです。
儲けよりも働きやすさ(P5)
独立開業し、法人化したとしても、大切にしたいのは働きやすさ。
規模や利益の拡大を第一にせず、身の丈にあった経営を第一。自分が状況を把握できる規模で仕事を行う。儲けよりも仕事を通じた自分らしい生き方を追求できるのが独立開業の魅力。
好きなことをするのが一番(P31)
仕事になりやすいのは好きなこと。自分の好きなことを追求していけば、それに共感してくれる人が現れる。
先が見える人生はつまならい(P114)
人生の先が見え、そのレールにそって生きていくのが安定した人生の本質。安定した暮らしは生活が保証されるが、その代償として失うものがあることを知っておく。
売上よりも自分の美学(P123)
「いくら儲かったか」よりも、こだわりと利益のバランスが大切。
儲けのためにこだわりを捨てたら意味がない。儲けにこだわって自分の美学や価値観を崩してはいけない。それでは長く続けられない。
働くこと=人生そのもの(P206)
働くことは、月曜から金曜、時間のほとんどを仕事に費やすこと。
働くこと=人生そのものであり、仕事が楽しければ、人生も楽しいものになる。だからこそ、したいことができない、つまらない仕事に時間を費やすのは不幸なこと。
感想など
ヤフオクから販売をスタートし成功した人、大企業の安定社員の道を捨て「好き」を追求した人、独立開業はいろんな道があるのだなと実感できる一冊。
もちろん、独立は良いことばかりではありません。紆余曲折、様々な苦労があります。そのなかで、自分のこだわりを第一にしたり、好きなことを仕事していく、そこが独立の魅力。
人生は一度きり。その一度きりの人生をどう生きるか?
価値観は人それぞれですが、「先の見える安定した人生より、したいこと、やりたいことに挑戦したい!」という方は、この本に登場する先人たちからヒントをもらえるかも。
独立に興味がある方は一読をオススメします。
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