『不自由な男たち』の読書感想 – これだから、今の男は生きづらい!

不自由な男たち その生きづらさは、どこから来るのか(祥伝社新書)

これからの男の生き方を真剣に考えると。

小島慶子、田中俊之著『不自由な男たち その生きづらさは、どこから来るのか』(祥伝社新書)の読書感想です。

この本について

現代、男たちが置かれている状況を理解しつつ、これからの男の生き方を考えていく本。

なぜ男は仕事に家、家族、いろんなものを背負いながら生きていくのか、これからどう在るのが男としての目指す生き方なのか、生き方を考えるヒントが満載の内容になっています。

以下、本書の読書メモです。

男の人生が変わる40歳(P14)

男は40歳を気に、人生が変わることが多い。

自分自身の人生を見つめなおして、「俺はまだ何者にもなっていない、俺はまだ何も成していない」というよう強迫観念にかられ、新しいことを始めだす。

視野を広げる(P36)

男は、1)いい会社に入ること、2)会社で出世することなど、仕事の人生軸しか持っていない人が多い。そのため、仕事で積むこと=人生が積むことにつながってしまいがち

だからこそ、男は、仕事だけでない、他の人生軸を持つことが大切になってくる。それが人生の幅を広げ、自分の人生を救う道にもつながっていく。

なぜ男は働き詰めになるのか(P38)

男が外で働き、妻が家で子どもを育てる、それが日本社会のモデルだった。

男は家族のため、外でお金を稼いでくる役目を引き受けることになっているので、仕事がどれだけ辛かろうと、家族のために仕事を辞めることができない。

そこに男の生きづらさの原因がある。

3つの呪い(P43)

男には3つ呪いがかけられている。それは、1)ローン、2)結婚、3)会社、この3つ

結婚して家をローンで買う。結果、男は仕事を辞めるに辞めれなくなり、何があっても会社にしがみつくしかなくなってしまう。

これら3つの呪いにかかった男たちは、そうでない自由な男たちが羨ましいため、未婚者や賃貸で暮らす男たちを、

「家を買ってない男、結婚してない男は半人前だ、早く家を買え、結婚しろ、そうするのが男なんだぜ!」

と自分たちと同じ側になるように勧誘する。

いろんな世界に顔出す(P135)

世の中にはいろんな場所がある。

仕事だけしていると、仕事の世界が世界の全てだと考えてしまうが、そうではない。

大切なのは、仕事だけでなく、いろんな人付き合いの場所を持つこと。地域、習い事、いろんな場所へ顔を出し、いろんな付き合いに参加すること。

仕事だけの世界ではなく、幅広く世の中と付き合うこと。

自分と折り合いをつける(P202)

男の根本的な課題は、人と競争して勝利する、そのことを煽られることからいかに自由になるか。

男は学歴、仕事、収入、常に人と競争して、より良いものを手に入れたものが良いとされる価値観に煽られている。

だから人より収入が良いとか、そういうことを気にしてしまうが、それではいつまでも走り続けなければいけないし、幸せになれない。

人生、いつも勝てるわけでもないし、何事も思い通りになるわけでもない。人と比較して、自分が上か下なのか、そういった考え方から自由になる

感想など

まぁ人生いろいろ大変だよね、そう感じた本。

男は基本仕事中心で、お金を稼いでくるのが男の役割(というか価値)のように考えられているところがあって、そこだけに価値観というか人生観が固まってしまうと、仕事で失敗してしまったときに人生が詰んでしまうというのは確かにそうかも。

仕事で失敗したときとか、人よりお金が稼げなかったときの自分とか、結構コンプレックスを刺激されるところがあって、やっぱりどこかで競争というか、比較の世界にいることを、誰もが心のどこかで感じているのかもしれません。

それはともかく、この本を読んで思ったのは、「何にせよ人生、あれこれ背負過ぎるのはダメ」ということです。

仕事にせよ、お金にせよ、何年も何年も、いろんなことを一人の背中で背負続けていれば、その背中はきっといつかダメになってしまうもの。おまけに、そんだけ苦労しても、最悪誰からも感謝されず当たり前のことと思われるかもしれません。

だから、男が目指すべき在り方は、自分一人で何もかも背負うような生き方ではなく、誰かとともに、重荷を分かちあい、協力し合いながら背負い合っていく、そんな生き方のように思いました。

まぁ、ローンに仕事に家族、一人で背負うのはキツすぎですわ。

重荷がなければその時々、柔軟にやっていけます。そうすれば、人生のいろんな出来事も、きっと上手くやれるはず。

「昔はこうだった」とか、「男はこうあるべき」とか、「~するのが当然」といった考え方から距離を置いて、自分の人生観や価値観、現状に応じた、柔軟な現実対応をしたいものです。

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