『億万長者の情報整理術』の読書感想 – 儲かる裏には情報あり!?

あらゆるニュースをお金に換える 億万長者の情報整理術

情報で「カモ」にならないためのマネー・インテリジェンスをこの本で!

加谷珪一著『あらゆるニュースをお金に換える 億万長者の情報整理術』(朝日新聞出版)の読書感想です。

この本について

お金持ちの教科書』で有名な著者による情報リテラシー本。

お金儲けするためには情報が大切で、お偉いさんのコメント、ニュース、メディア、ネットなど媒体から、情報の真贋、有用性、背後にあるものを察する力が必要というのがこの本の主張。

情報をお金に換えるための、マネー・インテリジェンスが学べる内容になっています。

以下、本書の読書メモです。

決断を行う前に必要なもの(P1)

投資やお金儲け、人が何かの決断をする前提となるのが情報。人は情報をもとに決断、行動を起こす。

他国のデータを日本に当てはめること(P41)

ピケティで話題になったアメリカの1%と99%の問題。

アメリカの格差問題をそのまま日本の格差問題に持ち込もうとすると、情報の読み誤りが起こってしまう。

アメリカの上位1%と日本の上位1%では、同じ1%でも全然状況が違う。格差の差も違う。

他国のデータを参考にそのまま日本の状況を当てはめようとすると、情報を読み誤ってしまうので注意。

国の方向性を読む(P45)

政府が何らかの目標を掲げた場合、それにともなう政策が実施され、その分野のビジネスが潤う(政府が政策を行う=予算を配分する)。

国の方向性、政策から、どんな分野が儲かっていくのか、予想することができる。

物事を言い切る学者は信頼しない(P88)

学者の発言は、一般的に学術ルールや研究の成果にともなった、一定範囲のことを述べることが多い。

しかし、なかには、物事を断定を繰り返す発言をする学者も。物事を断定的に発言する学者は学術ルールを超えて発言しているため、そのような学者の発言は信頼しない方がいい。

例)

・「○○の経済政策は間違っている。今後は△△になる。」

など。

カリスマ・バイアスに注意(P106)

スティーブ・ジョブズなど、突出したカリスマ経営者は神格化され、理想となるような人間扱いされやすい傾向がある。

実際、神格化されている有名人のなかには、人間的に全く尊敬できない、問題のあるブラックな人間も多い。

やたら持ち上げられて神格化されている人間は、冷静に人物像を判断すべし。

言っていることよりしていることをチェック(P112)

株式投資の神様、ウォーレン・バフェットの話。

バフェットは日本の市場への投資へ興味を持っていないが、なぜバフェットが日本の市場に投資をしないか、その理由を考察するといろんなことが想像できる。

理由はともあれ、バフェットが日本の市場に投資をしないのはその理由があり、株式市場に日本独自の障害があるのかもしれない。

しかし、もしバフェットが日本市場へ参加を始めたら、それは前提条件が変わった大きなサインとなる。

日本の市場の問題点(P115)

日本でベンチャー風土が育たないのは、ベンチャー風土が育つことを阻む風土があるから。

日本は官公庁、大企業を頂点とするピラミッド型社会であり、過去の実績や前例が重視される社会。

そのため、前例のない革新的な商品が大企業に採用されるのは難しく、良い商品でも世に出ないまま、埋もれてしまう風土になっている。

検索結果で分かること(P122)

検索エンジンの結果は人々の知りたい欲望の結果ランキング。検索結果を見ることで、人の欲望、ニーズが分かる。

マスコミの論調は読者が決める(P175)

マスメディアが出す情報には論調があって、媒体ごと、一定の傾向がある。

その傾向を決めているのは、メディアを視聴、購入する読者であり、マスメディアの論調を知ることは、そのメディアの支持層を知ることを意味する。

いくらマスメディアが公平中立をうたっていても、現実問題、メディアは広告収入で成り立っているビジネスの一つ。

そのため、メディアにお金を払う読者が、メディアの論調に影響を与えている。この意味で、マスメディアは大衆の姿を写す鏡になっている。

ブログについて(P193)

ブログをするメリットは、誰もが情報の発信者になれるところ。ブログの情報に制限はなく、自由に情報を発信することができる。

ブログを読む側としては、ブログの書き手の属性(主義主張、どんな傾向があるのか)を知りつつブログを読むことで、必要な情報、信頼性の高い情報を見分けることができる。

日本人はギャンブル好き!(P231)

一般的に、日本人は慎重で大きな賭け事を好まず、リスクを嫌うイメージがあるが、実際はイメージとは違い、日本人はリスクを取るのが好きな人が多い

その証拠に、ギャンブル性の高い投資のFXが人気になったり、未だに住宅ローンで家を買う人が多い。

日本の住宅ローンはアメリカと比べるとかなり危険性の高い商品。

アメリカの場合、家を売ったらローンはチャラなのに、日本の場合、一度住宅ローンを決めてしまうと、家を売ることになっても、差額の金額があれば、返済義務が生じる。

かなり危険な商品にも関わらず、日本人の多くが、ローンで家を購入している。

日本人はリスクを嫌うというイメージがあるが、そのイメージで判断してしまうと、現実を読み間違えてしまう。

発想は常に自由に柔軟にするのが大切。

感想など

「グーグルなどの検索エンジンは人々の欲望をランク付けする」

「日本人はリスク好き。住宅ローン購入は大きなリスク」

など、身近な話題から経済学者のポジショントーク、ニュースの読み方、様々な例をもとに、分かりやすく情報リテラシーが学べる本。

情報というのは、知るか知らないかはもちろんのこと、読み方一つで、今後の人生の方向が変わってしまうような、大きな力を持っています。

世の中にはたくさん情報が溢れていて、有用なもの、不要なもの、様々。

そこで、情報を取捨選択する能力が大切になってくるのですが、具体的にどうやって情報リテラシーを学べばいいか、そこはなかなか教わる機会がありません。

「与えられた情報を鵜呑みにする=情報発信者の言いなりになる」というリスクもある今の世の中、情報の取捨選択は必要不可欠。

情報の有用性だけでなく、危険性も理解しつつ、必要な情報を適宜入手できるよう、普段から情報の取捨選択を意識したいものです。

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