『大金持ちの教科書』の読書感想 – 富を築くための考え方が学べる一冊

大金持ちの教科書

大金持ちを目指さなくて知っておきたいお金の話。

加谷珪一著『大金持ちの教科書』(CCCメディアハウス)の読書感想です。

この本について

ベストセラーになった『お金持ちの教科書』の続編です。

本の帯に「お金持ちになる覚悟のない人は読まないで下さい」という煽り文句がありますが、内容は至って普通のマネーリテラシーを学ぶ本です。

・どんな方法でお金を稼ぐことができるのか?

・お金の稼ぐために必要なのはどのような能力なのか?

・時流をつかんで稼ぐためにはどうすればいいか?

など、実学的な考え方が中心。

「大金持ち」を目指さない人でも、勉強になる内容が盛りだくさんの内容になっています。

以下、本書の読書メモです。

お金持ちの定義(P15)

お金持ち=年収3000万稼ぐ人or金融資産が1億円ある人。

給料では金持ちになれない(P19)

日本の場合、サラリーマンは高額所得が期待できないため、会社勤めで給料をもらっている間は、金持ちにはなれない。

雇われの身では収入に限界がある。お金持ちを目指すのであれば、人生のどこかでリスクを取り勝負する。

日本で金持ちになるためには、自分で事業を起こすか投資をするか、どちらかが必要。

いち早く富を築くのであれば、事業を起こし、事業から利益を得る仕組みを作るのが良い。

資産家が働かなくても食べていける理由(P24)

「お金がお金を稼ぐ」という話があるが、これは、資産がある程度の金額に達し、何もしなくても運用でお金を稼げている状態のこと。

資産が一定以上になると、資産の増加で得られる金額が大きくなってくる。ここに達した人が、本当の意味での金持ち。

拡大運営と分散運営(P26)

事業でお金を稼ぐ方法として、1つの事業で成功し、上手くいった事業を店舗拡大で増やしていく集中型と、全く別の分野の事業を起こし、リスク分散型がある。

・集中型の事業展開

→フランチャイズ化など。

人気飲食店が2号店3号店を持つのは、単純に店舗数が増えることで、トータルの収益が増えるから。

・分散型の事業展開

→リスク分散。「1つダメになっても他が上手くいけば、収益が安定する」という考え方。

この方法は、リスクは分散できるが、別の分野に参入するため、事業ごとのノウハウの共有ができないため、収益の面で不確実性が強い。

集中型も分散型もメリット&デメリットがあるため、ある程度事業が上手くいき、まとまった資金が得られたら、投資を検討する。

株式投資や債権などに投資する方が、新規事業に取り組むより、安全な運用ができる場合もある。

お金儲けはゼロサムゲームか?(P33)

お金儲けは人から奪うと収奪というゼロサムゲーム的な考え方がある。

実際、世の中には弱い人から労働力を収奪し、利益を奪うブラック企業のような会社があるので、お金儲けが奪い合いという考えはある意味正しい。

お金が奪い合いになるかそうでならないかは、市場メカニズムが成熟度しているかどうかで決まる。

お金を得るためには、目の前の人や身近な人からお金を得る方法と、広く浅く、不特定の人からお金を得る2つの方法がある。

市場メカニズムが成熟している場所の場合、広く浅く、不特定な人からのお金を得る方法は、市場メカニズムの点からすると合理的であり、単純に儲かる。

市場メカニズムが発達していないところだと、儲かるビジネスモデルを考える努力をするより、ブラック企業のように目の前の人から搾取して奪う方が手っ取り早くお金が稼げる。

目の前の人、身近な人からお金を奪うやり方は、手っ取り早いが、搾取される人が持たざるもののため、儲からない。品位のない人が、ブラック企業的に搾取行為を働いている。

事業を始めるなら借金をするな(P40)

自分で事業を起こすなら、借金はしないこと。

借金をすると1度の失敗が致命傷になる。そのため、事業をするときは、自己資金が原則。借金をしなくても事業をする方法がある。頭を使うこと。

景気が良いと格差が拡大する(P50)

マスコミがアベノミクスを「貧しい人を苦しくして富裕層を豊かにするだけの政策だ」と批判しているが、マスコミの言説を真に受けて本質を見誤ってはいけない。

現実には、好景気のときほど所得格差が広がり、持てるものと持たざるものの差が広がっている。

日本の歴史上、最も所得格差が広がったのは1970年前後の日本が好景気に沸いた時代。)

好景気のときに時流に乗らないと、金持ちにはなれない。アベノミクスは、政府が景気を拡大している時期で、金持ちになろうとする人には大きなチャンス。

稼げるときに集中投資で大きく稼ぐ(P64)

株式投資で成功した人は、儲かったバブルのときに、1つや2つの特定銘柄を集中投資して儲けた人。

常時継続的に株で儲けているのではなく、実際は時流に乗って稼げるときに集中投資で成功した人がほとんど。

チャンスを待ち、時流に乗り、伸びている株に集中投資。これが株で儲けるポイント。

貯金に意味はない?(P141)

万が一のときに備え、お金を貯めることは大切だが、現実問題、ちょっとやそっとの貯金はほとんど意味がない。

いざというとき、本当に頼りになるのは、自分の貯金口座よりも、支えてくれる家族や友人、状況を切り抜けるための知識。お金はあくまで道具。

これから日本はどうなるか(P200)

好景気や不景気、時代は変わっていく。

大切なのは、時流に乗り、時流に反しない行動を取ること。時流に逆らっても、痛い目に遭うだけ。

これからの日本がどうなっていくのか、考えられる5つのキーワード。

1・人口減少と人手不足

2・知識産業化

3・国際収支の赤字化

4・物価上昇(インフレ)

5・グローバル化

感想など

購入から即日読了。

「お金持ち」をテーマにした本ですが、文章明晰、具体例も多く、お金を増やすにはどうすればいいのか、投資についてはどう考えるのか、分かりやすく理解することができました。

先行き不透明な日本、後悔しないためにお金が必要。

お金を稼ぐにはいろいろ方法がありますが、もし自分でお金を稼ぐのであれば、それなりの考え方や覚悟が必要。この本は、独立独歩でお金を稼ぐために必要な情報を提供してくれます。

「独立して事業を始めたい。お金を儲けたい!ゆくゆくは投資もしたい。」という方は一読をオススメします。

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