20世紀、大英帝国を引き継いだジョージ6世は吃音に悩んでいた!?
英国王が吃音を克服していく様を描く映画『英国王のスピーチ』(2010年)の感想です。
あらすじ
吃音が原因で無口で内気な少年時代を過ごしたヨーク公アルバート王子(コリン・ファース)。
しかし、成人しても吃音は相変わらず。父親のジョージ5世の代理としてスピーチをこなすようになるものの、吃音はあいかわらず。
吃音とは
一般的に「どもり」と呼ばれる障害。言葉を流暢に話すことが難しく、言葉がつまったりして、思うように言葉を話すことができない。
王子の妻エリザベス(ヘレナ・ボナム=カーター)は、なんとか夫の吃音を治そうと、様々な医者に治療をさせるが失敗。
しかし、ある言語療法士(ジェフリー・ラッシュ)との出会いによって、アルバート王子は吃音を克服していく・・・。
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感想など
amazonのレビュワーや、映画評論系のサイトでも概ね評判が良かったので観てみました。
確かに、文句なしに素晴らしい映画で、コリン・ファースの演技は演技というより、本物のアルバート王子になりきっているかのように気品ある演技です。
映画の始め、言葉がつまりまくるアルバート王子が、最後の最後で特訓の成果を見せ、最高のスピーチをするシーンは感動ものです。
ところで、最初はフィクションかと思ってこの映画を観たのですが、アルバート王子が吃音に悩んでいたのは史実なんですね。
アルバート王子はジョージ6世として英国王に即位、第二次大戦時に大英帝国の君主を務めた人物。
イギリスがヒトラー率いるナチスドイツの空爆によって、イギリス本土が攻撃されたときも、チャーチルら政治家と国民を励まし続けた君主です。
そんな大物君主が吃音に悩んでいたとは、想像もできません。偉大なる王様と言えど、人間的な悩みや障害はあるのかもしれません。
何はともあれ、素晴らしい映画でした。