人を動かす極意はたったこれだけ。『なぜ、あの人はいつも好かれるのか』を読む

なぜ、あの人はいつも好かれるのか (単行本)

単純な話、人から嫌われるよりは、好かれるほうがずっといい。

本田健著『なぜ、あの人はいつも好かれるのか』(三笠書房)の読書感想です。

この本について

「人から好かれる人」と「嫌われる人」は一体何がどう違うのか。

そんな人間関係の秘密を解き明かす本。

この本を読めば、人ともっと楽しくつながっていくためのシンプルな原則が理解できます。

以下、本書の読書メモです。

はじめに(P16)

人から嫌われない人は誰に対しても平等。人をえこひいきしたり、無意味に嫌ったりする人は、あまり好かれない。

立場がどうであれ、性別がどうであれ、一人の人間として目の前の人を分け隔てなく大切にする。

それが最低限大切にしたい人間関係の原則。

価値観の多様性を受け入れる(P17)

人間関係を上手く保つコツは、人を理解するための努力すること

相手のライフスタイルや考え方、価値観を理解し、相手をそのまま受け止める。それができている人の周りには、人が集まってくる。

「自分を受け入れ、共感してもらっている」と思われているから。

人のタイプ(P19)

人には、発信型と受信型、2つのタイプがある。

自分のことをペラペラ話して、話を聞いてもらいたい人は発信型。そして、自分から話題を積極的に提供せず、どちらかというと話を聞くのが多い人は、受信型。

人間関係の極意は相手の承認欲求を満たすこと(P39)

どんな人であれ、「自分を理解してほしい、受け入れてほしい」という承認欲求を持っている。

相手は人にほめられたい、感謝されたい、愛してもらいたいという欲求を持っていることを理解し、相手の承認欲求を満たしてあげる。

「オレすげぇ」系の人の正体(P49)

延々と自分の話ばかり、自慢話を話し続ける人は、「オレのことをほめてくれ、認めてくれ」という承認欲求に飢えている人。

しかし、そんなオレオレのむき出しのニーズは相手を辟易させてしまう。典型的な痛い人なので、みんなから嫌われてしまう。

オレすげぇの自覚がある人は、自分の自慢話が人にどう受け止められているのか、一度客観的に見てみるべし。

その人の本当の人格が出るとき(P52)

余裕がないときこそ、その人の本質的な人格が表に浮き上がってくる。

だから誰かの本質を見極めたいときはピンチのとき。問題が起こって、その人の気持ちに余裕がない。そこを見ると間違いない。

与え合う関係と奪い合う関係(P56)

友情が長続きする関係は、相手と対等であることが前提。相手と自分が同じくらいのレベルであり、お互いにギブアンドテイクが成り立っている。

しかし、一方的に相手から奪おう、与えてもらおうとする人や、エネルギーレベルが対等でない人とは、どうしても無理な関係になってしまい、良い関係ができない。

人から何かしてもらって当然だという人、おごってもらってばかりの人、そういう人とは、良い関係は築くことができない。

才能とは何か(P76)

才能=努力しなくても自然にできること。才能を追求していくことで、自分自身が幸せになり、周りの人も幸福にできる。

結局人から好かれるには(P78)

人から好かれたい、そう思ったら結局すべきなのは人格を磨くこと。人格を磨けば、一緒にいて楽しい、元気になれる人になれる。

人格を磨く第一歩は筆マメな人になること。メールや手紙、人とのコンタクト回数を増やすこと。

人は何かしてもらったら返してあげたいと思う生き物。「私はあなたを気にかけていますよ」ということを、態度で示すこと。

職場で運を上げる方法(P82)

誰もが嫌がる仕事を率先してできる人は、運を貯金している。

面倒な仕事、汚れ仕事を任されたら、「運を貯めている」と思って、淡々とこなしていく。

悪口は言わない(P84)

人の愚痴を聞いてもいいが、自分から誰かをディスる人にはならないこと。

誰かの悪口を言っていれば、目の前の人は一応あいづちを打ってくれるが、「こいつはきっと裏でオレの悪口も言っているぞ」と内心警戒される。

当然信用もされなくなるので、口は災いの元。良いことは何一つない。

やたらと偉そうな上司と付き合うコツ(P97)

強権的で高圧的な上司と付き合うには、「なぜ相手がそんなに偉そうに虚勢を張っているのか?」を分析することから。

相手と同じ視点に立ってみるのがポイント。

人間関係は鏡(P107)

人間関係は自分の姿を写す鏡。

付き合うことで勉強が必要だったり、自分のダークサイドを見出すためのきっかけだったり、必要があるからこその関わりがある。

なぜあの人は問題ばかり起こすのか?(P111)

いわゆるトラブルメーカーは人生で傷ついている人。

何が原因かは分からないが、人生に傷つき、混乱している。だから、その辛さを分かって欲しくて、問題行動を起こしている。

自分の意見を言わない人(P125)

自分の意見、立場を明確に出さない人は、慎重な策略家であり、気が小さい人。自分の言動によって敵を作ることを恐れ、周りの失笑を買うことを恐れている。だから、発言は慎重過ぎるほど慎重。

どうしても仲良くできない人(P160)

世の中には、一人や二人、どうしてもそりが合わない「天敵」のような人がいる。家庭や職場で、どうしても面倒で相手にしたくない人がいる。

しかし、相手も同じことで、どうにもならない。人間関係は悩むものだから悩むのが良い。悩みを解決する過程で、思わぬ宝が見つかるかもしれない。

人間関係の鋳型は家族関係(P169)

人間関係の根本は家族関係。家族との関係が、世の中での人間関係に影響している。

親との関係、兄弟姉妹との関係は、必ず表の社会でも影響がある。家族のなかで、自分を守るための立ち位置が、自分の性格になり、人との関わり方の基準となる。

感情をぶつけない(P173)

人間関係を壊す原因の多くは、自分の感情をストレートに相手にぶつけてしまうこと。

イライラしている感情を相手にぶつけてしまう。怒りの感情をそのまま相手にぶつけてしまう。これがいけない。

自分の感情の波を自分で察して、それを人にぶつけないように注意すること。

むやみに傷つかないために(P180)

人生いろいろあり、人からの言動で傷つくことが多々ある。

無意味に傷ついても仕方ないので、自分が傷つきやすいこと、気にしやすいツボを自分なりに自覚しておく。

感想など

「人間関係はこうするともっとよくなりますよ」という話がソフトな文体で淡々と語られている本。

人間関係、人から好かれるようとするといろいろ大変だけど、無理しない範囲で、好かれることは大切だと思います。

とはいえ、「これは無理だろ」と覚悟してしまうほど、一方的に敵対心を抱かれてしまう相手もいるので、そういう場合もまた、無理に好かれる努力は不要。

嫌われる勇気を持って、対処したいところ。

つまりは、人に好かれる努力も大事だし、無意味に敵を増やすことも厳禁。だけれど決して無理はせず、シンプルな原則を遵守できればそれでいい。

そんな感想を持った本でした。

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