どうしたら、人生を面白くできるか?
本田健著『人生の目的~自分の探し方、見つけ方~』(大和書房)の読書感想です。
この本について
「人生の目的」という単刀直入なテーマの本。
仕事や人間関係、未来のこと、人生をどう生きるか、どう過ごすかは誰もが悩むもの。
今の日々に不満を感じ、「これは俺の人生じゃない・・・!」と悩んだとき、この本を読めば、何か状況を変えるヒントが見つかるかも。
以下、本書の読書メモです。
トラウマの背後に人生の目的がある(P83)
重大な交通事故、虐待、いじめ、人生で苦しんだことが自分の道や人生の目的を示している。
悲しみは人を成長させ、深くさせる。
自分が悩んだこと、苦しんだことはどんなことなのか、それを癒していくことで、人生の道、天職が見つかるかも。
家族との関係について(P98)
家族との関係は人間関係の根本。
家族と上手くやっている人は、社会でも人間関係が上手くいきやすい。家族と問題がある人は、人間関係でトラブルが起こりやすい。
家族は人生のルーツ。家族との間にどんな問題があるのか、上手くいっているのかいっていないのか、考えるきっかけに。
人生の目的が見つかるとき(P128)
人生の目的は、インドのガンジス側や、どこか遠くで見つかるものではない。日常のふとありふれた瞬間、何気ない瞬間で見つかる。
人生の目的は見つけるものではなく、気付くもの。感じるもの。
子ども時代に経験したこと(P142)
私達が身につけた考え方や価値観は、子どもの頃に刷り込まれたもの。
子ども時代に経験したことで、「人生はこういうものだ、人間はこういうものだ」という考え方を身につけていく。
お金にしても人間関係にしても、根本的な考え方は子ども時代に根がある。子ども時代のトラウマを癒やすことで、現在の問題が解決する場合もある。
人生の方向性が変わるとき(P144)
人生は、年齢ごと、課題、目的が変わる。
急に今までの生活に不満を感じるようになったら、それは、人生が次のステージへ進むサインかも。
したいと思うこと、興味があることに挑戦してみることで、人生がガラリと変わるかも。
結局最後はやってみること(P147)
人生、したいことを我慢することもできるが、やるかやらないか。
したいと思うことに挑戦しても、失敗したりイヤな思いをすることがある。何をしていくにも問題はつきもの。
壁にぶつかっても、状況に応じて柔軟に行動を変えていけばいい。直感を信じて進めばいい。
運命と宿命(P182)
人生には運命と宿命がある。
宿命は、生まれつき決まっているもの。容姿や家族、身体能力など、本人の努力ではどうにもならない、「あがらえない環境」。
運命は、自分の行動によって決まっていくもの。努力や選択によって、ある程度自分で選べるもの。
人生、宿命によって苦渋を味わうこともあるが、宿命によって人生全てが決まるわけではない。自分の行動、選択によって、運命が力を貸してくれることもある。
まずは、自分の宿命を受け入れること。
変えられないものを受け入れ、変えられるものを変える努力をすること。
感想など
2015年2月、出張で訪れた札幌の紀伊國屋書店で購入した本。
この時は、人生において1つの決断を迫られているときで、「前進か撤退か?」と迷って本屋をぶらついていたところ、タイトルに「ピン!」と来て購入。
人生に目的があるかどうかは別に興味はないですが、もし私という名の人生の体験が一度切りであるならば、ただ生きるだけではなく、思う存分、一度きりの経験を楽しみたいもの。
時間は限られ、日々人生の時間は尽きていきます。
個人的に、結果関係なく、やりたいことをやった人生に意味があると考えているので、とりあえずは悩みつつも、最善の選択をして、やれることをやっていくのが人生の目的なのかもしれません。
この本では、苦しみや挫折、目的の見つけ方など、人生の悩みや向き合い方が、平易な文章で書かれていますので、今の人生、迷いがあるときや悩みがあるときは、読んでみると、「スッ」と心に入ってくるものがあるかも。