みんなが気になる人生の秘密とその答え。『大富豪からの手紙』を読む

大富豪からの手紙

お金は誰でも手に入る。しかし幸せになるための知恵は自ら学ばなければ手に入らない。

本田健著『大富豪からの手紙』(ダイヤモンド社)の読書感想です。

この本について

名もなき青年が祖父である大富豪から人生成功が書かれた手紙を託され、その手紙をもとに人生の秘密を追い求める旅に出る自己啓発物語。

物語を追いつつ、人生で成功するためにはどうすればいいのか。人としてどう生きるべきなのか。じっくり考えることができる内容になっています。

以下、本書の読書メモです。

自分の人生を信頼して生きる(P28)

人は自力で生きているのではなく、何かの力によって生かされている。この感覚を持つことこそが、自分の人生を信頼して生きること。

人生で何があろうと、最後には素敵なシナリオが待っている。どんなことにも意味がある。全ての出来事は自分を幸せにするために起こっている。

だから何が起こっても、自分の人生を信頼すること。最後はきっと、うまくいく。

人生に偶然はない(P34)

人生起こることは全て必然。出会う人も全て必然。人生で意味がないことは一つもない。だから偶然をただの偶然と思わないこと。

未来を決める(P48)

人は自分ができないことを思いつかないし、やってみようとも思わない。つまり、自分が想像できること、やってみようと思うことは自分ができること。

自分はこう生きたい。こんなことがしたい。それを考えることが未来を作ること。「やってみよう」と思った瞬間、その未来が誕生する。

特に、絶対にやってみたいことは必ず紙に書くこと。紙に書いたことは実現する。これがこの世の法則の一つ。

直感を無視しない(P71)

人は自分にとって何が大切なのかを知っている。それは心と身体、サインとして現れる。

なんとなくしたくないこと。イヤな気持ちがすること。それは大切なサイン。直感を無視せずに、素直にそのサインに従っておくのが良い。

大切なことは数回起こる(P96)

自分の人生にとって大切なことは2度3度、偶然というカタチで起こる。何度も繰り返し起こることは、自分の人生にとってとても大切な問題。

絶対に見逃さないこと。

お金を見せびらかさない(P158)

人よりも成功してお金をたくさん稼げれば、それを人に見せびらかしたくなるのが人のサガ。

豪邸に住んだり、ベ○ツに乗ったり、ロレックスをつけたり、「俺は金を持ってるんだ!」と自慢したくなる。

しかし、これは一つも良いことがない。普通の人からは嫉妬され、悪い人の目につき、やがては不幸を招く。

富を得ても、人よりお金を稼いでも、「自分はお金を持っている」ということを、一切匂わさない方が、幸せに生きていける。

収入が増えたときの心得(P162)

収入が増えて手持ちのお金に余裕が出ると、人はそれに応じた出費をしようとする。つまり収入が増えれば増えるほど、支出も増えていく。

これが罠。

大切なのは、収入が増えても生活水準を上げすぎないこと。常に収入>>>>>>>>支出という、余裕がある状況を確保すること。

お金には器がある(P164)

人にはそれぞれ、お金の器がある。それに応じたお金が手に入るうちはいいが、自分の器以上のお金を受け取ると不幸になる。

身近に不幸が起こったり、うつになってしまったり、お金によって何らかの悪影響を受けてしまう。

大切なのはお金持ちになることではない。自分が誰かの役に立っている。その実感を持ってお金と付き合うのが健康的な生き方。

損をして学ぶ(P200)

人は自ら傷を負ってこそ、学べるものがある。だから無傷のまま貴重な学びを得ることはできない。

何かを得たいなら傷つくことを恐れないで挑戦する。ただし、致命傷を負うようなことだけは避けること。

幸せは泡のようなもの(P220)

幸せな時間は長続きしない。何を達成しても、何を手に入れても、幸せはやがて薄れ、消えていく。

仕事について(P271)

仕事は究極的には人間関係。

会社、取引先、お客、結局は人と人とのつながり。だからこそ大切なのは、「相手が喜ぶことをする」という原則。

人が嫌がることをせずに、人が喜ぶことをする。これを意識することで、仕事はグッと上手くいく。

感想など

大富豪云々は置いておいて、一般的な生き方論の本として、とても感動的な本でした。

お金持ちになることよりももっと重要なのは、自分が自分であり、そして人に貢献し、他者の権利を侵害することなく、幸せに生きていくこと。

そのためには自分自身が人生に対してカッコたる考え方、姿勢を持っていて、そして自分自身の生き方に責任を持つことが大切です。

本書では、とてもソフトで優しい文体ながら、自分の人生を生きることとはどういうことなのか。そのことについて、その本質的な考え方をズバリと指摘してくれています。

本書は青年が大富豪の祖父の教えを元に旅に出て自分を見出す成功物語ですが、そのなかに、年齢や立場にとらわれない、普遍的なものが込められています。

青年だろうがアラフィフオヤジだろうが老人だろうが、どの世代の方が読んでもハッする、気づきが得られる内容になっています。

そう、人生は若さではない。人生はいつからでも最高のものにすることができる。そのことが実感できる素晴らしい本でした。

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