40超えて現役、進化し続ける秘密とは?
クルム伊達公子著『進化する強さ』(ポプラ社)の読書感想です。
この本について
テニスプレイヤー、クルム伊達公子さんの本。
なぜ30代後半という年齢でテニスプレイヤーとして再挑戦しようと思ったのか、日々どのようなことを考えて挑戦を続けているのか、その人生哲学が学べる内容になっています。
以下、本書の読書メモです。
チャレンジに年齢は関係ない(P11)
「○歳だからもうダメ」など、何かを始めるのに年齢は関係ない。チャレンジしたいならすればいい。
大切なことは、人がどう思うかではなく、自分がどうしたいか。結果がダメでも関係ない。やってみることに意味がある。
年を取ること(P27)
年を取る=下降することではない。
年を取ることは、いろんな経験をすること。経験をするぶん、いろんなオプションがたくさんある。
目的地へ向かうルートを選ぶ場合でも、いろんな道が選択できる。「選ぶ」という知恵がある。
失敗したとき(P47)
失敗したとき大切なことは、失敗から逃げずに、答えが出るまで、突き詰めて考えること。原因を深く考え、同じ過ちを繰り返さない。それが大切。
環境は常に変わることを前提に(P87)
いつでも、常に良い環境がそろっているわけではない。環境が悪くて、自分の調子を発揮できない場合もある。
でも、それを嘆いても仕方ない。どんな環境であれ、そこに適応していくことが大切。環境がダメでも、適応する努力をする。
悪いときは投げやりにならないこと(P91)
人生、いい時も悪いときもある。
悪いときが続いたら、腐って投げやりにならないこと。冷静になることが大切。悪いときは踏ん張りどき。やがて流れも変わる。
人生の転機は直感を信じる(P134)
人生において選択はとても重要。
選択をすることで、人生の道が変わり、未来が変わってくる。
人生の転機、運命に翻弄されないために大切なことは、やりたいかやりたくないか、自分の直感を信じて選択をすること。
自分の思いを無視して決めた選択は後悔のもと。心の声を聞いて、「これだ!」と思う選択をする。それがチャンスをつかむタイミングになる。
嫌なことを続けても仕方ない。人の声を聞いて自分の声を無視した選択をしても意味がなく後悔してしまう。
選択は結局、自分の気持ちが大切。
続けられることは一つの才能(P141)
チャレンジして、いろんなことに挑戦する。
そのなかで、うまくいかないことも出てくるけど、何か一つ、ずっと続けられるとしたら、それは才能があること。
できないことでも粘り強く続けられる、それは大切な才能。続けていくことで開花する才能もある。
感想など
20代で世界的テニスプレイヤーとして活躍しつつ引退、そして37歳で再び選手生活再会、40歳を超えて現役。
クルム伊達公子さんがなぜそんな超人的な活躍、常識にとらわれない挑戦ができるのか、その理由が分かる本。
「○歳だからダメ」など、私たちは年齢を理由に、日々いろんなことをあきらめてしまいます。でもそれは自分が勝手にそう思っているだけで、やろうと思えばやれることかもしれません。
年齢は理由。結局大切なのは、自分の気持ち。人生は一度きりだからこそ、後悔のないよう、したいことはどんどんチャンレンジしたいものです。
「したいことはどんどんしよう、それはできる!」と肩を押される本です。