生きることは激しく苦しい、しかしだからこそ人生に意味が出てくる。
安里賢次著『人生には「まさか」の坂がある』(二見書房)の読書感想です。
この本について
沖縄で三味線を弾き、講演活動をしている安里賢次さんの本。
一度きりの人生、何を大切にして、どのように生きていくのか、熱い人生論が胸に染みる本になっています。
以下、本書の読書メモです。
追い詰められたときは死に物狂いになる(P9)
窮鼠猫を噛む、本当に追い詰められたとき、人はものすごい力を発揮する。
追い詰められたときこそ、無抵抗にならず、自分の気持ち、人生を一変させるくらいで動く。
人は信用しすぎない(P27)
人への信用は、自分の勝手な期待に過ぎない。
人はみな自分が一番。誰もが、利己的な部分、わがままで面倒なところを持っている。人に過剰な期待はしないこと。
努力より波になること(P43)
物事には流れ、波がある。
無理なことを無理矢理努力で変えようとするのではなく、流れを読んで、それに乗ること。
人はもともと何も持っていない、だからこそ(P61)
人は何も持ったないで生まれてくる。
何もないで生まれてくるのだから、幸せになること、お金を持つこと、あれこれ考えても仕方ない。
ないならないで、自然に生きていけばいい。
夫婦は悪縁で結ばれている(P117)
「結婚して幸せになれる!」とのは幻想。
夫婦は、相性の悪い、悪縁で結ばれるもの。悪縁だからこそ、衝突やケンカが起こるのが当然。
結婚は悪縁同士がどこまで仲良くやっていけるのかを試されている試練のようなもの。
結局一番は自分を磨くこと(P143)
世の中、時代は変わり、価値観、考え方はどんどん変わっていく。
そのなか、唯一、付き合いが続くのが自分。自分を磨き、考え方を広げていくことで、移り変わる世の中を生き抜いていくことができる。
自分を磨くこと、変えていくことは、一生続けていく。
相性の合わない人、疲れる人と関わるのはやめておけ(P181)
世の中には、どうしても無理という人がいる。一緒にいるだけで疲れてしまう人がいる。
人間にはやっぱり、合う合わないがある。疲れる人、無理な人と上手くやっていく努力はムダ。
距離を置いて、避けるのが一番理にかなう付き合い方。
感想など
人生、何歳になっても、悩み事や迷うことは出てくるもの。
人との縁も不思議なもので、いろんな人と会い、関係を作り、接していくことで、「この人とはなぜ一緒にいることになったのだろう?」と不思議に思うことがあります。
働いて生き、同じような日々、しかし1日とて同じでない日々を過ごし生きていく。人一人の一生は、無意味に見えて意味がある。この本を読むと、そんなことを考えてしまいます。
本の購入はこちら