『超ソロ社会』の読書感想 – 2人に1人は独身者、その未来は

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超ソロ社会 「独身大国・日本」の衝撃 (PHP新書)

結局大切なのは、独りになっても生きていけること。

荒川和久著『超ソロ社会 「独身大国・日本」の衝撃』(PHP新書)の読書感想です。

この本について

2035年、日本人口の半分は独身者になる超ソロ社会が到来。

そこで本書では独身社会日本の未来はどのようなものなのか、独身として生きていくことはどんなことなのか、独身の人生を幅広い視点で考察できる内容になっています。

「俺は結婚なんかしねぇ」という方も、「結婚したい!でも相手がいないんだよ」という方も、これからの生き方、価値観を見つめ直すきっかけになるかも。

以下、本書の読書メモです。

はじめに(P3)

2017年から約20年後の2035年、15歳以上の人口に占める独身者の割合は、男女合わせて約48%。日本は人口の半分が独身者となる。

独身者といえば、日本社会のいわばマイノリティだったが、配偶者との死別による高齢単身者の増加、離婚率の増加など、日本社会は着々とソロ社会に近づいている。

これからはマイノリティであった独身者が、マジョリティになっていく。

30歳が分かれ道(P24)

結婚できるかできないか、その分かれ道となる年齢が30歳。30代前半で結婚を逃すと、そのままズルズルと独身の道へ進む可能性が高くなる。

日本人の結婚観(P40)

基本的に、日本人は「結婚すべき」と考えている。結婚規範の意識が高いがゆえ、結婚しないものは半人前とか、ネガティブな印象を持たれてしまう。

また、結婚していない独身の人も、周囲のそのような空気を感じ、「結婚できない自分はダメな人間だ」と自己否定感を感じやすい。

結婚とは金である(P45)

一言で言って、男女ともに結婚を決めるのは結局お金。

男は、自分の収入が安定し、経済力を持てない限り、「結婚したい」という意識が芽生えない。

一方女は、経済的に安定すること(夫の稼ぎで)を目的に結婚を決める人が増えている。婚活女性が男性の年収にこだわるのも同じ理由から。

「一緒にいて安心できる」などの精神的理由ではなく、結局はお金が男女を結婚に結びつけている。この意味で、結婚に愛情は関係しないという現実がある。

独身リスクが高いのは女性(P121)

結婚しても、配偶者との死別などによって、高齢独身になるリスクがある。その傾向は女性に顕著。

結婚すれば孤独死は避けられると思いたいが、実際は結婚しても孤独死になる可能性はある。

結局は金の切れ目が縁の切れ目(P140)

離婚の原因で一番多いのがお金の問題。離婚を決めた妻の一番の理由がお金。

「性格の不一致」や「愛情がなくなった」というのは基本的に建前で、女が離婚を決める一番の理由はお金。そこに、愛とか絆とか、ロマンチックなものはない。

男が考えるべきこと(P144)

男は常に、「自分が仕事を辞めたらどうなるか?」を考えておく。

仕事、お金、地位、それらを全てなくしたとき、一体自分に何が残るのか。生まれ変わるためにどうすればいいのか。

それらを考えておくことが、退職後妻から離婚されないためのカギになる。

今既婚者だからといって安心してはいけない。離婚されて孤独死する可能性は常にある。

男と自殺(P156)

男の人殺で多い年齢は40代~60代。原因や動機では健康問題、金銭問題が多い。そして、男が自殺率が高いのは離別者。

妻と離婚したか、もしくは死別した男性が自殺を選びやすい。これはずっと毎年同じ傾向になっており、離婚は男にとって大きなダメージとなる。

独身者は自信を失うな(P216)

日本社会では結婚規範が高く、それゆえに結婚していない独身者は、「自分はダメだ」というような自己否定感を抱きがちになっている。それが未婚者の幸福度を低くしている。

独身者に比べて既婚者の幸福度は高い傾向にあるが、逆に言うと、彼らが離婚したとき、彼らの幸福度は一気に激減してしまう可能性が高い。

結局は、「結婚しているから幸せ」と考えることが問題なのかもしれない。

ソロ人は外へ出よ(P248)

ソロ傾向の強い人は、基本的に関心が内へ向かっている。自己啓発とか瞑想とか、自分を磨くのもいいが、それ以上に必要なのは外の世界との関わりを強めること。

人と出会い会話をする。そのなかに悪い出会いもあるが、人と出会い続けることによって、それが「自分はやればできる」という自信、承認へとつながっていく。

他者と出会い、何かを得ようとしなくてもいい。世の中の様々な人と関わり、世界を広げていく。それこそが本当に大切なこと。

感想など

独身の私(2017年現在)としては他人事として読めなかった本。

「今の暮らしは楽しいし自由で充実している。でもこのまま年を取ると、孤独死コース一直線かな?」

そんなことを考えて読んでいましたが、でも結婚できても孤独死する可能性があるなんて、人生なかなか難しいですね。

確かに、離婚した知り合いなんかは相当ダメージが大きかったようだし、現実問題、結婚してめでたしめでたしなるのは無理なよう。独身も既婚も、一長一短なのかも。

それにしてもすごいですよね。あと20年近くで時代は2人に1人が独身。

結婚しても離婚リスク、死別リスク、子どもがグレるリスク、人生は結婚できてめでたしめでたしというわけにはいかなさそう。

そりゃそうですわな。いや、むしろ結婚してパートナーに先立たれて独り身になるとか、離婚して一家離散とか、その方がずっと独身で生きていくよりもしかしたらツライかもしれない。

失恋ですらツライのに、結婚して何年も暮らしてそれで離婚する。それは相当ダメージが大きいのかもしれない。

まぁでも、結婚して誰かと暮らしていく。それは素晴らしいことだと思います。

独身で将来のこと、いろいろ考えてしまう方は、本書を一読してみると、気づくことがあると思いますよ。

本はこちら

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