『結婚しない男たち』の読書感想 – 男があえて独身を選ぶ理由

結婚しない男たち 増え続ける未婚男性「ソロ男」のリアル (ディスカヴァー携書)

結婚しないのはできないからじゃない!?

荒川和久著『結婚しない男たち 増え続ける未婚男性「ソロ男」のリアル』(ディスカヴァー携書)の読書感想です。

この本について

現代増えているという結婚願望のない独身男性、「ソロ男」の実態(?)を探る本。

なぜ彼らは結婚しないのか、その価値観と特徴、実態が垣間見れる面白い内容になっています。

以下、本書の読書メモです。

単身世帯がこれからのマジョリティに?(P18)

2010年時点で、全世帯における単身世帯の割合はおよそ32%。

これが2035年にはなんと37%にまで増加する見込みで、今までは少数派だった独身者が、少数派ではなくなっていく。

もしかしたら、単身世帯こそがマジョリティになる可能性も。生涯未婚率も上昇し、男性の3人に1人は一生独身を通す時代がやってくる

結婚を恐れる男(P35)

独身男性の傾向の一つが、お金を自分のために使いたがるというところ。

結婚をすることは、生活の自由を始め、お金の自由がなくなるということ。自分で自由に使えるお金がなくなってしまう、そのことを恐れ、結婚を躊躇する男が多い。

ソロ男とは(P46)

いい年になってもあえて結婚をせず、独身のライフスタイルを選ぶ、そのような独身男性のことをソロ男と言う。

ソロ男の定義はこちら。

・独身で20代~50代の男。

・親と同居せず、自分で一人暮らししている。

・経済的に自立している。

・自由や自立、人生について自分なりの価値観を持っている。

ソロ男の分類としては次の5タイプがいる。

1・社交性ソロ男(28.9%)

→同性異性問わず人間関係が豊かで、人の目を気にし、服や時計など、ブランドものにお金を遣う消費傾向の強い男。キャバクラなどのお店にも行く。

2・ストイックソロ男(11.7%)

→自分の趣味に打ち込み、一人でいる時間や自分のこだわりを何よりも大切にするオタク傾向が強い男。

3・ネット弁慶ソロ男(24.8%)

→一人でいるのが苦手で、つるむのは同性の友人や会社の独身男たち。自分に自信がなく、周囲の目をひそかに気にしている。自分から異性にガツガツ行けないので、欲求はプロに外注する。

4・きっちりソロ男(21・0%)

自分の趣味と仲間を大切にし、何事もきっちりこなす常識傾向の強い男。掃除も料理も自分ででき、お金は無駄遣いせず堅実に貯金する。このタイプは口には出さないが結婚願望がある。

5・仙人ソロ男(13.6%)

現世の欲求(お金、名誉、女)に無関心な究極の草食系男。

一人をこよなく愛し、孤独でいても平気。面倒なことが嫌いで、モノにも興味がない。人生を達観したある意味生きながら社会から隠遁しているタイプ。

ソロ男は几帳面?(P69)

ソロ男は、時間に正確で、きれい好き、整頓好きな男が多い。結構細かく、規則正しいので、周囲からは真面目でしっかりしている印象がある。

ただし、ソロ男の3割は掃除ダメ部屋汚い系もおり、ソロ男はきちんとしているかだらしないか、両極端傾向あり。

特徴はこだわりの強さ(P117)

ソロ男は自分なりのこだわりが人よりも強い。

それはある意味頑固で、周りがどうだろうと、自分の考え、考え方を第一に重要視する。「こう」と決めたことを大切に守る。

年収が高いほど結婚願望がない(P204)

ソロ男のなかでも、年収が高いソロ男は結婚願望が低い

一般的に、年収が高ければ高いほど結婚願望は比例して高まるが、ソロ男に限っては逆。いくら収入があっても、結婚したがらない。

むしろ、お金を持っているソロ男ほど、結婚に消極的なのが面白い。

感想など

「ソロ男」というキーワードで独身男性を読み解く本。

一般的に「結婚しない男=結婚できない人orちょっと変わった人」的なイメージをもたれがちですが、現実問題、状況はそんな単純なものではなさそうです。

高学歴+高収入+高身長+有名企業勤務+家柄良しの某友人は典型的なソロ男で、定期的に年下の若い女の子といろいろ楽しんでいるそうですが、結婚に対してはとても否定的な考えを持っています。

話を聞くと理解できる(というか共感できる)主張も多くて、「結婚に幻想が持てない、だから覚悟を決められない」というのはそうかもしれません。

実際、私は今30代を超えました(2016年現在)が、20代で結婚した友人たちのなかには、30代でちらほら離婚組が登場します。

結婚を継続中の友人でも、その明暗はハッキリ分かれています。

毎年会う度に不幸が顔からにじみ出る某友人(35年ローン+妻の言いなり+お金の自由なし、小遣いは中学生レベル)の姿はまさしく鎖に繋がれた囚人のようなもの。はたから見ても、「うーん」と感じるのが正直なところ。

逆に、年々結婚以来、人相が良くなって幸せそうになっていく友人も。

彼には子どもも生まれて本当に幸せそう。良い結婚あり悪い結婚ありで、だからこそ、結婚は難しい問題だと思います。

良い相手と巡りあえば、いろいろあるけど幸せにやっていける。しかし、無理に結婚して失敗すれば、離婚協議や慰謝料やら、いろんな面倒がやってくる。

結局は相手次第だと思うので、「結婚すべき」ではなく、「良い相手と機会があればする」くらいがちょうどいいのかもしれませんね。

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