『韓非子』を読む – 人間はもともと悪、であるならばどうするか

誰の本かは忘れてしまいましたが、「人間は性悪説。『韓非子』を読んでおくと、厳しい世の中、上手くやっていける」ということが書いてあり、韓非子に興味を持ちました。

そこで、岩波の『韓非子』(全四巻)を読んでみましたが、正直ほとんど内容が頭に入らず挫折。今回は再挑戦として、こちらの角川ソフィア文庫 ビギナーズ・クラシックスの『韓非子』を読んでみました。

韓非子 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典 (角川ソフィア文庫)

個人的には、角川ソフィア文庫版の方が岩波よりも読みやすく、読み切ることができました。

角川ソフィアの本は、『韓非子』の内容を一冊に分かりやすくまとめた本で、韓非子の人物像を始め、様々な予備知識を勉強できます。

肝心の本文も、原文+書き下し文+現代語訳+著者の説明という構成で、古典が苦手な私でも、分かりやすく読むことができました

えげつない、しかし人間心理は的確に

私は漢文は苦手なので、もっぱら現代語訳と著者の説明だけを読んだのですが、韓非子の人治ノウハウ、人を支配して管理する考え方は、現代でも参考になる実用的な知恵のように感じます。

韓非子というと「人間は本来悪である【性悪説)。だからこそ、徳や仁ではなく、法で抑える必要がある!」という冷徹でクールな現実主義的な思想が特徴と言われていますが、確かにこの本を読むと、人間不信になりそう(爆)。

「君主でも○○すれば部下になめられてその地位を追われますよ。」

「女(妻)に油断していると、女が他に男を作って、あなたをあざむき、あなたを殺そうとしますよ。」

など、結構えげつないことも書いてあるわけですが、実際、韓非子が生きた当時の中国はそういう世の中だったのでしょう。(実際、学友のせいで悲惨な死に方をしてますし。)

昔の世界ほど、今の世界はひどくないのかもしれませんが、世の中きれい事では済まされないときもあります。世の中の毒に対する常備薬的な本としても楽しめます。

浮世の厳しいフリーランス暮らしの私としては、現実社会の向かい風が身に染みるものがあります。そんな世の中を、少しでもマシに生きようと、こっそりと『韓非子』の現実的な実践知を参考にしたいと思います。

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