店舗経営者、個人事業者、フリーランス、個人で稼ぐならウェブサイトは必須ツール!
松野正寿著『感動集客』(KKロングセラーズ)の読書感想です。
内容について
個人経営者や小事業者、フリーランス向けのホームページの運営ノウハウ本です。
「ホームページを作った。しかし人は集まらないし、売上も伸びない。どうすればいいか?」という悩みを持つ方向けの内容で、主にウェブサイトの集客法について知っておきたい情報が、分かりやすく書かれています。
以下、本書の気になった内容です。
ホームページには大きな可能性がある(P4)
今や誰もが使うようになったネット。人々は、何かの悩みを解決するため、日々ネットで、様々なキーワードを入力し、いろんなサイトにアクセスしている。
そこで、あなたの価値観、あなたができることをきちんとウェブサイトで分かりやすくPRすれば、ネットがあなたを必要としている人とあなたをつなげてくれる。
自分でビジネスをやるならサイトは人任せにするな(P24)
個人事業者向けのアドバイス。ウェブサイトは自分で運営&管理するのが鉄則。必要なことは、自分で勉強すること。業者の言いなりになっていては、足元を見られ大損をこくので注意が必要。
ウェブサイトを最大限活用するためには、自分で記事を追加したり、サイトを更新したり、最低限の知識が必要。それくらいは、勉強すればすぐにできるようになるので、人任せにせず、自分でできるようにする。
(※ホームページにしろ、ワードプレスなどのブログにしろ、立ち上げや管理は、少し勉強すれば、誰でもできるようになります。ところが、サイトを業者任せにすると、ガッチリとぼられます。)
ネットのよくある思い込み(P29)
ウェブサイトの運営には次のような思い込みがある。
1・ブログやホームページを作れば、すぐに人が集まる。
→毎日運営して、更新つづけなければ、人は集まらない。
2・毎日記事を書き続ければ、アクセスは自然と増えていく。
→各記事の内容による。日記のような意味のない記事を書き続けていても、意味はなし。
3・一生懸命に記事を書けば、訪問者に理解してもらえる。
→読者視点にならないと、気持ちは伝わらない。
4・ウェブデザイナーに頼んでサイトを作ってもらえば、売上が伸びる。
→カッコいいデザインだからといって売上は伸びない。必要なのはカッコいいデザインではなく、お客さん視点の、分かりやすい、使いやすいデザインのサイト。
5・キーワードを意識してサイトを作ると上手くいく。
→自分視点ではなく、お客視点を徹底することが大切。
6・アメブロやフェイスブックを使えば、ガンガン集客できる。
→人による。使い方によっては害になることも。
ウェブサイトを運営していくにあたって、これらの思い込みを捨て、現実を知っておくことが大切。
ホームページは自分の書きたいことを書くのではない(P63)
ウェブサイトを成功させるための本質的なポイントは、お客さん目線でサイトを作ること。
自分が書きたいことではなく、お客さんが知りたいことを書く。そして、あなたが提供する商品とお客さんのニーズがイコールになっていることが重要。
自分視点のサイトはダメ(P110)
文章を書く時、写真をのせるとき、考え方の基準となるのは、「お客さんはどんなサイトを見たいのか?」ということ。判断基準はあなたの価値観ではなく、お客さんの視点が最優先事項。
フェイスブックについて(P148)
フェイスブックをビジネス利用するなら、あなたのキャラに統一感を持たせること。書く文章には一貫性を持たせ、内容も、統一させた方がいい。
感想など
個人でサイトを運営してビジネスに活用するにはどうすればいいか、分かりやすく勉強できる本でした。
初級者向けの内容が多く、ウェブサイト運営の大切な考え方が勉強できますが、専門的な用語が出てくるので、ホームページを運営されていない未経験者の方には、ところどころ難しいところがあるかもしれません。
ただ、ウェブサイトを運営するために重要な「訪問者目線のサイト運営」という考え方さえ理解できれば、ウェブサイト運営の基本的な考え方は十分かも。
私もウェブ関連の仕事で収入を得ていますが、何より大切なことは、訪問者視点でサイトを運営することだと実感しています。
・どんなサイトデザインにすればいいか?
→操作してストレスのないデザインにする。フォントは大きく、文字の行間は余裕を持たす。
・どんな記事を書けばいいか?
→訪問者が知りたがっていることを書く。
このような具合に、あなたのサイトにアクセスしてくれる人の目的を満たすことが、サイトを運営していくにあたって、何より大切になります。
そのために、「私はこういうサイトを作りたい!」という視点はダメ。よく、サイト運営で失敗するのは、自分視点のサイトを作ってしまうことです。
例えば悪い例で言うとこのブログ。
このブログのように、運営者が自分の書きたいこと、興味があることを書いているものはビジネスブログとしてはご法度。
どんなとこがダメかというと、
・本や映画、音楽、いろんなことをブログに書いている。
→ターゲットユーザーを決めていない。そのためどんな訪問者に見て欲しいのか、計画性がない。
・著者が自分の好き勝手に文章を書いている。
→読む人の立場に立っていない。
この点がビジネス向けのブログとしてはダメです。
まぁ、このブログは商売ではなく、個人の趣味でやっているものなので問題ないですが、これを商売目的でやるとダメです。
大切なのは、訪問者視点を持つこと。
「私はこのような商品を提供する。では、私の商品を欲しがる人はどんな人だろう。どんな悩みを持っているだろうか?どんなことを知りたいと思っているのか?」
という視点でサイトを作り、運営していくことが大切。そして、集客するために、裏でいろいろな対策をしていく必要があります。
その最低限のテクニックはこの本で勉強できるので、この本を参考にしつつ、いわゆるSEO関連の本を参考にして、実践していくのがベストだと思います。
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