絶対にあきらめない、だから最後に実現できる。『すべては宇宙の采配』を読む

すべては宇宙の采配

何かを成し遂げる人は、粘り強く真実を探求する人。目に見えるもの意外のものを見ようとする人。

「奇跡」のリンゴ農家、木村秋則著『すべては宇宙の采配』(東邦出版)の読書感想です。

内容について

無農薬でリンゴを栽培することに成功した農家、木村秋則さんの本。

木村さんは無農薬農業を目指し試行錯誤すること10年以上。

収入は途絶え、近所からは「かまど消し」と村八分にされ、一時は自殺しようとするものの、最後は無農薬でリンゴを育てることに成功。

壮絶な人生を歩まれている木村さんのそれまでの人生や農業に対する考え方、人生観を知ることができる本で、

隠れている真実を追究する者だけが、ものごとを成し遂げられるのです。

その過程で味わう桁外れの失敗、噛みしめた挫折の量が成功のもとです。

見ることのできない地下部との格闘でかいた汗は、裏切ることなく地上部に現れてきます。

という冒頭の言葉どおり、物事を成し遂げること、挑戦すること、試行錯誤し続けることの大切さが身に染みる内容になっています。

以下、本書の気になった内容の要約です。

大事なものは目で見ることができない(P7)

世の中、目で見えることほど目立つが、本当に大切なものは、目で見ることができず、表には出てこない。

目に見える表面のことだけを見ても真実を理解することはできない

最後の最後まで信じてくれる人(P88)

木村さんの義父の話。

無農薬のリンゴ栽培を始めて数年、結果が出ず家も貧乏になり、近所からは「あいつはダメだ、かまど消しだ」と罵倒されていた時期、義父がかばってくれた。

新しいことに挑戦するとき、その挑戦を理解する人が一人でもいないと、初志を貫徹するのは難しいかもしれない。

作物は自ら育つ力がある(P108)

農業というと、人があれこれ手を加え、農作物を育てるという意識がある。

しかし、農作物は育つ土台があれば、自然に育っていくもので、大切なことは、農作物が育ちやすい環境を作ること。

人間は一人で生きてはいない(P120)

人は人や環境に生かされ活かし生きていく。

個人主義の社会では、人が人を思いやる気持ちが失われていき、世の中が殺伐としている。だからこそ、人が互いに思いやるような、温かい言葉がけが重要。

言葉には力がある。

食が人を作る(P132)

食育の話。食べ物が粗末な人は、心や体が荒み、人間性が荒んでいく。

食べるものが栄養に欠けているものであれば、それを食べる人間にも、当然影響が出る。体、心、食の貧しさが、人心の荒廃を招いている。

感想など

先駆者というのは、これほどまでに人生の辛酸と苦労を舐めるのかが分かった本。

「宇宙人」や「龍」の話など、ところどころ「へ?」という内容もありましたが、それにしても、力強いパワフルな何かが詰まった本で、読後は感動してしまいました。

新しいことに挑戦すること、前代未聞の挑戦をする場合、試行錯誤の苦労はもちろんのこと、周囲の理解と支えが必要不可欠

しかし、新しいことへの挑戦は、体外の場合、多くの人に理解されることなく、むしろ否定的に理解されることがほとんど。

周りに理解されず、結果も出ない。そんななか、前に進み続けるのは本当に大変なことだと思います。「もうダメだ・・・」と悩みつつ、それでもあきらめずに進むこと。

この本を読むと、あきらめないこと、信念を貫くことの大切さ、そして、挑戦を支えてくれる人たちへの感謝の気持ちを持つことの大切さが分かります。

「ダメだ、無理だ・・・」と思えることでも、粘り強く取り組み、試行錯誤していけば、やがてそれは実現できる。

そんな気持ちが持てる本です。

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