『ドビュッシー』の読書感想 – 融通無碍、その旋律に惹かれるには理由がある

伝記 世界の作曲家(8)ドビュッシー―印象主義音楽をつくりあげたフランスの作曲家

ロデリック ダネット著、 橘高弓枝訳『世界の作曲家(8)ドビュッシー 印象主義音楽をつくりあげたフランスの作曲家』(偕成社)の読書感想です。

この本について

フランスの作曲家、クロード・ドビュッシーの自伝。

ドビュッシーとは

19世紀生まれのフランスの作曲家。従来の伝統的な音楽にとらわれない、自由で柔軟な曲を生み出した印象主義音楽の作曲家。ピアノ曲では『2つのアラベスク』や『ベルガマスク組曲』、管弦楽曲では『海』や『夜想曲』などが有名。

この本では、ドビュッシーの人生から、彼の音楽にインスピレーションを与えた人々との出会いなど、音楽家がどのような人生を送ったのか、その足跡を分かりやすくたどることができます。

個人的メモ

1・9歳の頃、クレマンティーヌとモール夫人との出会い、音楽への道が開かれる。

2・10歳の頃にパリ音楽院に入学、そこで師となるラビニャックと出会い、ピアノのスキルなど、作曲家として活躍する下地を作る。

3・18歳の頃、年上のバニエ夫人との出会い恋に落ち、作曲への意欲をかきたてられる。

4・25歳の頃、父親の失業にともないパリのベルリン街のアパートへ一家そろって引っ越し。パリのカフェ通いが始まり、そこで芸術家仲間たちと出会う。

5・27歳の頃、パリの万国博覧会(1889年)でハンガリーのジプシー音楽やアフリカ音楽などの音楽と出会い刺激を受ける。

6・30歳の頃、恋人ギャビーとロンドン街で暮らし始める。バニエ夫人との恋愛と同じく、創作意欲をかきたてられる。

7・37歳の頃、ギャビーと破局後、リリーという女性と結婚するが、2人の関係がギクシャクしだし、ドビュッシーは同い年の既婚女性エンマと熱愛、駆け落ちする。

8・金遣いの荒いエンマのためにドビュッシーは働き詰め、一時体調を崩すが、『海』などドビュッシー屈指の名曲を生み出す。

感想など

YouTubeでドビュッシーの『夢』を聴いていたらハマってしまい、ピアノ曲集のCDを購入。

それでしばらく仕事中はドビュッシーのピアノ曲をかけながら仕事をしていたのですが、思えばドビュッシーについては「印象主義音楽の作曲家」というイメージしかなく、実際にどんな人生を送った人なのか知識ゼロ。

ということで、読んだのがこの本。

なぜドビュッシーが音楽家になったのか、どんな人と会ってどんな生き方をしたのか、分かりやすく、その人生をたどることができます。

従来の伝統的な音楽様式にとらわれず、斬新で自由、柔軟な曲を生み出したドビュッシー。

ドビュッシーがどんな生き様を歩んだのか、その創作意欲の源はどこから来ていたのか、人生の転機となった出来事は何なのか、そういう視点でこの伝記を読んでいましたが、いろいろ勉強になりました。

音楽家とその人生には密接な関係あり。

この本を読むと、ドビュッシーの歩んだ人生を知ることで、融通無碍で柔らか、そんなドビュッシー音楽の魅力がもっと分かるかも。

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